08年1月
「県庁の星」
寝台特急カシオペアの中で、客室の壁に埋め込まれたテレビの衛星放送でやっていた。
前にも観たことがある。
スーパーに派遣された県庁職員、織田裕二と、教育係をまかされた古株パートの柴咲コウがだんだん仲良くなる話。
時々トンネルに入ったり「電波が受信しにくい状態です」とメッセージが出たりして画面が消えるんだが、それもまあ風流というものか。
夜観て、朝、すっかり雪景色になった窓の外に驚きながらテレビをつけたら、再びやってた。
どうも「風と共に去りぬ」と交代で、エンドレスにやってるようだ。
「風と共に去りぬ」
上記の通り、これまたカシオペアの中で。
超有名大作で、3回ぐらいは観てるんじゃないかな。
原作も大好きで、10回以上読んでいると思う。
大内くんは高校の頃メラニー・ウィルクスが一番好きで、友達にそう言ったら、「大内なら、そんなところだろう」と鼻で笑われたそうだ。
女らしくて優しいタイプが好き、ってのは単純だからか?
私はご多聞にもれず、レット・バトラーが好きだった。
というか、なんでスカーレットがあんなまな板みたいなヘンな顔の、能のないアシュレー・ウィルクスが好きなのか、まったく理解できなかった。
今回観て、アシュレーはアシュレーでいい人なんだろう、と少し思った。
名作を何度も観ると、その時その時の自分の成長や変化に気づくことができる。
1度は観ておきたいですね。
「奪還 DAKKAN アルカトラズ」
旅の宿でぼんやり眺めていた映画。
帰ってきて調べるまで、スティーヴン・セガールが出てくるのにも気づかなかったので、「観た」とはとても言えない状態だ。
しかし、「ミッション・インポッシブル」みたいで何やらとても面白そうだった。
女性が最高判事をやっており、そうか、世の中変わってきたんだなぁと思いながらチャンネルを変えると、ヒラリー・クリントンが選挙戦の真っ最中。
いやはや、時代だ。
というわけで、オススメのしようもありません。ごめんなさい。
「プレステージ」
19世紀末、イリュージョンに命をかける2人のマジシャンの話。
これがもう、えんえん続く泥試合なんだけど、
「130分すべてを疑え!天才vs.鬼才 世紀のイリュージョンバトル 運命さえトリック」という触れ込みは決して大げさではなく、実に面白かった。「観るといいよ」だ。
けっこうシブい俳優さんがいろいろ出ているようで、有名どころでは「X-MEN」のヒュー・ジャックマンか。
デヴィッド・ボゥイが出てるのにはビックリしたぞ。(最初はわかんなかった)
シルクハットの謎が解けた時は「う〜ん!」とうなったなぁ。
その後も3回ぐらいうなった。
オチを書くわけにいかないので、みなさん観てください。
「憑神」
西田敏行主演。
うちではこの人がキライだったのに、ドラマの「タイガー&ドラゴン」を見ているうちに評価が上がってしまった。
「3年B組 金八先生」における武田鉄矢と同じ現象だ。
で、この映画ですが、なかなか面白かったです。さすがは原作浅田次郎。
(もっとも、彼の原作で一番いいのは「壬生義士伝」だけどね)
なんというか、ドタバタ時代劇。
笑って軽く楽しめるので、まあ「観てもいいよ」かな。
08年2月
「ウィッカーマン」
はっきり言って面白くない。
ドキドキするサスペンスにはちがいないのだが、終わってみると「な〜んだ」って感じ。
思わせぶりが過ぎるよ。
ニコラス・ケイジに外れナシ、例外は「60セカンド」だけ、と思っていたのに、これも例外の一つになってしまった。
責任は取れないが、「観ない方がいいよ」です。
「アンドリュー NDR114」
アシモフ原作のロボットもの。
以前にも1度観ているのだが、2回目でも泣ける。
ロビン・ウィリアムズがだんだん人間っぽくなっていくあたりがいいし、ラストはハンカチ必携。
思わずアシモフの「われはロボット」と「ロボットの時代」を読み返してしまった。
アシモくんも頑張ってるし、もう2、30年待ったらこういうロボットもあながち絵空事とは言えないなぁ。
「観るといいよ」
「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」
アメコミ原作の人気映画、第2弾。
正直言って前作の方が面白かった。
第2弾ってねー、前作の勢いをそのままに保ち続けることができるものと前作おんぶで終わってしまうものがあるんだが、この映画の場合は後者かと。
特に観る必要ナシ!
「スティング」
古典中の古典を、テレビ録画で鑑賞。
もちろんもう何度観たかわからないが、今回は息子と一緒に観たのが新鮮だった。
「コン・マン(詐欺師)」モノはだいたい最初にいくつか軽いお仕事をやって、それから本題に入るんだけど、思ってたほどその「前ふり」がなかった。
つーか、1回軽い詐欺をやってるんだけど、それがそのまま本編に大きく関わってくるんだよね。
全体によく覚えてなかったので、たいへん楽しめた。
字幕なのに息子も一生懸命鑑賞していたし。
終わってみて、「おもしれ〜!」。
息子的にも、「観るといいよ」だったようだ。
今度一緒に「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」とか観てみたいね。
もっとも、我々にとって最高の「コン・マン」モノは、あまり世間に知られていない「ナイン・クィーンズ」だったりするのだが。
「0093 女王陛下の草刈正雄」
これはもうゆるゆるの娯楽作だが、ここまでゆるいとかえって面白い。
くどいギャグといい、妙な残酷趣味といい、日本版「裸の銃を持つ男」だった。
草刈正雄を持ってきたセンスに脱帽だ。
他に誰が「女王陛下の〜」と言えるかを夫婦で一心に考えたが、「郷ひろみ」しか思いつかなかったよ。
「観てもいいよ」かなぁ。
08年3月
「星になった少年」
日本で初めて「象使い」になった少年の実話。
主演の男の子は何か賞を取ったんだよね。
調べればすぐわかる話。でもあえて調べない。情報があふれている今日この頃、生活の中の「なんだっけ?」という不確かさを大事にしたい。(言い訳ww)
ともあれ、この男の子が名古屋の甥っ子にむちゃくちゃ似ている。顔も性格も。
もしかしたら彼も大物になるかもしれないなぁ。
映画としてはまあゆったりしててよかった。
ラストがちょっと唐突だが、全体の感じは好きなので、「観てもいいよ」。
「スターダスト」
ロバート・デニーロはもう「ミート・ザ・ペアレンツ」とか「アナライズ・ミー」とかのアヤシイ映画にしか出ないと思っていたので、今回もまったく期待してなかったんだが、実はものすごくよかった。
正統派ファンタジーだし、最初は情けなかった主演のにーちゃんがだんだんカッコよくなっていく典型的な「貴種流離譚」。
ミシェル・ファイファーの特殊メイクすごい。
今が年末なら、今年の大内家ベストに入ってしまいそうだ。
「観るといいよ」の1作だけど、監督さんは絶対「天空の城ラピュタ」を観てると思う。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
ディカプリオくんとトム・ハンクス共演のこの映画、我々はレンタルされたばかりの2003年に観たことあるが、こないだ息子に「スティング」がウケたので「じゃあ、もっと別の詐欺師モノを」ということで、今回一緒に観た。
ところが。
印象の中ではすっごく面白いと記憶されていたのに、期待していたほどには面白くない。
息子は「つまんねー」と言って早々に離脱してしまった。
我々は最後まで観たが、うーん、詐欺師モノというよりはもっと深い「男の友情」の話だったか。
映画は1度観ただけではわからない。奥が深いなぁ。
「HERO」
ドラマがとてもよかったので、映画化を楽しみにしていた。
うん、よかった。
テンポがいいし、配役も豪華。松たか子と松本幸四郎の親子共演だ。
でも、キムタクと松たか子は、お互いの気持ちを何にも言わないで6年も離れていたのか。
それなのにヤキモチ丸出しなのは不思議。
何でイ・ビョンホンが出てくるのか?と思っていたが、けっこう無理矢理出したね。
スタッフが韓国に行きたかったんだろうか?
久しぶりに見る「ビョンさま」はあいかわらずイケメンだったので許すけど。
「通販番組」も「『あるよ』のおっさん」も健在で、ラストに小気味良く仕事をしてくれる。
「観るといいよ」です。
「主人公は僕だった」
ちょっとミニシアター系かな。
私は途中でうとうとしてしまったので何とも言えない。
ちゃんと観ていた大内くんが「面白かったよ」と言っていたので、まあ大丈夫なんだろう。
起きていた部分をつなぎ合わせると、現実と虚構が侵食しあっていくあたり、ジム・キャリーの「トゥルーマン・ショー」を思い出すね。
わりとテンポがゆるいので、疲れてる時とかは危険だ。寝ちゃう。
元気のある時に観てください。
08年4月
「インヴェージョン」
ジャック・フィニィの名古典SF「盗まれた街」、映画化は4作目だそうだ。
私は1番最初の「ボディ・スナッチャー 恐怖の街」と2番目の「SF/ボディ・スナッチャー」を観た。
評価の順番としては、「2番目>1番目>>>今回」だなぁ。(3番目は観たことがないのでわからない)
やっぱ、「巨大な豆のさや」が出てこないと。
あと、2番目はラストがものすごくよかったし。
今回はまあまあ。
最新のボンドくんが出ていたけど、予想より早く宇(ry。
息子が熱心に見ていて、彼がはこの手の「ちょっと怖い系SF」が好きなんだなぁ。
途中で「ママは、もうこうなったら宇宙人になるよ。抵抗するのめんどくさいじゃん」と言ったら、「ぼくは絶対やだ!」。
大内くんはソファでうとうと。この人はきっとすぐ宇宙人になっちゃうよ。
実際、聞いてみたら「なっちゃってもあんまり変わらない気がする。眠い時は寝る」と言ってた。
まあ、今回作を観たあとではそんな気分になるよね。
頑張れ、ニコール・キッドマン。寝るな!
「バトル・ロワイヤル」
「R15指定」だけど息子と観た。
我々は5年ほど前に観たかな。
深作欣二の映画はどうも暗澹としているわりに「毒」がないような気がする。
つまり、あまり面白くはない。
息子が喜んで見たのでまあいいが、一般的には「観なくていいよ」だと思うよ。
柴崎コウがこの頃からこんなに主役級だとは知らなかった。
つーか、「3年B組 金八先生」の息子も出てたね。わりとすぐアレなんだが。
少年少女たちの中にけっこう知ってる顔を発見し、あらためてびっくりした、というのが最大の感想かも。
「犯人に告ぐ」
久しぶりにトヨエツを観た。
少し老けただろうか。
全編を通してうとうとしていたので、評価ができない。
起きていた大内くんによれは、
「トヨエツが少年誘拐犯人を6年かけて追いつめる」という、粘着質でしつこい刑事さんの話であるらしい。
大内くんの評価は、「そこそこ面白かった」のだそうだ。
邦画の暗いのって、ホントに眠くなる・・・
「バトル・ロワイヤル2」
これも寝ちゃった。
でも、こっちはしょうがない。
だって、退屈なんだもん。
やたらに火薬の量は多いが、ストーリーはぺらぺら。
前に観た時も「面白くない!」と思ったものだが、息子がどうしても続きを見たいというのでつきあった、それがいかんかったかも。
息子は「面白かったよ!」と言っているので、1人で見てもらえばよかった。
まあ、退屈な映画を観て「退屈だ!」と思うのも日常の刺激なので、気にしないことにしよう。
でも、「観ない方がいいよ」であることは確か。太鼓判。
「大統領暗殺」
「もしもブッシュ大統領が暗殺されたら」というフィクションで、なんというか、凝ったドキュメンタリー仕立て。
いかんせん、ちっとも面白くない。
最初の10分で飽き飽きする。
ガマンして観続けたらこの退屈なレポートやインタビューの連続が終わるのか?と思って早送りしてみたが、ずっと変わらないようだ。
結局ワイプ。
真面目に作った人には申し訳ないが、「観ない方がいいよ」と思ったぞ。
「ブレイブ・ワン」
ジョディ・フォスター主演のサスペンス・ドラマ。
ラストまで観て思ったことは、どうやらオチがこれでいいかどうかが大きな問題のようだ。
大内くんは、「実は別のラストも作っていて、こちらが選ばれたとは言うものの、もうひとつの方がよかったのではないだろうか?」と言う。
確かに、「いいのか?!」ではある。
それ以外はわりと平凡な作品だと思う。
「観なくていいよ」
「奇蹟/ミラクル」
ジャッキー・チェンの、今となっては初期作と言ってもいい古めの1本。
最近息子が彼を気に入っているようで、一緒に見た「プロジェクトA」は喜んでいたし、その後も「香港国際警察」や「タキシード」を録画してやったものを1人で見ている。
この作品は、我々からのオススメということで借りてきた。
ゲームしながらちらちら見ていたが、途中から本気で見ていたので、面白かったのだろう。
アクション・シーンは少ないが頑張ってるし、何より、ストーリーがいい。
「そのおばさんに、なぜそこまで入れ込むのか?」という大きな疑問はおくとして、人情味たっぷりの泣ける話。
ユン・ピョウがちらっと、ホントにちらっとだけ出てくるのを見るのも楽しみかも。
機会があれば、どうぞ。
「魔笛」
モーツァルトの有名なオペラなので、クラシックの好きな大内くんが借りてきた。
しかし、いざ観てみると。
日本語版吹き替えがないのはしょうがないとしても、なぜ英語?なぜいきなり戦場?
どうも、奇をてらった演出が独り歩きの雰囲気。
しばらく早送りしても、あまり面白くなる気配がない。
数日前にもそんな映画を観たなぁ、と思いながら、一気にワイプ。
まあ、観なかった映画について責任は持てないのだが、「観なくていいよ」なんじゃないかなぁ。
それとも、最近ワイプの多いこちら側に問題があるのだろうか?
自問自答しながら、次は何を観るべきか・・・
「象の背中」
役所広司がガンで余命半年になる話。
私は涙もろいわりに「難病モノ」や「死んじゃうモノ」が好きだが、大内くんはキライらしい。
まあ、レンタル本数も多いことだし、と説得して借りてきた。
奥さん(今井美樹)美人すぎ。家きれいすぎ。コドモたちいい子すぎ。ホスピス環境良すぎ。役所広司カッコつけすぎ。
愛人までいて、オトコの夢か?
思わず「患者 島耕作」とつぶやいてみる。
4年前に肺ガンで死んだ父親のことをふと思い出したけど、別に悲しくならなかったなぁ。
結局、映像特典の「象のアニメのダイジェスト」の方がよかった。こちらはひとつぶ、涙。
というわけで、本編は「観なくていいよ」。
「夕凪の街 桜の国」
いわゆる「ノー・モア・ヒロシマ」の原爆モノ。
原作がこうの史代で、そうか、この人はヒロシマ出身なのか。
家に原作マンガがあるとは知らなかった。
いつの間にか大内くんが買っていたらしい。
息子も読んだことがあると言っていて、家の中で私だけが無知なのであった。あわてて読む。
えー、本題から外れますが、すばらしいマンガ家さんです。
彼女をしのぐのは「おかべりか」だけかもしれない。マンガ家じゃないけど。
映画の方だが、原作があまりにいいので、かなわないかも。
いい映画なんだけどね。原爆モノのわりには押しつけがましくないし。
お父さん役の堺正章よ、どこ行くとも言わずに急に夜行バスで広島に行くな!娘の田中麗奈よ、追っかけるな!!
観てもいいから、原作読んでください。
08年5月
「ロンリーハート」
ひと組の結婚詐欺師カップルをジョン・トラボルタの刑事が追う。
しつこくしつこく追う。
けっこうコワいところの多い映画で、死刑のシーンなんか「グリーン・マイル」を思い出したよ。
新聞の文通希望欄からカモを探す、なんて、今で言えば出会い系?
あと味はなんとなく悪いのだが、ミョーな魅力があるので、「観るといいよ」かなぁ。
「ベオウルフ」
最初ね、「狼男」の話だと思い込んでた。「ウルフ」が入っているというだけで。
本当は、古典文学に「ベオウルフ」っていう伝説の勇者がいるわけ。
赤っ恥をかくところだった。大内くん以外の人に言わなくてよかった!(って、今言ってるじゃないか!)
全部CG処理をしてるらしく、映像はなんかヘン。
勇者ベオウルフが素っ裸で寝てるところに怪物が来るので、ベオウルフはフリチンで応戦する。
勇者の股間は、酒のツボとか誰かの頭とかで常に確実に隠れているのだが、ハラハラするシーンだったwww
「指輪物語」とか好きな人はイケルかも。「観てもいいよ」
「アイ・アム・レジェンド」
息子はもう封切りの時に友達と映画館で見てしまったそうで興味を示さなかったが、我々にとっては待ちに待った大作。
「人類最後の男」ウィル・スミスが頑張ってる。
観ているうちに「人類最後の男のところに電話がかかってくる」というSF短編を思い出し、大内くんにそう言ったら、「僕、それ、読んだことある!」と言い、よくよく聞いてみたら最近読み返したばかりのブラッドベリの「火星年代記」だった。
そういえばそんな話があったなぁ。
さて、こちらの映画ですが、「ダーク・シーカー」、まあ、「ブレイド」のバンパイアとか「エイリアン」とかみたいな敵が山のように襲ってきます。イヤですね。
もちろんウィル・スミスがどうにかします。
そうでなきゃレジェンドになれません。
それだけの映画ではありますが、まあ面白かったです。「観てもいいよ」かな。
「パンズ・ラビリンス」
スペイン内戦の頃を描いたファンタジー。
メキシコとかスペインが作ってる。どうりでスパニッシュだった。
でも、眠くなっちゃった。
画面暗いし、話がたるるーとしてるし。
2人とも寝ちゃって、気づいたら半分以上進んでしまっていたので、もうワイプした。
もしかしたら面白かったのかもしれない。
人が観るのを止めはしません。眠くない時に観てね。
「アンフェア the Movie」
ドラマをオンエアしてた時には観なかったのだが、劇場版を録画しておいたら息子が見て「面白かった!」と言うので、ツタヤでドラマ版を全部借りてから観る。
まずは、ドラマ版を観なかった不明を恥じる。実に面白い。なんで当時、観なかったんだろう?
そして劇場版。
はっきり言って、ドラマ版の方がずっといい。
劇場版は2時間という枠の中なので、人物の書き込みが実に不足しているのだ。よくあることだが。
なので、特におススメはしない。
観るならドラマ版をどうぞ。
「エイリアンvs.プレデター2」
息子が学校で友達から借りてきたのを、彼が修学旅行に行ってる間に観る。
とは言っても、そもそも「1」からダメだった大内くんが「僕はパス」となったので、私1人で。
うーん、確かに「パス」かもね。
「エイリアン」シリーズはどれも好きだしDVDも買ってしまったが、「プレデター」まで面倒は見きれない。
これを息子にせがまれて買ってしまったおうちの方に、感謝すると同時に同情を寄せつつ、「観なくていいよ」。
「イマイチだった」と息子に感想を言ったら「面白いのに!」と怒られた。
まことに映画の好みは人それぞれだなぁ。
「ナンバー23」
「23」という数字にとり憑かれた男の話。どっぷり不条理系。
こういうわけわかんない洋画って、うちでは「シネヴィヴァン単館上映」とか「メメント」とか「12モンキーズ」とか呼ばれちゃうんだよね。
すんごく眠くなる。
大内くんはけっこうこの手のが好きだ。
好きな人は好きなんだろうが、私はもっとわかりやすい話がいい。
07年の11月「23日」に封切りだったというところだけが面白かった。
「観なくていいよ」と思う。
08年6月
「ジーザス・クライスト・スーパースター」
大内くんが録画しておいてくれたので観る。
イエス・キリストの苦悩をヒッピー・ムーブメント調で描いた1973年のこのミュージカルは、私の生涯の映画ベストスリーに入るかもしれない名作だ。
特に今回はBSハイビジョンで録画してもらったので、これまでVHSでしか観たことのない私にとっては口あんぐりモノの画質。
キリストやユダの汗まで見えるぞ。
前にアマゾンでDVDを買ったんだけど、それは2004年に出たブロードウェイ色の濃い別物。
それはそれで悪くはないが、今回の録画は非常に嬉しかった。
今度ブルーレイのディスクを買って、ダビングして保存版にしよう。
大内くん、本当にありがとう!
とはいえ、1973年版は今、手に入らないと思われるので、あまり宣伝するわけにもいかない。
観る機会のある方、あなたは大変に幸運ですよ!
「グッド・シェパード」
マット・ディモンとアンジェリーナ・ジョリーとロバート・デニーロ主演。
タイトルは「イエス・キリスト」のことか?
昔のCIAをテーマにした映画だった。
むやみに重くて長いのでちょっと苦しんだけど、エンドロールを観ていたら、そうか、コッポラが関わっていたのか。
つーか、ロバート・デニーロが製作・監督ということだが、実際に仕事してたのはコッポラだったのかも。
大内くん的にはOKだったらしい。さすがは「地獄の黙示録 特別版」を観たがった男。
長いのが好きな人にはオススメかも。「観てもいいよ」
「ミッドナイトイーグル」
大沢たかおと竹内結子の共演だが、最初っから言ってしまえば、まったく面白くない。
昔観た織田裕二の「ホワイトアウト」がものすごく面白かったので、「舞台が雪山、というのは期待できる」と勝手に思っていたよ。
洋画だけど「バーティカル・リミット」もよかったし。
雪山ならいいってもんじゃないのね。
ラストだけ、ほんの少しよかったけど、全体的には「観ない方がよかった!時間がもったいなかった!」と思ったよ。
大内くんは、「ステルス機の内部に『H型鋼』がむき出しになっているとは思いにくい」と妙なところに文句をつけていた。さすが鉄屋。
というわけで、大内家としては「観ない方がいいよ」という結論です。
「DEATH NOTE」
前にDVDを買ってあったので、スピンオフ映画である「L change the worLd」を観るためにもう1度観る。
やはりすごく面白い。
松山ケンイチの「L」はすごいよ。
「ライト」が藤原竜也であるところだけが気に食わないが、全体にキャスティングが素晴らしい。
コミックスも読み返したが、よくあのストーリーから映画版のオチに持って行けたなぁ。
「我々の、一生の映画ベストテンに入るかもしれない」と、大内くんと話す。
前後編なので、前編を映画館で観て後編を待っていた人は本当に気の毒だ。
ぜひぜひ「観るといいよ」と思う。
「L change the worLd」が楽しみ!
「椿三十郎」
言わずと知れた黒澤映画のリメイク。
織田裕二主演なのに、ビデオ屋さんには4本しか入っていない。
やっと借りられて勇んで観たが、うーん、面白くない。
興行成績が悪くてレンタル本数が少ないのだなぁ、と納得がいった。
同じ脚本を使っても、やはり監督さんの腕というものはあるんだなぁ。
「観て損した!」と久々に思った。
皆さん、どうせ観るなら黒澤の方を観よう!
08年7月
「L change the WorLd」
うちでたいへん評判のいい映画「DEATH NOTE」のスピンオフ。
松山ケンイチ演じる「L」の活躍が楽しみで借りてきた。
この人は、ドラマ「セクシーボイスアンドロボ」の時はちょっとふくよかになっていて、顎の線とかが気になったんだよね。
今回やせてはいたが、やはり数年前の「DEATH NOTE」の時に比べると少年っぽさが失われて少し寂しかった。しょうがないか。
映画としては、うーん、「DEATH NOTE」が好きで観たい人にはもの足りないかも。
やはり、「最後の23日間」であるところをもうちょっと強調してもよかったんじゃないかなぁ。
DVDを買おうかと思っていたが、そこまでの必要はナシ。「観てもいいよ」のうーんと下の方ね。
「ナショナル・トレジャー」
05年の「大内家シネマベスト」で堂々の2位に輝いていたようだ。
「2」を観るために観返してみて、確かに大作。
「ニコラス・ケイジにハズレなし」と、あらためて思う。(例外は「60セカンド」と「ウィッカーマン」だが)
多少「インディ・ジョーンズ」の影響を受けすぎているような気はするけどね。
「2」が楽しみ!
「ナショナル・トレジャー2」
ひと言で言って、完全な2番煎じ。
「1」と全然変わんないじゃないか!
よくあることではあるが、楽しみにしていただけに、ちょっとガッカリ。
「3」に期待しておくか?
ニコラスくんの活躍もいいが、みんな、エド・ハリスのことも忘れないでいてあげてほしい。
「1」さえ観ていれば、「観なくてもいいよ」。
「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
大内家でたいへん評判のいいティム・バートンとジョニー・デップの組み合わせ。もとはミュージカルなのか。
日本では市村正親と大竹しのぶでやってるらしい。わかるなぁ。
こういう恐ろしい伝説の床屋さんがいた、とあとから知ったよ。
非常に怖い。大内くんは、「もう、床屋さんに行けないかも」とつぶやいていた。
確かに、男性諸氏にとって床屋さんでひげをあたってもらう、あの瞬間ってものすごく無防備だよね。
あいかわらず暗くて切ないティム・バートン節。「観るといいよ」
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」
難しいファンタジー、しかも3部作の第1部だけなので、原作を読んでいない大内くんがついてこられるか心配したが、「映像は完璧に近い!」と絶賛していたよ。
もっとも、「ストーリーはやはりよくわからない。ものすごく長い話のダイジェストを観たような気分だ。というか、予告編を観たみたいかな。そもそも終わってないし」と、いささか苦労したようだ。
私は3部作を全部図書館で借りたのち、あらためて買ったので、映画もまあわかったんだが。
だいたい、ファンタジーってのは約束事がめんどくさいんだよね。
ただ、画は本当にきれい。
ロバート・デニーロの出ていた「スターダスト」をちょっと思い出したなぁ。
これから観る人には、「神秘の短剣」「琥珀の望遠鏡」も出揃ってから観るのをオススメする。
08年8月
「魍魎の匣」
京極夏彦の分厚いミステリから。
前に「姑獲鳥(うぶめ)の夏」もやってたなぁ。
「憑き物落とし」の堤真一は今回もカッコよかった。
阿部寛と椎名桔平も男前で、「いい男のカタログ」状態なのは評価しよう。
原作世界のぞっとするような雰囲気をよく出してはいたが、やはりこういうのは読む方がいいような気がする。
「観てもいいよ」のかなり下の方ではあるが、京極が好きな人は一応観るんだろうなぁ。
「ヒトラーの贋札」
第2次世界大戦の時に、イギリスを混乱させるために贋ポンド札を大量に作らされる収容所のユダヤ人たちのお話。
全体に地味なドイツ映画だが、大内くんの評価は高かった。
私も、最初のうちは少し退屈したけど、途中からけっこう身を乗り出して観たぞ。
「芸は身を助ける」というのが最大の感想だ。
「観るといいよ」の下の方ね。
「アース」
大内くんはあんまり乗り気でなかったようなのだが、私の強いリクエストで借りてきたBBC制作の「地球映画」。
北極から南極までの映像をたっぷり見せてくれる。
美しい映像と大自然に生きる動物たちの姿が胸に迫る。
「すごい映像だね」「撮るのにどのくらいかかったんだろう」と言いながら、一気に観た。
「バカにして悪かった。すごい映画だ」と大内くんが謝ってくれたよ。
一種のキワモノなのかもしれないが、とても感動した。
渡辺謙のナレーションで「地球温暖化を防がなければ」と何度も言われ、二酸化炭素を排出してしまう産業に従事する大内くんは少しつらかったみたい。
ブルーレイで観てみたい、とは大内くんの言。
とりあえず、普通のDVDでもOKだよ。観るといいよ。
「東京オリンピック」
ちょうど北京オリンピックの前に観たので、いろいろ思うところはあった。
日本が復興していくためには実にちょうどいい目標だったんだろうなぁ。
市川昆という人を、ちょっと尊敬しちゃった。
HDDに録画したものを観て、消してしまったのだが、あとから「保存しておけばよかった」と少し後悔したよ。
もう1回東京でオリンピックを、と思ってる人たちがいるようだが、大内家としては「絶対、やらない方がいい!」という意見。
今の東京にオリンピックを持ってきて、なんの役に立つかわからないのだ。
相手がリオ・デ・ジャネイロなら、譲ってあげてほしい。
映画自体は「観るといいよ」の名作だ!
「ジェシー・ジェームズの暗殺」
まず、ジェシー・ジェームズという実在の義賊を知らないと話にならないようだ。
「ねずみ小僧」や「石川五右衛門」のようなものか。
ブラピだから観たが、途中まではテンポが悪くて眠い。
後半少し面白くなってきたけど、全体には「観なくていいよ」だと思う。
「ジャンパー」
私はこの手の「B級SF」が好きだ。
しかし、この頃あまりにもゆるいものが多すぎる。
これもそのひとつ。
空間移動をする、そのあたりの映像的な処理はなかなかよかったし、テーブルの端にあるテレビのリモコンを取るのにも「ジャンプ」してしまうというような描写は面白かったが、なんか終わり方が尻切れトンボ。
「観なくていいよ」だ。
08年9月
「猫の恩返し」
テレビでやっていたので録画して観る。
大内くんは「えー、これ観るの?もういいよ」と気乗りしないようすで、大好きなジブリなのになんで観たくないの?
どうやら、好きであればあるほど何かしら譲れない線があるようだ。
もっとも、いざ観てみたら「けっこういいじゃん」。
うん、絵柄が可愛らしくて好感が持てるし、「耳をすませば」に出てくる猫の置物がかっこよかった。タキシード仮面みたい。
「タダである」と思うといっそう良い作品に思えてくるなぁ。「観るといいよ」
「エリザベス:ゴールデンエイジ」
ケイト・ブランシェットが威厳あるエリザベス役で、とてもよかった。
ストーリーはややつまんなかったが、絢爛豪華だったので、美術賞とか衣装賞をあげたい。
山本鈴美香の「6つのエル・ドラド」を思い出したよ。
面白い時代だったんだろうなぁ。
イギリスという国は、この映画のような大帝国時代のあとやる気のある人が全部出て行っちゃって、まあ「ダシガラ」みたいな状態なんだろう。
日本はそんなことにはならないんだろか。
と現状を憂いつつ、「観てもいいよ」。
「バンテージ・ポイント」
これは、正直言ってまったく面白くなかった。
「メメント」みたいな難しい手法についていけないとまったくダメ。
最近、好みが娯楽作に傾いているので、こういう真面目なのはちょっとなぁ。
「観なくていいよ」
「歓喜の歌」
ひと言で言って、全然まったくダメ。
邦画の悪いところをかき集めたような作品。
大みそかの話なところは「有頂天ホテル」みたいだが、ストーリーがゆるすぎる。
コーラス隊を2つダブルブッキングしちゃった公会堂のてんやわんやはわからんでもないが、だからって工務店の方々の社員旅行を台無しにしたり服のリフォームを頼みたい筒井道隆の帰省を邪魔したりしていいわけないだろうに。
コーラスだけは見ごたえがあった。もう2、3曲やってくれてもかまわない。
由紀さおりが出てくるのはわかっていたが、お姉さんの安田祥子もコーラス隊に混じって歌っていたのは意外。
でも、「観ない方がいいよ」。
「ノーカントリー」
アカデミー作品賞は必ず観る、という大内家ルールにのっとって借りてきた。
途中まではまったく面白くなかったが、半分を過ぎたあたりからぐんぐん面白くなっていった。
驚いたのは、リビングにのっそり入ってきた息子が、画面を見るなり、
「あ、『ノーカントリー』」
「トミー・リー・ジョーンズはもう出た?」と言ってたこと。
いつの間にそんな情報を。
まあ、さすがはアカデミー賞ということで、「観てもいいよ」ぐらいにしておこう。
「クローバーフィールド/HAKAISHA」
こんなに「観ない方がいいよ」と思った映画は大内家史上初かもしれない。
ずっと誰かの視点で、手持ちビデオカメラで撮影している、という造りだけは斬新で好感が持てるが、ストーリーはもう、むちゃくちゃ。
最後に、「えっ、これで終わりなの!?」とびっくりしたよ。
途中から一緒に観ていた息子も、「ひどいねー!」とあきれていた。
絶対におススメしない。
もっとも、こんなふうに言っちゃうとかえって興味を持つ人もいるかもね。
そういう人たちにはあえてこれ以上何も言いません。
シネマ10月
「大いなる陰謀」
ロバート・レッドフォードもメリル・ストリープも老けた。トム・クルーズでさえいいおっさんだ。
社会派映画なのだが、まあまあ面白かった。
でも、私はこういうの苦手かも。
アフガニスタン侵攻を題材にして、政治の駆け引き。
よくある話、という域を出ない。
「観なくていいよ」クラスの映画でした。
「アメリカン・ギャングスター」
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの顔合わせ。
しかしなんだね、アメリカ人は麻薬の話が好きだね。
実話に基づくらしいが、警察モノを始めとする社会派映画が苦手な私にはやや退屈だった。
大内くんは面白いと言っていたが、誰が何なのか、最初はわかんなくて眠くなる。
途中から起きてちゃんと観たけど、やっぱり難解だね。
「観なくていいよ」と寝ぼけまなこだ。
もっとこう、ぱあっとしたのが観たい今日この頃。
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」
DVDを買ってあったので、もう1度観てみる。
やはりけっこう面白いが、原作の長さに比べて時間の制約があるから、駆け足でやってる印象。
ハリーたちは最初の頃いつもローブ姿だったのに、「アズカバンの囚人」あたりからGパンとかの「平服」が目立つ。
これはけっこう気に入らない。ローブの方がカッコいい。
原作はもう完結しちゃったが、映画はちゃんと7本目まで作れるんだろうか。
全部買うつもりで待ってるよ。「観るといいよ」
「人のセックスを笑うな」
永作博美はなんだか「魔性」だし、「DEATH NOTE」で「L」をやった松山ケンイチがいい味出してた。
最初の20分ぐらいは「あ〜、邦画の悪いとこが全部出てるよ。展開がたるいし、ストーリーはあってないが如しだし」と真剣にワイプを検討したが、全部観てみたらそれほど悪くなかったかも。
本当に、何も起こらない映画なんだよ。
いわゆる日常淡々系。
松山ケンイチが出てなかったら観なかったかも。
「観てもいいよ」のものすごく下の方かな。
シネマ11月
「NEXT - ネクスト -」
ニコラス・ケイジは顔がいいわけじゃないんだが、なんとなくカッコいい。身体つきかなぁ。
映画らしい映画で、とても面白かったよ。
「2分だけ未来が見える」という能力が映像的によく表現されていたと思う。
フィリップ・K・ディックのSF短編「ゴールデン・マン」が原作だが、図書館で借りて読んでみたら、その能力以外は全部違う話じゃないか。
「based on」というよりは「inspired by」という感じだ。
もちろん映画と原作は別、と割り切れば何の問題もない。
いささか掌編だが、「観るといいよ」。
「相棒 - 劇場版 -」
もとはテレビシリーズの警察モノ。
水谷豊演じる「杉下右京さん」が大人気だ。
でも、人気ドラマが映画化される時によくあることだが、映画になったとたんにつまらなくなる。
開始後10分で右京さんが興奮してちゃいかんだろう。
冷静な右京さんが最後に突然激しくものを言うところがキモなのに。
事件もあんまりぱっとしないし。
映画は、「観なくていいよ」。
そのぶん、テレビシリーズを観てもらいたい。
ビデオ屋さんに全部並んでいるし、今現在第7シーズンを放映中だ。
映画がつまんなかった人も面白かった人も、ぜひ通常ドラマ版を。
「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」
トム・ハンクス主演のこの映画、アフガニスタン危機時代に活躍した下院議員の実話をコミカルに描く、というふれこみだが、全然コミカルじゃない。
さらに言えば、あんまり面白くない。
どういうつもりで作った映画なのだろうか。
トム・ハンクスは「ターミナル」で期待した時にもスカだったし。
むしろ、もっと「シリアスな話」と宣伝した方がマシだったと思う。
「アメリカの最後の詰めが甘かったために、タリバンに至ったのだ」という大内くんの意見ももっともだし、そもそも、それが描きたかったんじゃないかなぁ。
こういう社会派映画を「観なくていいよ」としてしまうのは申し訳ないのだが、世の中に観るべき映画は多い。
全部は観ていられないので、これは落としてもいいと思ってしまった。
「最高の人生の見つけ方」
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの豪華な顔合わせ。
内容は、まあハートウォーミングな人間ドラマか。
余命半年になったら何をするか、というお話なのだが、私は絶対スカイ・ダイビングはしないと思う。
そもそも、好き勝手できるのもジャック・ニコルソンがお金持ちだからだし。
「何する?」と大内くんと話し合ったが、「ディズニー・ランドのオフィシャルホテルに泊まりたい」ぐらいしか考えつかなかった我々は、骨の髄まで貧乏性だ。
まあまあの映画で、「観てもいいよ」であった。
「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」
息子は友達とロードショーを見たような気がしていたのだが、本人の申告によると「これは見てない。見たのは『ハムナプトラ3』」とのこと。
期末試験が終わるのを待って、借りてくる。
つーか、新作で出て間もないのに、もう1週間レンタルになってるし、棚にずらりと残っているし、人気ないんじゃないか?
実際、まあまあ面白かったが「1」の時のような興奮はない。
途中の「ジェットコースタームービー」っぷりはなかなかよかったが。
ハリソン・フォードも年をとったものだ。
我々的にはケイト・ブランシェットが好き。
息子に言わせれば「『前髪ぱっつん』だね」。
全体としては、まあ「観てもいいよ」だとは思う。
また全部観てみたくなったなぁ。
シネマ12月
「ミスト」
S・キングと「ショーシャンクの空に」の監督さんの組み合わせときたら、ちょっと興味がわいた。
「ショーシャンクの空に」は私の大好きな映画なのだ。
で、本作品だが、始まって20分ぐらいでゲテゲテになって、超B級の予感。
結局、「エイリアン」と「物体X」を足して3で割ったぐらいの感じか。
どこか虚無感の漂うラストが泣ける。
このラストで全体がぐっと締まって、「出来のいい超B級」になったよ。
人々の耳目に触れずにレンタル屋さんの店頭から消えていくかもしれないが、私は好きだ。
「観るといいよ」
「ザ・マジックアワー」
三谷幸喜の最新作。
佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里など、配役陣も豪華。
最初の1時間ぐらいはもう、無条件に面白かった。
「THE 有頂天ホテル」の仕掛けがあちこちにあったりするのも楽しい。
ところが、その面白さを最後まで持って行けないのが三谷幸喜の弱点で、最後の方は少しダレた感じ。
もっとも、本当のラストには感心したけどね。
なかなか大化けしない小粒の彼だが、これからに期待して、「観るといいよ」。
「ダークナイト」
大変期待していた「バットマン」の最新作。
本当は「バットマン・リターンズ」などを見返してから臨みたかったのだが、準備不足。
非常によかった。
テンポも展開も申し分なく、ラストまで緊張感と期待感をずっと保っていられた。
ラストも実にいい。
この時期に観たのでなければ、問題なく今年の何かの「大内家賞」をあげたいところだ。
(例年、年末に観たものは点が高くなる傾向があるので、抑えている)
ゲイリー・オールドマンが出ているとは知らなかった。(好きなんです)
彼は、化けるなぁ。
私は大昔に仕事でアメコミの「バットマン」の翻訳をしたことがあるが、「ツー・フェイス」出てきた出てきた。
この映画の中でも実にいい役に仕上がっていた。
ジョーカー役の人が撮影直後に死んだことなどでも話題になった本作だが、そういうことを除いても、実によくできた娯楽超大作で、久々に、映画を堪能させてもらった。
ぜひ、「観るといいよ」。
「ベイビー・ゴーン・ベイビー」
親とは、正義とは、社会のかかえる根本的な問題を考えさせられる。
さえないカップルの私立探偵が幼児の誘拐事件を警察とともに調査しながら、観ているもの達を思いのほか遠いところまで連れて行ってくれる。
なかなかの力作。やはりモーガン・フリーマンの出ている映画は期待を裏切らない。
「観てもいいよ」
(但し、大内妻は開始早々寝てしまいました。よって、本項は大内夫文責)
「’08年大内家シネマベスト」
今年は67本の映画を観ました。
例年より少なめなのは、「NHK大河ドラマ」DVDが世の中に出回り、「獅子の時代」と「独眼竜政宗」を観ていたせいかと思われます。
それでも面白い映画がいっぱいありました。
第1位
「ダークナイト」
闇を駆ける正義のヒーロー。
その心の闇をはらう愛はどこに。
第2位
「プレステージ」
観客を翻弄するマジックが、マジシャンたちの運命をも翻弄する。
見果てぬイリュージョンの世界に、命さえ賭けて。
第3位
「スターダスト」
軽快なファンタジー仕立ての、古典的な貴種流離譚。
若い恋人たちに、、ロバート・デニーロがウィンク!
邦画賞
「東京オリンピック」
日本中が熱狂したあの興奮の日々を、静かに力強い映像で記録。
市川昆、最大の傑作!
美術賞
「エリザベス:ゴールデンエイジ」
絢爛豪華な映像と衣装に目を奪われる。
ケイト・ブランシェット演じるエリザベス女王は圧巻。
B級洋画賞
「ミスト」
霧の向こうにひそむ恐怖から、逃れることはできるのか?
そして現れる、衝撃のラストシーン。
B級邦画賞
「0093 女王陛下の草刈正雄」
ゆるゆる映画の名作。
日本が誇る「ゼロゼロナンバー」は、草刈正雄の独壇場。
大内夫賞
「ベイビー・ゴーン・ベイビー」
何もかもが去っていく、本当に寂しいラストのはずなのに、かえって光がさしこむ「希望」の映画。
大内妻賞
「NEXT -ネクスト-」
一寸先は闇。けれど、ニコラス・ケイジが見る「ほんのちょっと先」。
2分後の未来は現在をどう変えるのか?
皆さんのシネマライフはどうでしたか?
来年もたくさんいい映画が観られますように。
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