10年1月
「ハイキックガール」
記念すべき今年最初の映画が、これ。
なぜか大内くんがビデオ屋の店頭でものすごく興味を持ったらしく、借りてしまった。
81分と、短いところだけがとりえだ、というのが私の感想。
伏線もオチもなく、ただひたすらミニスカートの女子高生が空手をやっている。
パンチラに期待しようにも、ブルマーというか見せパンというか、黒いのしかはいてないし。
それなのに、「師匠役の人の、空手の型が入っているらしい」というだけで「豪華2枚組」をアマゾンでワンクリック買いしてしまったらしい大内くん。
「観ない方がいいよ」なのに〜!
「ワイヤーもCGもない作りがすがすがしい」のだそうだ。
それ、家計から出さなきゃいかんのですか?!
「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」
過去作の「宇宙戦艦ヤマト」「さらば宇宙戦艦ヤマト」を観たので、その流れで借りてきた。
大内くんは、「やめとこうよ。面白くなかった記憶があるよ」としきりに止めたのだが、去年観た「インスタント沼」と今年最初の映画「ハイキックガール」がひどかったのに大内くんが観たがったのだ、ということをじっくり思い出してもらった。
さて、本編だが、なんで古代進と森雪が生きてんの?真田さんまで。
そこが全然わからないうえに、うーん、確かにそれほど面白いものではないなぁ。
地球には、ヤマト以外戦艦がないのかね?
「観てもいいんだが、責任は取れない」という映画です。
「ヤマトよ永遠に」
そして続編。
こちらもあまりおススメはしない。
サーシャあんまり可愛くないし。
大内くんの言うこと聞いておけばよかったかなぁ・・・
「観なくていいよ」です。
「ゴッドファーザー」
もう何度も観ているが、そのたびに感心する。
いい映画、というのはあるものだ。
エピソードに無駄がない。最初の結婚式のシーンだけで、かなり多くのことが語られている。
問題は、コッポラがどうしてこんな名作を作れたのか、という点だ。
彼の他の映画は長いだけで退屈なのだが、この映画だけは、3時間あっても許せる。
ずっと昔からの愛好者、大内くんも、「奇跡的な作品だ。アカデミーを取るだけのことはある」とつぶやいていた。
さてさて、パート2はどうかな?
10年2月
「ゴッドファーザーPart2」
実は、大内くんは「僕はパート2の方が好きだ」と言ってたんだよね。
でも、続けて観たら、「やっぱり『1』の方がいい。間違ってた」と反省していたようだ。
ロバート・デニーロが若き日のビトー・コルレオーネを演じ、現在の跡継ぎのアル・パチーノのシーンと交互に編集してあるのだが、散漫になるだけで、あまり良い効果があるとは思えない。
どっちかの話だけにするか、せめて前半・後半としっかり分けてくれた方が私は良かったと思う。
それにしてもまあ、名作であることは確かだろう。
この次は、大内くんが「絶対、観ない方がいいと思うけどなぁ」と言うパート3だ。
ここまできたら、「毒を食らわば皿まで」なので、頑張ろう!
「ゴッドファーザーPart3」
そしてパート3。
観なけりゃよかった。
つーか、途中で大内くんも私も力尽きて、ワイプしてしまった。
「だから観ない方がいいって言ったのに」と大内くんに言われても返す言葉がない。
1と2はあんなに良かったのに、どうしてなんだろう。
「映画って、本当に不思議ですねぇ。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」と言いながら退場します。
「HACHI 約束の犬」
あの有名な「忠犬ハチ公」をハリウッドが映画化。
リチャード・ギアを待つ「ハチ」の姿に涙した人も多いだろう。
だがしかし、この映画、「2009年トホホな映画ベストテン」の8位に入ってるんだよね〜。
なので、ただでさえ犬がキライな大内くんは「ホントに観るの?」とはなはだ協力的でなかったが、観てみたらそれほど悪くはないよ。「ハチ」可愛いじゃん。
今の日本では、犬をノーリードで首輪さえつけずにうろうろさせておく、ってのは考えにくいけどね。アメリカの田舎町はOKなのかな?
まあ、単純な「いい話」の域を出ないので、わざわざ観るこたぁないかも。
「ノウイング」
うちでは「ニコラス・ケイジに外れナシ」というジンクスがある(例外は「60セカンド」と「ウィッカーマン」。特に後者は絶対観てはいけませんww)ので、「ディザースター・ムービーって、何?」と胡散臭そうにしていた大内くんも、最後には観ることに同意してくれた。
思ったよりずっとずっとよかったよ。
途中ではオカルトものかと思ったけど、「未知との遭遇」だったのか。
ラストちょい前は「エンド・オブ・ザ・ワールド」だったし。
小粒な映画ではあるものの、私はこの手のが好きなので、「観てもいいよ」ぐらいはつけてあげられるかな。
「むこうぶち 〜高レート裏麻雀列伝〜」
とても珍しく、麻雀映画を借りてみた。
ヤクザ映画と同じようなくくりで、ツタヤが「面白いですよ」と棚を作って並べてくれたので、大内くんが引っかかったのだ。
袴田吉彦が寡黙な一匹狼「傀(かい)」を演じる。
相手の「ポン」をさえぎって、「ご無礼」と手牌を倒すシーンは、何度見てもカッコいい。
(この決め台詞、雀荘で流行ったこともあるらしい)
こんなもんが面白くなっちゃって、どうしたらいいんだろう。
まだあと5本もあるよ。
大内くんは、「このシリーズ全部観たら、哀川翔を観よう」なんてオソロシイことを言うし。
ひたすら麻雀打ってるだけですが、確かに面白いです。「観てもいいよ」
でも、いったい何で面白いんだろう?
「レインマン」
古い映画だけど、急に観たくなった。
自閉症について、まだ世の中もあんまり明るくない時代だ。
「障害者」の悲しみをこれまでになく感じたので、前に観たのは娘が生まれる前だったんだろうなぁ。
ちらちら見ていた息子が、ダスティン・ホフマンを「この人、ホンモノ?うまいね」と絶賛していた。
確かにこの時の彼は芸達者だ。
弟のトム・クルーズの気持ちとか、結局「家族の問題」の話だったのか。
当然、「観るといいよ」にしときましょう。
「むこうぶち2 〜高レート裏麻雀列伝〜」
「むこうぶち3 〜高レート裏麻雀列伝〜」
「むこうぶち4 〜高レート裏麻雀列伝〜」
「むこうぶち5 〜高レート裏麻雀列伝〜」
「むこうぶち6 〜高レート裏麻雀列伝〜」
まさかと思っていたが、全部観ちゃった。そして、面白かった。
袴田吉彦に、ここまでいい役が来たことがかつてあっただろうか。
映画のビデオ化、ではなくそもそもがビデオ映画だったということを、調べて初めて知ったよ。
息子は登場人物たちが牌をざらざらと「全自動雀卓」に入れるのを見て大驚愕。
「なにこれ?!中でかきまぜてんの?うそっ、積み上がって、出てきた!」
確かに、見たことがなければ驚けるかもしれない。
「将来、これ買おう・・・」とつぶやいていた。
(「今、買ってくれ」と言わないところに成長の兆しを見るべきか)
全自動雀卓が置けるほどの家に住んでくれ。
だが、麻雀を職業にするのはやめておいてほしい。
警察官志望のキミは、むしろ取り締まる立場だぞ!
10年3月
「おっぱいバレー」
大内くんは、全然観る気がなかった。
「インスタント沼」と「ハイキックガール」につきあったことを思い出させてもダメだった。
でも、友人の編集者がミクシィの自分の日記で「今年の映画ベスト3」にあげていたので、最後はそれで納得してもらったよ。
(ちなみに、1番は「英国王給仕人に乾杯」。買ったけどまだ観てない。2番がこの「おっぱいバレー」。「去年一番泣けた」のだそうだ。3位は「アバター」)
そんないきさつで観たわけだが、いや、驚いたことに、とても面白かった。
風俗は70年代といった感じだが、その頃の中学生は「ムリムリムリ!」とは言わんかっただろう、とは思うけどね。
大内くんは会社で「観ました」と言って、「あれって、普通に観ていいものなんですか?」と真顔で聞かれたらしい。
18禁ではありません。息子も見ました。
一番いい台詞は、綾瀬はるかでも少年たちでもなく、仲村トオルの「ナイス・おっぱい」というつぶやきだろう。
「観るといいよ」
「ウルヴァリン X-MEN ZERO」
家中大好きな「X-MEN」のシリーズ最新作。
ウルヴァリンくんの過去が明らかになるわけだが、さてどうだろう。
観ている最中に、大内くんも息子も私も、何度も「カッコいい!」と叫んでしまう。
とにかく、いろんなシーンがカッコいいのだ。伏線もよく生きているし。
特撮をいっぱい使ってるんだろうけど、「やりたいこと」が「やれること」を上回っているので、まったく気にならない。
最近の映画は、「やれる」からと言ってCGを使いすぎて鼻につく傾向があるのだが、この作品中ではすべてOK。
私の大好きな美青年、「サイクロプス」がもうここで出ているのか。
「プロフェッサー」も出てくる。彼らはここでニアミスしてたんだなぁ。
アクションあり、ロマンスあり、仲間との確執と和解あり、さまざまな要素が如何なく盛り込まれている。
「いい映画」と「面白い映画」は別物で、たとえばアカデミーを取るかどうかということになると「いい映画」の独壇場なのだが、こういう「面白い映画」もたまには堪能したい。
「観るといいよ」
損はさせません!
「X-MEN」
「X-MEN2」
「X-MEN ファイナル・ディシジョン」
「ZERO」を観たので、前に観たんだけどまた観たくなってツタヤで借りてきた。
ブルーレイもあったのだが、私には画像の違いはあんまりわからない。
(大内くんは「やっぱ、キレイだよ。わかんないかなぁ・・・」と少し悲しそうだった)
いや、面白い。
私は「サイクロプス」が好きだ。
(サングラスにだまされている可能性は大きいのだが。「3」は悲しかったなぁ)
「1」ですでに「ウルヴァリン」の話の大筋は出ていたのだ、ということに、今回初めて気づいた。
「スターウォーズ」もそうだが、監督さんはみんな、続編を作ることを想定してやってるんだね。
「3」の最後では、まだこの先もありそうだし。
「ウルヴァリン」まで含めて、「観るといいよ」。
「南極料理人」
堺雅人が好きだから終わりまで観たが、わりと「観ない方がいいよ」な感じ。
南極という「極限状態」で料理を作るのは面白い設定なんだけど、イマイチ生かしきってないような気がする。
もっと面白く作れたんじゃないかなぁ。
邦画の良くない面が出てるよ。
南極には「乾燥卵焼き」とかを持って行くそうじゃないか。
そのへんを紹介してくれた方が面白かったかも。
10年4月
「カムイ外伝」
何しろ原作のカムイは美青年なので、松山ケンイチでいいのか!と最初は思ったが、あんがいよかった。
忍者の動きがワイヤーやら何やらでちょっと怪しかったかな。
妙にグロいし。
ちゃんと必殺技の「飯綱落とし」も出てくるとこはヨシ。
「観てもいいよ」
「サマーウォーズ」
ものすごく良かった。
電脳世界の描き方と、田舎の風景が妙にマッチ。
最初は「となりのトトロ」みたいなお話かと思っていた。
日本のアニメ、しかもジブリ以外でこれほどのものができるのか、とかなり驚く。
ばーちゃんスゴイ。
しかし、今の我々の暮らし方って、「OZ」を使ってるのに等しくないか?
これは、今年の大内家映画賞の何かを取ってしまうかも。
ぜひ、「観るといいよ」。
「ハーヴェイ・ミルク」
ゲイであることをカミング・アウトして政治の世界に打って出た実在の男の話。
ショーン・ペンの「ミルク」の方がおなじみだろうが、もっと昔にドキュメンタリーが作られていたんだね。
インタビューや映像をつないだ作品で、アカデミーも取ったらしい。
地味だが、とても面白かった。
ミルクを悼んで人々が集まるキャンドル・マーチには不覚にも涙。
人にはいろんな生き方があるけど、困難な状況を切り抜けた勇気ある人だ。
「観てもいいよ」
「クローンは故郷をめざす」
及川光博が出ているので、ちょっと期待して借りてみた。
しかし、導入部の声がぼそぼそしているのが主な原因で、「面白くない!」と決断。
15分ぐらいでワイプだ。
もしかしたら面白かったのかもしれないが、映画は、ダメだと思うともうガマンできないからなぁ。
ミッチーは好きなんだが・・・
観て、面白いと思った人がいたら教えてほしい。
「火天の城」
織田信長に「安土城」の建造を命じられた大工の棟梁を西田敏行が演じる。
ものすごく面白かった。
途中では、「これは今年の邦画賞を取ってしまうかも!」と言いながら見ていたのだが、最後がちょっと尻すぼみかな。
「次長課長」の河本に秀吉をやらせるというのはなかなか大胆だ。
椎名桔平の信長はかなりなはまり役。
どうしてこれがツタヤに1本しかないのだろう。まだ新作なのに。
「観るといいよ」です。
「クヒオ大佐」
実在の詐欺師を堺雅人が熱演。つけ鼻つきで。
いやあ、面白い。
詐欺のちょっとした手法を教えてくれるところがいいね。
地味だけど、好感が持てる作りだ。
最近、邦画も捨てたもんじゃないなぁ、と思うことが多い。
そこのあなた、結婚詐欺には要注意ですよ。
「ハスラー2」
「1」を観ていない状態で観てもいいのか、という疑問がまず起こる。
ツタヤで「5枚1000円」のフェアをやっており、NHK大河ドラマの「炎立つ」を3枚と「クヒオ大佐」を借りた関係で、どうしてももう1枚借りないとお得でない、という状況に陥り、大内くんが、
「これ、ちょっと観たかったんだよね」と言って選んだのが、これ。
ポール・ニューマンもトム・クルーズもけっこうだが、やっぱり「1」から観るべきじゃないのかなぁ。
私は半分寝てました。
ずっと起きて観ていた大内くんによれば、「面白かったよ」ということらしい。
でも、人様にオススメできる段階の話じゃないなぁ。名作なんだろうけど。
「アバター」
ついに出ました、超話題作。
DVD化されるのがえらく速かったなぁ、という印象。
レンタルで観たので、当然「3D」ではないのだが、ブルーレイで観ると、もうこれ以上画質が良くなったり立体テレビでなくってもいいじゃないか!という気分になる。
アメリカ人の、自分たちを振り返る力というのはいつも感心させられる。
今回も、結局インディアンを撲滅しちゃってよかったのか?って話だよね。
その社会的問題提起が、アカデミーにノミネートされた理由か。(負けちゃったけど)
友人たちから、「竜の飛翔感がなんともいえない」とおほめの言葉をいただいていたが、確かに迫力ある。
つーか、「パーンの竜騎士」のシリーズは当然読んでるだろう、ナウシカもラピュタも観たんだろう、結局、「ジブリがおくるポカホンタス」って感じだ。
最初の方は少しテンポが悪いようにも見えたが、終わってみたら感動的。
とても楽しめた。「ぜひ観てください」
「カールじいさんの空飛ぶ家」
これはスゴイ。
ピクサーとディズニーが手を組んでから、この手のアニメは天井知らずに良くなってきている。
絵がすごいのは言うまでもないが、カールじいさんと奥さんの半生を数10秒で描き切ったところが好きだ。
(大内くんと、泣きながら観た)
風船の質感も文句なし。
しいて言えば、やっぱり「しゃべる犬」とかが出てこないと納得できないのかね、あの人たちは。
まあ、ナウシカには「テト」が、マルコには「アメディオ」が必要なように、話に加わってくれる小動物は欠かせないのかも。
このまま行くと、年末の「大内家シネマベスト」のアニメ賞は持っていかれそうなんだが、「サマーウォーズ」の立場はどうなるのか。
今年は2本で行くかなぁ。
シネマ5月
「BALLAD 名もなき恋のうた」
驚いたことに、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の実写版。
最初は、「そんなもん作ってどーすんだ?」って感じだったけど、実によくできていた。
「野原しんのすけ」ではなく「川上しんいち」という男の子になっていたが。
年齢も上がって、小学校3年生ぐらいかなぁ。もちろんお尻で歩いたりはしない。
むやみにいい映画で、「映画って、どうすると面白くなって、どうすると面白くなくなっちゃうんだろう?」と大内くんに聞いたら、
「それがわかれば大ヒットがつぎつぎ作れる。やっぱり、『何か』があるかどうかだと思う」という返事が返ってきた。ごもっとも。
元の映画も好きだけど、これもよかった。「観てもいいよ」
「オリエント急行殺人事件」
テレビでやってたので録画。
くわしくは「主婦の本懐」だが、我々にとっては思い入れのある映画だ。
でも、最初から「誘拐事件」の話が出ちゃうのが気になるので、原作の方がいいかな。
おととしのお正月に「寝台特急カシオペア」に乗った時、出がけに思いついて、この本を持って行った私としては、カシオペア号の中でずっと壁面埋め込み型のテレビで「県庁の星」と「風とともに去りぬ」を繰り返し流していたところを、ぜひこの映画を流してほしい。
むちゃくちゃ気分が盛り上がるぞ!
「むこうぶち7」
袴田吉彦の麻雀モノ、最新作。
あいかわらず「ご無礼」と手牌を倒す。強い。
10年ぶりぐらいに麻雀をするので観てから臨もうというつもりで借りてきたが、なんだか怖気づいちゃったよ。
こういうのはいくつ観ても同じだと思うけど、大内くんが大好きになってしまったみたい。
これから新しいのが出たら観ちゃうんだろうなぁ。
「英国王給仕人に乾杯!」
編集者をやっている友人がブログで薦めてくれたので、観たいと思ったのだが、ツタヤには出てない。
しょうがないからDVDを買った。
買うほどのものだったかどうかは、ちょっとビミョーなところだ。
チェコ映画で、なんつーか、人生の話だなぁ。
一緒に観た友人女性の意見では、「画がきれい」なんだそうだよ。
怪しいヨーロッパ映画が好きな方にはオススメできるかもしれない。
「淡々とおっぱいが出るなぁ」というのが我々の最大の感想だろうか。
タイトルは、「エチオピア皇帝給仕人に乾杯!」の方が正しいだろう!というのもね。
「ニュームーン/トワイライト・サーガ」
「トワイライト〜初恋」の続編。
「1」も観たんだけど、毎回話が終わらないんだよね。
どんどん続編作るのかなぁ。
「ヴァンパイアもの」が昔っから大好きなので、期待して観たが、「まあまあ」の域を出なかった感がある。
お好みにもよりますが、「観なくていいよ」と思いました。
「ブレイド」
「ブレイド2」
「ブレイド3」
で、ヴァンパイアものが観たくなって、選んだものがこれ。
以前にも観たことはあるが、さすがに面白い。
アクションシーンがカッコいいし、「ブレイドくん」の不死身ぶりもなかなか見ごたえが。
言わなくってももうみんな観てるんだろうけど、ヴァンパイアものの王道ですよ。
これよりいいのは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」以外知らない。
「観るといいよ」
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
私にとって、最高のヴァンパイアもの。
続編の「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」がちゃちなのが、悩みの種だ。
まあしかし、本編が良ければそれで良かろう。
トム・クルーズもブラッド・ピットも若くてハンサム。
大内くんが、
「どうしてヴァンパイアに噛まれた人は気持ちよさそうなんだろうか?」と聞いてきたので、
「蚊が、血を吸う時にかゆくなる成分を注射してる、って言うじゃない。きっと気持ちよくなるためのしかけがあるんだよ」と答えたら、
「なるほど!うまいこと言うねぇ!!」と絶賛された。ちと照れる。
これ、作った人は、萩尾望都の「ポーの一族」読んでるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょう?
「グッド・バッド・ウィアード」
うちでは「ペ・ヨンジュン」より人気のある「イ・ビョンホン」主演。(「ビョンさま、と呼んでいる)
日本兵は満州に行ってろくなことをしなかった、とか、考えさせられる点も多い。
最後のシーンは圧巻で、もともとは西部劇の「続・夕陽のガンマン」が下敷きだったようだが、よく描けてる。
「ビビンバ・ウェスタン」と呼びたい、と思ったが、誰しも考えることは同じで、すでに「キムチ・ウェスタン」という呼び名があるようだ。
原題の「The good, the bad, and the weird」は「続・夕陽のガンマン」からいただいちゃってるのね。
「観てもいいよ」です。
「夕陽のガンマン」
マカロニ・ウェスタンの名作。
韓国映画「グッド・バッド・ウィアード」の下敷きになったという「続・夕陽のガンマン」を観たくて、一応その前に大元を観ておこう、と借りてきた。
(さらにこの前に「荒野の用心棒」を観なくてはならないらしいが)
西部劇、とくにマカロニ・ウェスタンを意識して観るのは初めてかもしれない。
淡々とした中にもクリント・イーストウッドがシブイ。
どうして西部劇をイタリアが作り、ロケはスペインですませてしまうのか、とか疑問は多いが、なかなか面白かった。「観てもいいよ」
「続・夕陽のガンマン」
こちらもマカロニ・ウェスタン。
「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」は「ドル箱三部作」と呼ばれていたらしい。
で、映画ですが、スゴイ。
CGなんてあるわけないから、あの人数、全部エキストラなんだなぁ。
西部劇と南北戦争が一体となって、かなりの迫力。
原題は「The good, the bad, and the ugly」で、韓国版は少しだけ違う。
「善玉、悪玉、卑劣漢」というわけだ。
2時間40分ぐらいの長い映画なんだけど、全然気にならなかったよ。
大内くんと2人、「これは教養かも。50年近く生きてきて、こんなスゴイ映画があるとは知らなかった!」と不明を恥じる。
ラストがいいね。そこまでの伏線がちゃんと生きてるよ。
こんなに古い作品に「大内家映画賞」をあげるなんて、僭越かも。「観るといいよ」
「3時10分、決断のとき」
ラッセル・クロウ主演の「最新西部劇」なんだけど、「続・夕陽のガンマン」を観たあとではさすがにツライ。
いや、いい映画なんだが、名作には負けるよ。
だいたい途中で2人とも寝ちゃったし。
起きて、気を取り直してもう1度観ましたが、評価は変わらず。
ラッセル・クロウはやっぱり「グラディエイター」あたりがいいかも。
「ライヤー・ゲーム」
フランスの詐欺師モノ。
ジャン・レノが出ているので楽しみにしていたんだが、なかなか出てこない。
もしかしてすごいちょっとした脇役で顔を見せるだけの「詐欺映画」かと思ったけど、ちゃんと出てきた。
登場人物の関係を把握するのが難しくて、短いせいもあって「えっ、もう終わりなの?!」という感じだったよ。
大内くんは「なかなか面白いよ。いい映画だった」と言っているので、ひとえに顔の識別ができない私に問題があるんだろう。
フランス映画は画がきれいなのが多いなぁ。
同じくジャン・レノが出てる「パリの大泥棒」(新しい方ね)を思い出した。
まあ、オチもついてるようだし、ちゃんと気合を入れて観たら面白いのかも。
「真夏のオリオン」
非常に正攻法の戦争映画。
「回天」を出さなかった「玉木さま」が正しかったのかどうかはわからない。
我々的には死者は1人も出さないでいてほしかった。
しかし、ここまでひねりのない映画も珍しいのではないだろうか。
いっそさっぱりするほど、変わったことは起こらない。
いい映画なんだが、もうひとつ何か足りない気がする。
「観てもいいよ」どまりだね。
「荒野の用心棒」
黒澤の「用心棒」に似ている。
あまりに似ているので途中でウィキで調べたら、黒澤を下敷きにして作ったため、著作権でもめたらしい。
もしかして、そんなの常識?
で、映画自体は、黒澤には全然かなわない、と。
クリント・イーストウッドは何しに来たんだろうね?
名作なのはわかったけど、そう面白くはないよ。「観なくていいよ」
10年6月
「OK牧場の決斗」
ここのところ西部劇にはまっているなぁ。
これも、名作なのに1度もちゃんと観たことがなかったので、借りてきた。
うーん、西部劇はだんだんどれも同じに見えてきたぞ。
ドク・ホリディは「いいもん」なのか「悪いもん」なのかしばらく迷ったが、そうか、そうなるのか。
やはりほとんどひねりはなく、昔の映画はこんなんで良かったのかねぇ?
教養だとは思うが、わざわざ観なくても・・・
「真昼の死闘」
クリント・イーストウッドがシャーリー・マクレーンの尼さんを助けて活躍。
でも、実は・・・というのは書いちゃいけないんだろうなぁ。
これも西部劇の古典だと思うのだが、驚くのは、メキシコの独立運動の話だってこと。
西部劇って、けっこう歴史上の出来事とかかわりがあるんだよね。
南北戦争のさなかだとか。
最近、西部劇をたくさん観ているが、これはなかなか面白かった。
古すぎて、勧めていいもんだかどうだかわからないけど。
「荒野の決闘」
ワイアット・アープやドク・ホリディが出てくる西部劇。白黒だ。古いんだね。
ヘンリー・フォンダ主演、と聞いていたが、大内くんは彼が出てきたとたんに、
「ああ、確かにこの目はヘンリー・フォンダだ!」と言っていた。
それぐらい、若い頃の映画、ってことね。
お話は単純だし、たいしたことは起こらないのだが、なぜだか面白い。
しかし、我々の西部劇行脚もそろそろ終わりにしたい。
「OK牧場」というのが、いわゆる牛や馬を飼ってる牧場じゃなくて、馬を貸したり預かったりする場所だ、というのをウィキで調べて初めて知った。ひとつお利口になったよ。「観てもいいよ」
「007 ロシアより愛をこめて」
大内くんが観たいというので借りてきたが、ショーン・コネリーのボンドくんはまだまだチンピラ。
それでもやはり、初代、というのは偉いのか。
私はどちらかというと「0011」の方が好きだ。
(イリヤ・クリヤキンはよかったなぁ)
まあ、古典だから観てもいいんだけど、映画の出来としては「観なくてもいいよ」な感じ。
「パブリック・エネミース」
ジョニー・デップが珍しく素顔で登場。
(だって、あの人って派手なメイクが多いじゃん。「シザー・ハンズ」とか「チャーリーとチョコレート工場」とか)
神経質な美男子だね。
FBIができるのに、伝説の銀行強盗が一役買っている、という話か。
悪の道はそれなりに大変だ。
まっとうに生きていこう、と思えるよ。
「サロゲート」
これは、まさしく「アバター」(化身)の話ではあるまいか。
安いSFで、長さも1時間半ぐらい。
ブルース・ウィリスに外れなし、と思いたいが、これはちょっとスカかも。
人々が「サロゲート」(代理)のロボットを使うようになった社会のようすとかを、前半でもっと描き込めばいい映画になったかもしれない。
「観なくていいよ」です。
大内くんに、「ひどい映画だけど、『クローバー・フィールド HAKAISHA』とどっちがひどかった?」と聞いたら、「そりゃあ、『HAKAISHA』の方だよ」と言っていたので、大内家にとっての史上最低映画はあいかわらず「HAKAISHA」であった。
「沈まぬ太陽」
山崎豊子原作の、まあお堅い社会モノだ。
日航は、こんな映画を作られちゃって(そもそも小説に書かれちゃって)、困らなかったのだろうか。
少なくとも、新潮に連載していた時は、機内でサービスする雑誌から外していたらしい。
渡辺謙がカッコいいが、ダンナさんがこんなに世界各地の僻地に転勤をくりかえしてたら困るだろうなぁ。
難しい小説を、よく映画化した。そこは大いに評価しよう。
「観てもいいよ」
「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」
ドラマ版もまあまあよかったが、この映画版はとてもよかった。
「前編」であるのが惜しい。「後編」が待ち遠しいじゃないか。
大内くんはしきりに、
「ヨーロッパの街というのは本当にきれいだ。ネオンや看板なんか、規制されてるんだろうなぁ。1度行ってみたい」と言う。
老後にお金が余ってたら、行ってみたいね。
玉木さまはあいかわらずカッコいいし、のだめはいつまでたってものだめだ。
音楽の楽しさを存分に味わわせてくれる、けっこうな作品だった。
まあ、クラシックに興味ない人も多いだろうから、あえて、「観てもいいよ」どまりね。
「2012」
借りる時に大内くんがかなりイヤがっていた、いわゆる「世界の滅亡の日」がテーマの「ディザースター・ムービー」。
私はこういうの好きなんだよね。ちょっと安手のSFが入ってたりして。
でも、観てみたら、期待以上の素晴らしい出来。
人間の尊厳が描かれている、という意味では、「エンド・オブ・ザ・ワールド」を思い出す。
当然CG使いまくりなんだが、まったく気にならない。
大内くんも、
「ここまですごい地球滅亡ものは初めてだ。画がきれいで、センスがある」と大絶賛。
「今年の大内家賞を何かあげたいね。いやあ、いいもん観た」と言う大内くんよ、それもこれも、私がビデオ屋で頑張ったからじゃないか!
もちろん駄作をつかむことも多い私だが、たまにいいのをつかむんだ。
知ってる俳優さんがほとんど出ていないB級SFですが、オススメします。「観るといいよ」
10年7月
「パルプ・フィクション」
大内くんがネットで見つけた「アメリカ人が選ぶ映画250選」といった感じのサイト、さすがに20位以内であれば全部観たことあるなぁ、というところだが、例外が、これ。
5位に入っているにもかかわらず、これまで観たことがなかった。
さっそく借りてきて、観る。
軽妙な話運びにキャラがよく立ってて、なるほどこれは面白い。「観てもいいよ」
ちなみに、1位は「ショーシャンクの空に」であった。
我が意を得たり、という感じだ。
あれは、私の生涯のシネマベスト3位に入るからなぁ。
(それ以外は「エイリアン3」と「ターミネーター2」と「ジーザス・クライスト・スーパースター」と「デス・ノート」がせめぎあっている。気分によって、ベスト3は入れ替わる)
「イングロリアス・バスターズ」
ブラピが出ているので借りてみたが、いやはや何ともスゴイ映画だった。
テンポはいいし、乾いたブラック調がたまらない。
「タランティーノ節炸裂」とあおりのポップに書いてあるのもむべなるかな。
タランティーノはこの間「パルプ・フィクション」を観て感心したんだが、もっともっと観るべきものがあるのかな?
実に良かった。「観るといいよ」
「Dr.パルナサスの鏡」
ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルと、当代のイケメンを惜しげもなく使った、わけのわからない映画。
なんで主役の俳優さんが途中で変わるのか?しかも何の必然性もなく。
普通に観てて、「ジョニー・デップって、あんがいジュード・ロウに似てるね」などと言っていたのがバカみたいじゃないか!
何やらスゴイ映画ではあったものの、なんつーか、こりすぎ。
残念ながら大内家的には「観なくていいよ」と言いたくなる。
かなり期待して観たし、配役は豪華なんだけどねぇ・・・
「エド・ウッド」
ティム・バートン監督でジョニー・デップ主演といういつものコンビ。
実在の「史上最低の映画監督」についての映画らしい。
どうして「史上最低」なんだろう。よくわからない。
何でも「史上最」になるのは並大抵じゃないから、きっとある意味スゴイ人だったんだろうなぁ。
ちらっと見た息子が、
「なんで白黒なの?画がシャープだね」と言って去って行った。
そう、どういう効果を狙ってのことかはわからないが、モノクロ映画なんだよね。
まあ、「観なくていいよ」なんだろう。
「宇宙へ 挑戦者たちの栄光と挫折」
アメリカの宇宙飛行の歴史を語るドキュメンタリー。
それほど面白いものではないが、なかなか興味深かった。
アポロの月着陸とか、チャレンジャー号爆発とか、いろんなことがあったなぁ。
最近、「宇宙」は流行らなくなってしまった感があるが、こういう熱い時代もあったという感じ。
松任谷由実の歌の中に「宇宙服 流行(はやり)し頃 科学も夢をみてた」というのがあって、それを思い出したよ。
今度また「アポロ13」でも観てみるか、と思いつつ、ポルノグラフィティの「アポロ」を聴こう。
「僕らが生まれてくる ずっとずっと前にはもう アポロ11号は月に行ったっていうのに」
このなつかしい感じに用がないなら、「観なくていいよ」クラスかな。
「皇帝ペンギン」
友人女性と、家で鑑賞会。我々は観るの3度目。何回観てもカワイイ。
極寒の地で、卵を温めながら身を寄せ合って震えるお父さんペンギンたちの背中の霜までくっきり映っているのは、ものすごく性能のいい望遠レンズを使ってるんだなぁ、とか、前回までより「映画として、誰かが撮った」ということを意識した。
それでもやはり、圧倒される自然の営み。
この季節に観ると今ひとつペンギンたちへの同情もリアリティがないが、まあ、向こうさんは氷の張った海に飛び込んでも「気持ちいい〜!」と思う人たちかもしれないし、生まれ育った環境が違うんだから、考えても仕方あるまい。
画もきれいだしカワイイし面白い。
機会があったら、観てみてください。
10年8月
「幸せはシャンソニア劇場から」
私は途中から寝てしまったので、どういう映画なのかよくわからない。
起きていた大内くんに聞いたら、「いい映画だったよ」と言う。
劇場をどうにかする話なところが、こないだ観た「イングロリアス・バスターズ」に似てるような気がするなぁ。
シャンソンが軽やかに全編を彩る、観ても観なくても同じような下町人情映画。
寝ていた私には何も言う資格がないけどね・・・
「俺たちに明日はない」
知らぬ者のない古典、ボニーとクライド。
(最後のストップモーションがいいよね、と思ったあなた、それは「明日に向かって撃て!」だ。ブッチとサンダンス)
あまりに有名なのですっかり観たことあるような気になっていたが、実はちゃんと観るのは初めてだ、ということに気づく。
アメリカン・ニュー・シネマというのだろうか、何かに絶望したような、火薬量に似合わない乾いた印象が斬新だ。
フェイ・ダナウェイの情熱的でありながら虚無感を漂わせる瞳も印象的。
つーか、これ、ギャング物じゃないね。ほとんど性格異常者の話だよ。知らんかった。
やはり、古典はバカにしないで観ておかないとダメだね。
今さら「大内家賞」もないだろうが、ぜひ観ていただきたい。
「天使にラブソングを・・・」
ウーピー・ゴールドバーグ歌うまい。
テンポもいいし、テレビで録画して観たのでお得感もさらに大きい。
しかし、修道院のシスターさんたちって、あんなに俗っ気が抜けないもんかね。
1度は観てみたい映画だったので、かなり満足。
もっとも、作品の出来自体は「観なくていいよ」クラスなんだけどね。
「シャーロック・ホームズ」
なんか、イメージと違ったなぁ。
もっとホームズが推理を展開してくれるんだと思っていた。
あれじゃ、アクション物じゃないか。
「バリツ」はどうした、バリツは。
(ホームズが得意としていたとされる日本の格闘技。いまだに何のことだかさっぱりわかりません)
ジュード・ロウの演じる「ワトソンくん」はなかなかよかった。
やはり、名探偵には名脇役(助手?)が必要みたい。
「観てもいいけど、観なくてもいいよ」という、わりと新しい評価を発見してしまった。
「アリス・イン・ワンダーランド」
なにしろティム・バートン監督でジョニー・デップ主演なんだから、大内家としては観ずにはおけまい。
(それにしてもこの2人の組み合わせは多い・・・)
ファンタジーとしてはまあまあ面白かったかな。
ジョニー・デップはあいかわらずの厚化粧で、美男子かどうかもさだかではない。
期待して観たので、その分少し残念だったかな。
でも、原作のアリスに引きずられすぎないで頑張ってるのが好感が持てるよ。
「観なくていいよ」なんだけどね。
「インビクタス 負けざる者たち」
最初はなんか、歴史物かと勝手に思い込んでた。
南アフリカで、アパルトヘイトの後、黒人も白人も混ざったラグビー・チームが優勝する話。(ネタバレ?)
大統領「マンデラ」が出てきていたので、ストーリーとしては「マンデラの名もなき看守」の続編、って感じ。
続けて観ると感慨ひとしおかも。
「ゴールデンスランバー」
ビートルズの有名な歌に合わせての邦画。
堺雅人が大好きなんだよね、うちの場合。
今回も、達者な演技を堪能しました。
でも、一番良かったのは大河ドラマ「新撰組」の中の「山南さん」だったりするのだ。
映画自体は、正直よくわからなかった。邦画の良くない面が出てきてたかも。
吉岡くん(「北の国から」の純くんですよ)と山南さんが、タメ口きいてる同年輩だ、ということに初めて気づいたよ。
なんとなく、吉岡くんは永遠の少年って感じでね。
いろいろ不満はあるが、邦画にはこれからも頑張ってほしい。
10年9月
「ダークマン」
昔、友人に勧められ、1度トライしたのだがついていけなくてワイプした記憶がある。
今回、ツタヤのオススメDVDの棚にあったので、「もう1回だけチャレンジしてみよう!」となって、観てみました。
うーん、前よりは面白く感じた。
あれって、アメコミだよね。
アメコミはけっこう「悩めるヒーロー」って多いね。
「スパイダーマン」もしょっちゅう悩んでる。
ま、それを言えば日本でも「エイトマン」はサイボーグになったことを悩んでいるし、「キカイダー」も良心回路があって悩んでるし、「仮面ライダー」は改造されちゃったことを悩んでいる。
みんな、悩んで大きくなった!って言いたい。意味はないけど。
「オーシャンズ」
フランス作成の、昨今流行の大自然モノ。今回は海ね。
確かに画はすごくて、「いったいどうやって撮ったんだろう?!」というシーンが多かったけど、それに甘えてテーマ性っつーか、哲学が感じられなかった。
「この地球を、みんなで守っていきましょう」って言われたって、やっぱりイルカを食う人は食うだろう。
海洋生物が好きな人がテレビをずっとつけておいてなごむのはいいと思うけど、大内家的にはスカでした。
「観ない方がいいよ」
「華麗なる一族」
1974年の映画。10年がひと昔なら、さん昔以上前の話だ。
これは数年前にキムタク主演でドラマになったが、北大路欣也がキムタクのお父さん役をやってると思ったら、ここでは娘婿を演じる。歳月を感じるなぁ。
昔の役者さんは、若くても年齢がいっているように見える。
今の若者が、オトナになるのが遅い、ってことかしらん。
キムタクが、あの髪型で製鉄会社専務ってことはないだろう、とか、ドラマ放映当時大内くんが言っていた。
業種が業種だけに、日曜の夜にドラマを観て、月曜日は社内でひとくさりその話が出る、という感じだったらしい。
そんな社内の方々は、この映画は観たんだろうか。
地味だが、なかなかよくできていた。邦画に、乾杯!
「氷点」
「華麗なる一族」と同じ監督さんのこの映画をBSで続けて録画してしまった、というのは、監督さん特集だったんだろうね。
若尾文子がキレイだったし、まあ、面白かったよ。わざわざビデオ屋さんで借りてみてくれ、とは言わないけど。
今回の「陽子」はあまりに顔がナンなので、「ドラマ版で島田陽子が登場した時、観ている人はみんな嬉しかっただろう!」と深々と思った。
だって、すごくカワイイ、って設定なんだもん。
三浦綾子の原作は、私の生涯のベストテンに入る小説なんだが、今回読み返してみて、やっぱりオチがわからない。
「陽子」が選んだのは「徹さん」なのか「北原さん」なのか。
確信のある方、メールください。
「ナイル殺人事件」
こちらもBS。今度はクリスティ特集。
「密室」を作ったうえで、「動機のある人々」がうろうろ。
全員、怪しいと言えばアヤシイ。
そこにポアロが登場し、何かと「フランスのヤツは」と言われながらいちいち「ベルギーのヤツです」と訂正するのが笑える。
そして真犯人は・・・
私は、半年前に読み返したばかりの「ナイルに死す」のストーリーと真犯人を、映画開始10分後にありありと思い出してしまった。
もちろん大内くんには言わない。
その大内くんは、
「僕、高校生の時にこれ、映画館に観に行ったよ。でも、完全に忘れている」という幸せな状況でラストまで行けたらしい。
本当にラッキーなことだ。
来週は「地中海殺人事件」かなぁ。
「地中海殺人事件」
本当に観ちゃったよ。
クリスティ特集では、「オリエント急行殺人事件」もやっていたけど、ついこないだ、何かで観てしまったので、あえて録画しなかった。
でも、今2人の気持ちは、
「あれ、とっとけばよかった。そうすれば今回も観られたのに。ポアロは絶対前のアルバート・フィニィの方がいいよ。ピーター・ユスチノフは図体でかすぎ!」と後悔してる。
ミステリを映画で観るのは難しいけど、「オリエント急行殺人事件」も含めて、この3作はなかなか見ごたえがあった方だろう。
他のも観たくなって、ツタヤで「クリスタル殺人事件」はありますか?と聞いてみたんだが、もう置いてないみたい。録画しておけばよかった。残念!
10年10月
「スペース・トラベラーズ」
息子の文化祭で、柔道部の先輩が出ている劇があったので観てみたら、この映画が下敷きだった。
かなり面白いのに、今までまったく知らなかったよ。
先輩がやった「国際テロリスト」は渡辺謙が演じている。
その他にも、大杉蓮とか筧利夫とか、我々の好きな俳優さんがいっぱい。
地味な映画ではあるが、最後のスローモーションとかが泣けた。
ここに話と主人公たちの顔だけ出てくるアニメを、実際に作っちゃった人がいるというウワサなのは、「魔法少女プリティサミー」における「青空戦隊クウガマン」みたいなものだろう。
機会があったら観てみてください。
いや、クウガマンじゃなくて、「スペトラ」のアニメでもなくて、現物の実写の方の話ね。
「第9地区」
エイリアンが難民としてアメリカに居ついてしまう、という近未来SF。
大内くんが「なんか、つまんなそう」と言って途中で居眠りを始めたので、いったんは「じゃあ、ワイプね」となったのだが、せっかく借りたものがもったいない、という私の貧乏性で、しばらく1人で観ていたら、だんだん面白くなってきたじゃないか。
大内くんを起こして、
「やっぱり、観た方がいいよ。けっこう面白いよ」と説得し、そこまでのあらすじ(と言っても大した量ではなかったが)を話して、一緒に観てもらった。
結果、大内くんも、
「なかなかいい話だった。最後がよかったね。観てよかった。ありがとう」と言ってくれたよ。ひと安心。
でも、実は私はエンディングの意味がわかってなかった。
あの人があの人になっちゃったのかぁ。(ネタバレを避けるため、わけわかんないコメントになりました)
大内くんが時々チェックしているアメリカの映画ベスト250で、すでに124位に入ってるらしい。
「観るといいよ」です。
「シャッター・アイランド」
スコセッシ監督は、レオナルド・ディカプリオが好きなんだね。よく一緒にお仕事してる。
ティム・バートンにおけるジョニー・デップみたいなものか。
さて、この映画、実はそれほど期待してなかった。ディカプリオ好きじゃなかったし。
でも、観てみたらかなりいい映画だったよ。
二転三転する真実を、孤島の雰囲気の中でよく描いている。
オチがよかった。
人間、自分の感じてることとか考えてることって、けっこう危ういんだね。
勉強になりました。「観てもいいよ」
「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」
ドラマ版からずっと観ているが、今回もまた、超力作である。
いったい、誰がどうやって、この難しいゲームを考え出すんだろう?
迫力のあるストーリー運びもいい。
知力をしぼったどんでん返しだらけのこのゲーム、50億とかの借金ができてしまうので、出場はしたくないが、観てる分には面白いかも。
主演の女の子は「デス・ノート」で「ミサミサ」をやった人だね?好きだなぁ、かわいくて。
ドラマ版を観てない人がどう思うかよくわかんないんだけど、我々的には「観るといいよ」です。
「ハート・ロッカー」
「アバター」がアカデミー賞を逃した原因。
そのわりに、そんなには面白いと思わなかった。
イラク戦争で爆発物処理班が一生懸命お仕事をしている、ただそれだけだ。
こういう社会派に作品賞の票が集まるのはよくあることだし、「アバター」だってそれほどダントツに素晴らしいわけではないので、いいんだが。
楽しみにしてきた「年に1本の作品」なので、もう少し興奮したかった。
個人的にはこないだ観た「第9地区」の方がよっぽど社会派だったかも。
さすがにアカデミーを「観なくていいよ」と言うのは度胸がいるので、まあ、「観てもいいよ」と言っておいて、あとは皆さんの趣味にまかせます。
「ボーダー」
アル・パチーノとロバート・デニーロ、夢の競演。
ではあるものの、さすがに2人とも老けてしまったね。
特にロバート・デニーロは何だか緊張感のないおっさんになってしまった感がある。
アル・パチーノの方が、老人っぽいけど存在感が健在。
まあ、この2人を使った、という以外にあまりとりえのない映画だった。「観なくていいよ」
シネマ11月
「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」
ドラマ版から数えれば長かったのだめちゃんの音楽放浪記、ついに完結。
やっぱり「玉木さま」がカッコよかった。どこか魚類の顔をした人ではあるが。
原作を途中でギブアップしたけど、映画版はまあまあ。
上野樹里はなかなか芸達者でカワイイね。
別のドラマではかなり違った個性を見せていたので、まあ実力派なんだろう。
クラシック音楽が好きな人は観といた方がいいのかな。それとも「指揮棒の振り方がなってない!」とか怒るんだろうか。
少なくとも大内くんは、
「指揮棒はオーケストラの半拍先を行ってなきゃダメなのに、できてない!」と言っているぞ。
美しいヨーロッパの街並みにも得点を入れて、「観てもいいよ」。
「キング・オブ・コメディ」
私は途中で寝ちゃったので、大内くんの評価に頼るしかないのだが、なかなかよくできてて、面白かったそうだ。
ロバート・デニーロが出てくるあたり、評価が高いのかも。この人の場合。
ちょっとブラックで、起きてる間の話をつなぎ合わせてラストを観ると、確かにちょっといい。
でも、観客が寝る、ってことはひきつける力が弱い、ってことだ。
たとえその観客が前の晩に2時間しか寝ていなくても。
まあ、大内くんの顔も立てて、「観てもいいよ」
今、巷で人気の漫才コンビの名はここから取ったそうな。
豆知識でした。(誰でも知ってるか)
「アイアンマン」
前にも観たような気がするけど、「2」を観るためにもう1度。
お金持ちのおっさんが砂漠で頑張ってる。
溶接機とか使って、アイアンマンの「ガワ」を自作。これが、強いんだ。
無事にアメリカに帰ってきてからもアイアンマン作りがやめられない。
「スパイダーマン」とかとおんなじで、アメコミが元になってる映画は安心して観ていられるなぁ。
「観てもいいよ」
「アイアンマン2」
そして、続編。
パワーアップした、というより、着脱が簡単になっていたような気がする。
「3」を作る気があるのが丸わかりだ。(「デアデビル」も作ってくれないかなぁ・・・)
このシリーズは、エンドクレジットのあとに大事な場面があるので、ちゃんと最後まで観ましょう。
観た時、少し眠くて細部はよく覚えていないけど、まあまあ面白かった覚えが。
「観てもいいよ」にしとこう。
「RAILWAYS [レイルウェイズ]」
中井貴一主演の、中年すぎて鉄道員になろうという男の話。
どうしてだろう。それほど気合の入った鉄ちゃんでもないようなのに。
まあ、ほのぼのとした話だった。
2時間楽しく観たけど、印象にはあまり残らない。
鉄ちゃんには楽しめるのかなぁ。
10年12月
「クイズ・ショウ」
実在のクイズ番組を舞台に、いろいろ陰謀が渦巻いちゃう。
90年代にロバート・レッドフォードが作った映画なんだが、70年代の雰囲気をとてもよく出している。
ストーリーはまあ単純かな。
大内くんは「面白かったよ」と言っていたが、ワタシ的には「観なくていいよ」。
「孤高のメス」
面白い。
どこがどう面白いのか、わからないのに面白い。
堤真一が「ブラックジャックばりに腕の立つ、実直な外科医」をやっているだけで、それほどお話がいいわけでもないし。
我々としては、高校生の息子が脳死になっちゃうのが気がかり。(実際、おいおい泣いた)
「邦画は、また息を吹き返そうとしている」というのが大内くんの意見。
確かに、ここ数年、邦画を見る機会が増えているなぁ。私はもともと邦画は好きじゃなかったのに。
エンドロールを見ながら、「あ〜、いい映画観た〜」と思う。
この瞬間が映画の醍醐味だ。「観るといいよ」
「矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ」
とんねるずとDJ OZMAが組んで歌っていたユニットがついに映画化。
こういうのはものすごく面白い可能性があるので、借りてみた。
でも。
全然面白くなかった。
大内くんも私もぐっすり眠り込み、15分ぐらいして起きた時には、「もういいね」「うん、もういいよ」となって、おしまい。
DJ OZMAはけっこう好きなんだけどなぁ。
「ロスト・クライム 閃光」
三億円事件を扱った映画やドラマは多いが、また名作が1本加わったかも。
意外な犯人や意外な結末をたくさん産んだ、昭和史に残る大事件だ。
今回も、「そうきたか!」とちょっと唸った。
わりと地味な作品なんだけど、大内くんは好きみたい。
「観てもいいよ」
「オーケストラ!」
私は途中で寝てしまったので、ちょっとよくわからない。
クラシックの好きな大内くんは楽しめたようだ。
楽しいドタバタのあたりを全部寝ててすっ飛ばしたのが申し訳ない。
たまたま眠かったから寝ちゃっただけで、面白くないから、ではありません。そこんとこ、よろしく。
フランス映画にしては、エロも退屈に気取ったエスプリもどきもなく、堂々たる映画でした。
「なくもんか」
「舞妓haaaaan!」のキャスト・スタッフで、超弩級の人情話。
阿部サダヲがものすごくいい味出してる。
漫才師の話で、東野圭吾の「手紙」を思い出したよ。
でも、肝心な最後のステージがダメダメだった。
大内くんと、「ここまでこんなに面白くて、こんなに泣けて、すごかったのに!やっぱり、映画はラストがすべてかも!!」とクッションを食いちぎりそうにくやしくなった。
「ラスト10分前で観るのをやめる」という条件つきで、「観るといいよ」。
「フィリップ、君を愛してる」
ジム・キャリーは常にどこかヘンだ。
今回もまた、ものすごくヘン。
「ブロークバック・マウンテン」ばりのホモの純愛の物語であり、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」ばりの詐欺師の話。
ラストであまりにビックリしたので、「一発ネタ映画」になってしまいそうなんだが、妙に美しい映画です。
タイトルは、やはり「フィリップ・モリス、君を愛してる」と言ってほしかった。
大内くんの会社に研修に来た「ロバート・ブラウン」という外人は、アメリカへのおみやげに、「ロバート・ブラウン」を山ほど買って帰ったそうだ。
中国に行って「大内花子」という焼酎を見たら、私だって買い込むよ。
「観るといいよ」
2010年大内家シネマ賞
今年は95本の映画を観ました。
年末の選考にあたり、あらためてしみじみと思うのは、最近の邦画の質の高さです。
日本にも再びいい映画の時代が来ていると思います。
また、今年は例年になく古い映画を観返すことが多い年でした。
自分たちが新しいものを受けつけなくなっているのか?と自問しましたが、「温故知新」も悪いことではないと思い直しました。
特に、「マカロニ・ウェスタン」を勉強した年になりました。
厳選した受賞作は以下の通りです。
皆さんのシネマライフの参考になれば、と思います。
1位
「第9地区」
行き場のない宇宙人たちに、現代の世界の問題を見る。
心がつぶれるような、美しいラストを飾る花一輪。
2位
「サマー・ウォーズ」
日本アニメ界の底力は健在。
邦画の「アバター」はこの作品で。
3位
「2012」
終末の日を、あなたは誰と迎えるのか。
愛と絆のディザスター・サスペンス。
邦画賞
「おとうと」
切っても切れない肉親の縁。
何でもない日常の中に、涙と笑いがある。
アニメ賞
「カールじいさんの空飛ぶ家」
素晴らしいストーリーと、それを支える高い技術力。
風船のひとつひとつが生きている!
シリーズ賞
「むこうぶち」
第8作まで出ている実力作。
今日も「傀(かい)」が「ご無礼」と静かに牌を倒す。
主演男優賞
「クヒオ大佐」
「南極料理人」
「ゴールデン・スランバー」
すべてに渋い演技力と人間的魅力を発揮した「堺雅人」。
今年のイチオシ男は、この人。
監督賞
「イングロリアス・バスターズ」
「パルプ・フィクション」
新旧どちらも見逃せない、クェンティン・タランティーノ監督。
今、「タランティーノ節」炸裂!
大内夫賞
「オーケストラ!」
ソ連崩壊後のマフィアと資源長者が牛耳る社会が描かれている。
いろいろな形の赤旗魂をパリで発揮するロシア人達と美しい音楽!!
大内妻賞
「孤高のメス」
決して華やかではない天才のメスさばき。
救いたい命がこの世にある限り。「死んだのちも生きたい」あなたのために。
今年もいい映画をたくさん観ることができました。
皆さんも映画を楽しんでください。
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