06年1月
「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」
ショーン・ペンが主演なんだが、「アイ・アム・サム」とは全然違って、やたらに神経質なヤツだった。
お話は、はっきり言ってかなり面白い。
去年観ていたら「大内家シネマ賞」でなんか取ったかも。
結局ニクソンは全然関係ないんだよ。
大内くんはロバート・デニーロの「タクシー・ドライバー」を思い出す、と言っていた。
今年最初の映画は、「観るといいよ」。
「戦国自衛隊1549」
昔、千葉真一がやったことのある映画をリメイク。
まあまあ面白かった。配役がいい。
鹿賀丈史の信長とかね。
あと、北村一輝があんなにいい役者さんだとは思わなかった。
彼は、「大奥スペシャル」の時もよかった。
今期のドラマ「夜王」にも大いに期待しよう。
ということで、本編はまあ、「観てもいいよ」ではありますが、かなり低い位置ね。
「ブレイド3」
大内くんは「1」「2」を観てないと言うが、頼み込んで一緒に観てもらう。
うーん、面白い。
とにかく吸血鬼が出てくる映画に弱い私。
(本家の「ドラキュラ」はそれほど好きじゃないが、「インタビュー・ウィズ・バンパイア」とか、ワキ役だけど「リーグ・オブ・レジェンド」とか)
なので、思春期に萩尾望都の「ポーの一族」にやられちゃった人以外がどういう反応なのかよくわからない。
大内くんも「ポー」のはずなんだが、けっこう厳しくて、「まあまあだね」というお返事でした。
というわけで、「観なくていいよ」。
「金融腐食列島 呪縛」
株主総会のシーンがあって、その部分を夫が会社の研修会で上映しようと思って借りてきました。
そのため夫だけが観たので、夫が書きます。
スキャンダルまみれの銀行を役所広司や椎名桔平などの中間管理職が正していく という話。
一種の勧善懲悪ものと言えるか。
可もなく不可もなくといった映画なので「観るのをとめはしない」という程度。
若村麻由美がけっこうよかったよ。
「大夜逃−夜逃げ屋本舗3」
テレビでやっていたのでなんとなく録画して観たんだけど、面白かった。
実は、このシリーズは好きで、全部観てるんだよね。
今回は映画「大脱走」を意識して、あちこちパクってる。
昼間は消費者金融相談所の「ライジング・サン」、夜は「ミッドナイト・ラン」という会社で夜逃げを請け負うところが面白い。
主演の中村雅俊はあんまり好きな役者さんじゃないんだけど、このシリーズは別格です。
古いものなので手に入るかどうかわからないから、「観てもいいよ」のうーんと下の方ね。
「ハイド・アンド・シーク」
ロバート・デニーロ、ダコタ・ファニング主演のサスペンス。
「結末は誰にも教えないでください」というアオリ文句が「シックス・センス」だ。
実際、似たような雰囲気の映画だった。
DVD特典映像に「もうひとつのオチ」が入ってて、うーん、そっちの方がよかったと私は思う。
タイトルは「かくれんぼ」でいいんじゃないか?
なんでもかんでもカタカナにしちゃうってのが最近の傾向だけど、思い切って邦題をつけちゃうのもアリだと思うなぁ。
もちろん、「旅愁」「慕情」だらけになっちゃっても困るんだが。
大内くんが突然、「安達祐美はスピードワゴンのあの人と結婚したんだよね」とつぶやいたのは、やはりダコタ・ファニングが安達祐美に似てると思ったんだろう。私も同感だ。
なかなかよかった。「観てもいいよ」
06年2月
「フォーガットン」
最初はすごく面白かった。
事故で死んだ我が子を、誰もが「そんな子はいなかった」と否定し、写真までもすりかえられている、というサスペンスなのだが、途中からどうも妙な話になってくる。
これもまた、「シックス・センス」並みにオチが大事なのであんまり書けないぞ。
ジュリアン・ムーアはだいぶおばさんになって顔がいかつくなってきた。
ゲイリー・シニーズは好きだ。(「ザ・フライ」が特によかった)
というわけで、「観てもいいよ」ですかね。
「ヒトラー 最期の12日間」
これは危険な映画だ。
なんとなれば、観ているうちにヒトラーが妙にいい人に見えてくるのだ。
彼の人間としての苦悩がけっこう描かれていて、「そうか、彼には彼の悩みがあるのか」と思ってしまう。
まわりの人がどんどん自決してしまうのも悲しいし。
ゲッペルス夫人がコドモたちに毒を飲ませてまわるくだりでは、涙で前が見えなくなった。
なかなか骨太で面白い映画なので、「観るといいよ」と言っておきましょう。
「四日間の奇蹟」
純くんの吉岡秀隆は、これの撮影で忙しく、内田有紀とうまく行かなくなっちゃったのかなぁ、とよけいな同情をしてしまう。
邦画にしてはいい映画だったが、やっぱり感傷的すぎるよ。
千織ちゃん役の女の子はうまかった。
ずいぶん難しい演技を要求されたと思うが、ちゃんとできてる。
映画全体としては、「観てもいいよ」どまりではあるが。
「チャーリーとチョコレート工場」
名古屋の甥っ子と息子と我々の4人で観た。
コドモたちはやたらに「カッケー!」と言うが、どうやら「カッコいい」と言いたいらしい。
ものすごく面白かった。
ティム・バートンとジョニー・デップの組み合わせは「シザーハンズ」からのお気に入りだ。
それに、ティム・バートンが「マーズ・アタック」「バットマン・リターンズ」も監督してるのを今回初めて知り、あれ、両方ともDVD買ってるじゃないか。
つまり、うちにとっては「ティム・バートンにハズレなし」という状態だ。
名古屋の母がくれたベルギーチョコを食べながら鑑賞したこの映画、皆さんも、観る時はおいしいチョコを買っておくことをオススメします。「観るといいよ」
「シンデレラマン」
ラッセル・クロウがさえないボクサーを演じるこの映画、なかなか観ごたえがあった。
だんだん「さえない」が取れてきちゃうんだよね。どんどんカッコよくなる。
ボクサー物ということで「ミリオンダラー・ベイビー」と比較しちゃうが、こっちの方がアメリカン・ドリームで観やすいかもしれない。
なんでもない話なのにすごく面白くて、うーん、こんなに映画を観てきても、まだ映画の面白さの正体がわからない。
「観るといいよ」
「ハリー・ポッターと賢者の石」
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
DVD買って持ってたところ、息子の強いリクエストで全部もう1回観る。
やっぱよくできてるなぁ。
私はあんがいロンが好き。
世の中には「ハーマイオニー萌え」の人々もいっぱいいるんだろう。
3作合わせて「観るといいよ」。
当然「炎のゴブレット」も期待するところだ。
よく読みに来てくれる人によると、「ハーマイオニーのダンスのお相手ビクトール・クラムが何気にイケメン」らしい。
それから、ハリーの初恋のチョウ・チャンが可愛いようだ。
DVD発売が楽しみ。
06年3月
「妖怪大戦争」
神木隆之介がキライな息子と観始めて1時間。
だめだ、どうにもこうにも面白くならない。
うらぶれたお化け屋敷のような妖怪たちにさっさと見切りをつけて、「観ない方がいいよ」と言ってしまおう。
「リターン・オブ・ヴァン・ヘルシング」
「あんまりな映画だ」と大内くんが離脱してしまったので、私1人で最後まで観る。
前の、「ヴァン・ヘルシング」はかなり好きだったんだが、今回は確かにあんまりだ。
いくら吸血鬼ものが好きだからといって、限界はある。
舞台が現代なのがいかんのか。それとも焼き直しで根性入ってないからか。
「観なくていいよ」としみじみ思った。
「私の頭の中の消しゴム」
だいたい見当がつくと思うが、若年性アルツハイマーの話。
でも、実はこの韓国映画、日本のドラマを下敷きにしている。
「ピュア・ソウル」というドラマで、ラストが泣けて泣けてなんだけど、そのドラマがあんまり強烈に悲しいので、韓国版にはあんまり感情移入できなかった。
でも、とてもいい映画だったよ。
できればドラマの方も観てくれ、と言いたいが、マイナーなドラマなのでビデオになってないんですねぇ。
しょうがないからせめてこの映画を堪能してください。「観てもいいよ」。
「コープス・ブライド」
鬼才、ティム・バートン監督のアニメ。
うちは何しろ彼が好きらしく、全然誰が作ったか知らないで、「バットマン・リターンズ」「マーズ・アタック」のDVDを買ってしまったし、DVDこそ持ってないが「シザー・ハンズ」「ビッグ・フィッシュ」なんか、もとから好きだった。
そうかぁ、大内くんも私も、もとからティム・バートンの大ファンだったんだぁ。
最近では「チャーリーとチョコレート工場」もよかったなぁ。
というわけで、この、絵がなかなかいい感じのアニメも大いに楽しませてもらった。
「ラヂオの時間」
ドラマ「竜馬におまかせ」ですっかり三谷幸喜ファンになってしまった息子が、「もっとほかのも見たい」というので、HDDにとってあったこの映画を見せてやった。
もちろんついでに親も観る。2回目だけど。
いや〜、やっぱり面白いな〜!
息子にも大いに受けていたようだし。
「みんなのいえ」がイマイチだったけど、他の作品はどれもいい。
「有頂天ホテル」は、どうなんでしょうか?
「みんなのいえ」
で、そのイマイチな「みんなのいえ」を息子のリクエストで観たわけですが、驚いた。
ビデオになった当時はぜんぜんまったく面白くなかったのに、今観ると面白いじゃないか!
大内くんと2人、不明を恥じる。
そういえば、ドラマ「竜馬におまかせ」も最初は全然面白くなくて観てなかったんだよね。
再放送で観て、「これは面白い!」ってびっくり仰天したんだけど、こういうことってよくあるなぁ。
今回「みんなのいえ」が面白かった理由のひとつは、マンションとはいえ我々もマイホームを手に入れたわけだが、その際には大工さんと打ち合わせがあったり細かい改装をしたり、要するに「家を持つ」ことの大変さ、面白さがわかってしまった、ってことかなぁと。
三谷幸喜、まいった!
「観るといいよ」
06年4月
「バグズ・ライフ」
あんまり観る気もなくテレビで録画してしまったのを、息子が発見して、見たいという。
しょうがないから一緒に観たが、これがけっこうイケる。
今、CGアニメの技術ってすごいよね。
お話はとっても単純だけど、よかった。
「観てもいいよ」かもしれない。
でも、ハエのお母さんが抱いてる2匹の子供って、要するに蛆虫だよなぁ。ちょっとイヤかも・・・
「ファンタスティック・フォー」
ご存知「宇宙忍者ゴーレム」の映画版。
とはいっても、ゴーレムは「リード」、スージーは「インビジブル・ガール」、ファイヤーボーイは「ヒューマントーチ」、ガンロックは「ザ・シング」と、名前は大幅に変わってます。
昔のダサい命名のほうが好きだ。
ガンロックの「ムッシュムラムラ!」が聞けないのもナンだし。
終わり方からして、絶対続編が出ると思う。
「スパイダーマン」といい「デアデビル」といい、なぜアメコミを映画化すると続編に色気を出すのだろうか。
やっぱり、限られた資源だから有効利用?
それとも、彼ら=アメリカ人の頭の中では、あの手の話って永遠に終わらないものなのか?
「Mr.& Mrs.スミス」
面白くなかった。きっぱりと、面白くなかった。
なんだろう、ブラピでも救えなかったこの挫折感・・・トム・ハンクスの「ターミナル」を観た時以来かも。
期待度が高かった分、がっくり、って感じが共通だ。
大作であることは認めるものの、火薬量多すぎだし、もしもあなたが感動を求めているならば、「観ない方がいいよ」。
「容疑者 室井慎次」
親子ともどもたいへん楽しみにしていた「踊る大捜査線」からのスピン・オフ映画。
だが、さっさと言ってしまおう、面白くなかった。
「交渉人 真下正義」とか、ドラマだけど「逃亡者 木島丈一郎」とかの方がよっぽどよかった。
個人的には「室井さん」が好きなんだけど、やっぱり、織田裕二との組み合わせでないとダメかもね。
「観なくていいよ」と言ってしまうのはちょっと気の毒かなぁ。迷う。
「蝉しぐれ」
なぜか息子が熱烈に観たがったので借りてきたが、ひと言で言えば、「スカ」。
うすぼんやりした時代劇で、展開がたるいのだ。
親子3人並んで20分ぐらいガマンして観たが、誰言うともなく、「やめよっか」「うん、やめちゃえ」という声で、鑑賞会はワイプになってしまったのでした。
「観ない方がいいよ」と言ってもいいぐらいだ。
まあ、このシリーズが好きな人もいるだろうから、そっち方面の方は頑張って観てください。
06年5月
「リーグ・オブ・レジェンド」
ビデオ化された時に夫婦で観たが、大内くん的には「観ない方がよかった!」ようだ。
会社の後輩からも、「あれは、観てはいけません!」と言われていたし。
今回は、テレビ放映を録画したものをちらっと観ていたら、息子が「これなに?面白そう!!」と興奮したので、一緒に観た。
なぜだろう、2回目の方が面白い。
高画質録画で画像が良かったのも原因のひとつか。
ショーン・コネリーが本当にカッコいい。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
本も映画もとっても楽しみにしているハリポシリーズ、さっそくDVDを買っちゃいました。
でもなぁ、原作のあれだけ長い話を2時間でやろうってのは無理がある。
箒に乗ってドラゴンを翻弄するシーンも、ちょっとCGっぽすぎるし。
全7巻を本当に全部映画化する気があるのかどうかわからないが、まあ、買い始めちゃったものは最後まで買うんだろう。
少なくとも息子は大好きなシリーズのようだし。
もうじき本の方も出るんだ。わくわく。
「ナイン・クイーンズ」
アルゼンチン映画で、詐欺師の話。
「コン・マン」物は本当に面白いのが多い。
古くは「スティング」、最近では「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」や「マッチスティック・メン」とか。
騙し騙されて、絶対ドンデン返しのオチがあるんだろう、と疑ってかかったのに、観客のそんな思いを一蹴して笑うエンディング。
映画って、本当に面白い。「観るといいよ」
「TAKESHIS’」
1回観ただけではよくわからない、不条理が入ったような映画だった。
うちではビートたけしは評判が高いので無条件で観たが、面白かったとは言いにくい。
とにかく無表情でいきなり発砲、なんだよね。
そういう意味では、「ソナチネ」が一番良かったのかもしれない。
「観なくていいよ」の1本だった。
「銀河ヒッチハイク・ガイド」
これは、「マーズ・アタック」だの「ギャラクシー・クエスト」だのミョーなSFが大好きな大内くんが、めずらしく強硬に観たがったので、2人で鑑賞。
うん、確かにわりと面白かった。
アメリカの映画には、時々こういう底抜けなものがあるよね。
「観てもいいよ」なんじゃないかな。
06年6月
「ゲロッパ!」
地上波初放映!というアオリに乗せられて、予告編を見てなぜかとっても見たがっている息子のために録画した。
西田敏行があんなにキライだったのに、最近は演技力を評価してしまい、けっこう観るよ。
今回のこれもなかなかよかった。
歌もタップもお達者だ。
邦画の未来は、こういう淡々とした泣かせる映画にしかないのだろうか。
こうなったら、いつか「釣りバカ日誌」でも観るしかないかも。
ちなみに、タイトルはいったいなんだい?と思っていたら、「get
up !」のことなんですね。
涙あり笑いあり、映画はこうじゃなくっちゃなぁ。
「フライトプラン」
ジョディー・フォスターが主演のこの映画、飛行中のジャンボジェット機から女の子が忽然と姿を消す、というところから始まる。
予告編とか見て実に面白そうだと思い、レンタル屋さんに出るのを楽しみにしていた。
のだが。
期待のわりにはイマイチだったなぁ。
とはいえ、私は実は途中で寝てしまったのでよくわからないのだ。
ずっと観てた大内くんは「面白かったよ」と言うが、観客が寝てしまうような映画はダメ!と強引に決めつけよう。
それにしても、「闘う母」は強い。
「エイリアン・シリーズ2」のシガニー・ウィーバーを思い出しちゃったよ。
06年7月
「マザー・テレサ」
とても有名なあの人を題材にしたミニシアター系の1作。
オリビア・ハッセーが主演なのだが、「ロミオとジュリエット」で可憐だった彼女が、20代から70代までを幅広く演じているのは力量なのかメイクの威力なのか。
久々に映画を観て、「ああ、やっぱり映画はいい!」と納得したよ。
地味な映画だしちょっと焦点がぼけているような気はするが、まあ、「観てもいいよ」と言っておきましょう。
「ヴェニスの商人」
アル・パチーノは久しぶり。
相変わらず正体不明の化けっぷり。
シェイクスピアの原作はもちろん勧善懲悪なんだろうが、この映画に関しては、アル・パチーノに感情移入して観たせいもあり、「迫害されているユダヤ人」の話にもなってる。
それにしても、ポーシャは胸の肉が危機に瀕しているアントニオが好きなんだとばっかり思っていたのだが、親友の方だったのか!
「メリンダとメリンダ」
ウッディ・アレン映画はいつもどおり早口でスノッブ。
2つのストーリーが同時に進行するという作りも、彼らしい。
でも、映画としてはイマイチだった。
大内くん曰く、
「ウッディ・アレンは本人が出演してる作品だといい出来なんだが」だそうだ。
「観なくていいよ」
「ヴェラ・ドレイク」
舞台は1950年のイギリス。
「人助けのため」中絶を闇で行なう1人の主婦の物語だ。
「主婦マリーのしたこと」とあんまり変わらないなぁ。
どこが面白いとは言えないが、なんとなく引き込まれてしまう作品だ。
「観てもいいよ」ぐらいにはなりそうだ。
「コーラス」
親元離れて寄宿舎生活を送る少年たちのすさんだ気持ちが、ある熱心な先生と彼が教えるコーラスでときほぐされていく、というヒューマンドラマだ。
この先生をやってるおじさんが、大内くんによれば「バティニョールおじさん」と同じ人ではないかと言う。
調べてみたら確かにそうだった。
いつもながら、この人の「顔識別機能」には頭が下がる。
映画そのものはまあ地味で、あまり面白くないかもしれない。
少年のソプラノ以外に見るべきところはないので、「観なくていいよ」にしてしまおう。
06年8月
「タッチ・オブ・スパイス」
半分寝ながら観ていたので、内容はうろ覚え。
決してつまらなかったからではなく、単なる寝不足なのでご安心を。
ミニシアター系の、わりといい映画だったような気がする。
肉団子にシナモンを入れるのはルール違反だろうか。ナツメグならいいけど。
というわけで、気になる人は自分で観てみてください。
「ウォーターワールド」
息子を連れてユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行くので、事前に「お勉強」。
数年前に我々だけで行った時、このアトラクションが一番面白かった。
息子にもぜひ、前の方の「水がかかるところ」で見せてやりたい。
映画としても、単純な冒険モノとして評価できる。
さあ、夏はUSJだ。
悪役にブーイングしながら、思いっきり水をかぶれ!
「THE 有頂天ホテル」
息子がむやみに楽しみにしていたので一緒に観たが、たいへん喜んでいた。
大みそか、カウントダウンを前にしてのホテルでのドタバタを笑いと涙で描く。
舞台がホテルから1歩も出ないという密室劇で、要するに三谷幸喜の独壇場なわけだ。
「古畑任三郎」で、風間杜夫が「誰かになりすまそうとするが、破綻だらけ」というのをちょっと思い出す。
面白かったが、三谷幸喜はもうちょっと頑張れると思う。
彼の映画として評価するならば、「観てもいいよ」のわりと下の方に行ってしまう。
精進してほしい。
「クラッシュ」
アカデミー作品賞は必ず観る、という大内家ルールにしたがって借りてくる。
いい映画だった。
だが、アカデミーサイズの映画かと聞かれると、ちょっと物足りないかもしれない。
ミニシアター系だと言われれば、かなりいいんだけどね。
話が複雑で、後半に入ってやっとストーリーが見えてくる、ちょっと難しい作りだ。
「観てもいいよ」ではあるものの、ちょっと自信の持てない評価。
「アイランド」
この手のSFは久しぶりに観るが、私は大好きだ。
「クローン=ドナー」という考えは、マンガの「輝夜姫(かぐやひめ)」で清水玲子が描いちゃってるけど、これからの可能性がまだまだあると思う。
知ってる俳優さんが1人もいない地味な映画ではあるが、「観るといいよ」です。
「ブラザーズ・グリム」
私の好きな「ちょっと昔モノ」で、楽しみにしていたのだが、作りや展開が読める前になんとなくワイプ。
最初の20分ぐらいしか観てません。
もしかしたら、面白かったのに気合が足りなかっただけなのかも。
誰か、トライしてみて感想を教えてほしいぐらいだ。
「バックドラフト」
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでアトラクションを見たので、古い映画ではあるが息子に見せてやった。
私も前に1度観たことがあるのに、ストーリーをすっかり忘れていたよ。
単なる「消防士@命がけ」だけの話だと思っていたが、ロバート・デニーロの立場ってもんもあり、ちょっとだけサスペンス風味。
音楽は「料理の鉄人」で聞きすぎてしまって、観てるとなんだかおなかがすく。
息子は感動したようだ。次は「炎のメモリアル」を見せてやるかな。
06年9月
「博士の愛した数式」
寺尾聰が良すぎる。
「阿弥陀堂だより」「雨あがる」の監督さんだと言われれば、まったくそのとおり。
あんまり面白いので原作も読んだが、やっぱ映画は少し説明不足かな。
寺尾聰演じる数学者は、なんだか「宮沢賢治」みたいな性格だ。
役者に頼りすぎな気がするけど、それもこの監督さんの癖なんだろう。
後半少しだれてくるのをのぞけば、今年観た邦画の中ではイチオシかもしれない。
「観るといいよ」
「ロード・オブ・ウォー」
最初は「戦争の道」なんだと思って観ていたが、そうか、「戦争の王」か。
road と lord の区別は難しい。
で、内容はというと、ものすごくいいんです、これが。
うちでは「ニコラス・ケイジに外れなし」と言われていて(唯一の例外は「60セカンド」)、今回も身震いするほど面白かった。
テンポがいい、というのは名作のひとつの条件だと思う。
たまに、テンポ無視のゆるくて長い映画で、いいのもあるけどね。
オススメです。「観るといいよ」
「親指ウォーズ」
息子がよその家で見たらしく、「もう1回見たい」と言うので、前に1回挫折した我々も運試しをしてみた。
だがこれは・・・
テレビの前で笑い転げてる息子を見ると、「やっぱりまだまだコドモなんだなぁ」と脱力しました。
オトナには、「観ない方がいいよ」と大きな声で言いたい!
「ミュンヘン」
ミュンヘンオリンピックで実際に起こったテロ事件を扱った映画。
実は、大内くんも私もこの事件を全然知らなかった。
いくら小学校出るか出ないかの頃でも、知らないのはまずいだろう。
映画としては実に面白かった。
もっとも、テロは最初の数分で終わって、そのあとは地味な諜報部員モノ。
わりとオススメ。「観るといいよ」
「日本一の色男」
近所のビデオ屋さんにクレイジーキャッツ関係がどっと入荷した。
うちはもともと好きで、観られるものは観てきていたのだが、ここにいたって選択肢が大いに広がった。
植木等って、どこか亡くなった私の父に似てるんだよね。
高度成長期の、サラリーマンの神話なんだろうか、やたらに景気がいい。
その人たちが老後を迎えてどうなのか、ってあたりは、ドラマ「ビッグ・マネー」を観てほしい。
(レンタル屋さんにあるかなぁ?)
「クレイジーの黄金作戦」
というわけでクレイジーを見続けている。
途中で入るミュージカルシーンも見どころだし、なにしろとにかく景気がいい話なんだ、これが。
大内くんに言わせると、
「こればっかりじゃまずいだろう、ってんでニューシネマに行ったんだと思うよ」とのこと。
うーん、ニューシネマは辛気臭すぎるので、私はクレイジーの方が好きだなぁ。
どの1本をとってもオススメだ。
ただ、中にはひどい詐欺まがいのものもあり、クレイジーたちが転勤しちゃうところから始まって、「じゃあ、あとはよろしく〜!」となった先は見たことのない役者さんたちがつまらない映画をくりひろげる。
「裸の銃を持つ男」シリーズを観ていくとだんだん「裸のローマ人」とか「裸のサンタクロース」とか関係ないところに話が入っていく、というのにとても似ている。
(いや、「裸のサンタクロース」は実はとってもいい映画なんですけどね)
用心して観てください。
06年10月
「M:I-2」
かつて「1」を観て大感動したものだが、その後「2」を観た時はあんまりいいと思えなかった。
なのに、今回息子のリクエストで一緒に観たら、あらら、面白いじゃないの。
どうも、息子が面白がって見ているとポイントが高くなるようだ。
「3」が少し待ち遠しい。
もっとも、彼も「1がいちばんよかった。すっごく面白かった」と言っており、「1」が不動の名作ということなんだろう。
「男たちの大和 YAMATO」
これはねぇ・・・ビミョー。
「宇宙戦艦ヤマト」は実際の「大和」のおかげをこうむっていると思うが、この「YAMATO」は「宇宙戦艦」の方にだいぶお世話になっているんじゃあるまいか。
なんにせよ、日本人の心の中で「戦艦大和」は特別な地位を占めていると思う。
「海猿」とどっちがいいか真剣に悩んだが、どうも「海猿」の方が分がよさそうだ。
この際、「観なくてもいいよ」ということにしておこう。
「トゥー・フォー・ザ・マネー」
アル・パチーノ主演のスポーツ賭博モノ。
どうしてアル・パチーノはアメフトがらみなんだろう。「エニイ・ギブン・サンデー」みたいだ。
彼の苦悩、ひいては彼の奥さんと助演男優の気持ちもわからない。
それがわかんないと、この映画を「観た」ことにはならないんじゃないかと少し心配。
最初は退屈だったけど後半盛り返してきて、でもオチがよくわからなくて、うーん、「観なくていいよ」ではあるなぁ。
「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」
地味で淡々とした作品で、グゥイネス・パルトロウの名前を覚えたのが収穫だ。
数学者ってのはみんな「博士の愛した数式」みたいなんだなぁと思った。
パルトロウは、お姉さんとの確執、本人の病気、父親の介護と、苦労てんこ盛り。
知ってましたか?人間の脳のピークは23歳で、それ以降は衰えていく一方らしい。
すでにその倍ぐらい生きている私の脳みそは、今どうなっているのだろう?
「観るといいよ」
「PROMISE <無極>」
真田広之も国際的スターになったものだ。
もとからけっこう好きなので、嬉しい。チャン・ドンゴンもいいし。
話はなんだかよくある話で、誰かがレビューで「ムダに美しい」と書いていたのに丸ごと賛成だ。
とにかく画がキレイ。
ちなみに作品情報を見ようと思って「PROMISE」で検索したら、「今すぐご融資!」とか「ご利用可能額を即時お知らせ!」とかぞろぞろ出てきた。違うってのに。
「ポセイドン」
不朽の名作「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイクらしい。
他にももうひとつ、「ポセイドン〜史上最悪の大転覆」というのもあるようだ。
こちらはまだ観ていないが、「地上波初公開!」のところをHDDに録画したので、そのうち観よう。
で、「ポセイドン」ですが、話はご本家とあんまり変わらない。
それだけ「ポセイドン・アドベンチャー」が優れた作品だったということか。
「タワーリング・インフェルノ」とあわせて、いわゆる「パニック物」の双璧だと思う。
というわけで、「ポセイドン」はまあまあだったけど、無性にご本家が観たくなった、という感想が一番大きいかな。
「観てもいいよ」ぐらいはクリアしているので、みなさんも「ポセイドン三昧」してみてはいかがでしょうか。
「ホテル・ルワンダ」
「もうひとつの『シンドラーのリスト』」と呼ばれるこの地味な映画、実はとっても面白いのだ。
登場人物たちがちっともえらくなく、人間の弱さをたっぷり抱えているのに、ほんのちょっとした「いい人」の部分が事態を動かしていく。
決してヒーロー物ではない、人間くさいドラマが展開されていくので、思わず身を乗り出して観てしまった。
もしかしたら今年の「大内家ベスト」に入るかも。
「観るといいよ」です。
「インビジブル」
これはテレビで録画したお得な映画。
ややキワモノのB級SFだが、息子には面白かったようで、ものすごく喜んで見ていた。
「透明人間」の話なんだけど、CGがすごくて、表皮から筋肉、血管、骨格とだんだん姿が消えていくありさまはまるで「保健室か理科室の人体模型」。
うまく使えば医療の世界で新人教育に使えるかと思ったよ。
ストーリーははまあ、よくある話を一歩も出てないので、甘くしても「観てもいいよ」どまりではある。
世の中のどこかには、「B級SFの墓場」があるんだろうなぁ。
「ポリスストーリー/香港国際警察」
ジャッキー・チェンが主演のこの作品は、彼のほかの作品に比べるとどうも陰惨な雰囲気が強くて、「暗い」。
主演はジャッキーなんだが、ビミョーに、若い警官のにーちゃんの話でもある。
私はあんまり評価できなかったが、息子は「こんな面白い映画は見たことがない!」と興奮し、HDDに残しておいたら毎朝見てる。
子供向けなんだろうか?
1度「プロジェクトA」を見せてやりたい。
私にとっては、あれがジャッキー映画の最高峰だ。
06年11月
「あずみ」
「3年B組金八先生」の第5シーズンで「性同一性障害」の女の子を演じた上戸彩がとてもよかったので、同じように無口な役のこの映画を観てみた。
うん、やはり眉間にしわをよせた上戸彩はなかなかいい。
映画自体はそれほど面白かったわけではなく、大内家的には「観なくていいよ」なんだけど、上戸彩のファンはやっぱり観るんだろうなぁ。
小山ゆうの原作を読んでみた方がいいだろうか?
「県庁の星」
織田裕二主演だが、本人は現場叩き上げの警察官ではなく県庁勤務のエリート。
実にテンポがよく、面白かった。
オチに疑問は残るが、それを差し引いても十分「観てもいいよ」。
スーパーの舞台裏って、QCの宝庫だ。
いつかパートに行って、いろいろ改革してみたいもんだと思った。
「ダ・ヴィンチ・コード」
話題作だし、本も読んだので、借りてくる。
しかしやや退屈で、私は半分ぐらい寝ていた。
「歴史トンデモ話」が大好きな大内くんは「面白かった!」と言っているのだが。
キリスト教の人たちの考えることはよくわからない。
トム・ハンクスは体重がちょうどいい感じで、脂が乗り切った俳優さんという感じ。
映像がキレイだし、まあ「観てもいいよ」な1作なんだろうなぁ。
「明日の記憶」
渡辺謙主演の「若年性アルツハイマー病」モノ。
ドラマ「ピュア・ソウル」とか韓国映画の「私の頭の中の消しゴム」で慣れている話だが、やはりとても切ない。
大内くんも「年のせいで物忘れが激しくなっており、他人事とは思えない」と言っていたし、私は本当にもう、シャレにならないぐらい忘れっぽくなっているので、とても心配だ。
1度、病院でMRIをとってもらいたい。
邦画のいい面が出ている、しみじみとしたいい映画だった。
そろそろ年末の「大内家ベスト」を考え始めているが、この作品はいいところまで行くかもしれない。
「観るといいよ」
「グレイテスト・ゲーム」
薦めてくれる人がいたので観てみる。
実話に基づくゴルフの話で、全米オープンらしい。
私はゴルフがわからないのでその点は厳しかったが、確かに面白い映画ではあった。
キャディの少年との友情の物語が、最後のテロップでも語られており、いい話だ。
絵もきれいだし、「観てもいいよ」かな。
「インサイド・マン」
人質を取っての銀行強盗からストーリーは始まり、二転三転、ラストのオチまで目が離せない。
ずいぶん予想を立てながら観たんだけど、見事にだまされてしまった。
「詐欺師モノ」の映画に似ている。
映画って、最後まで観てからもう1度最初にもどって観てみると、「そうだったのか!」「ここですでにその話は出ていたのか!」って驚きません?
この映画もそんな話だった。
実にお見事。「観るといいよ」
06年12月
「ブロークバック・マウンテン」
ホモのカウボーイの話。
そう言ってしまうと身も蓋もないが、実にいい映画だった。
一般受けするホモというと「美青年×美少年」だったりするんだけど、これはフツーのあんちゃんたち。
だからよけいに切ない気もする。
「美しくないホモ」の方がリアリティがあるよ。
感想を語るのが難しいタイプの映画ではあるが、私は好きだ。「観るといいよ」
「単騎、千里を走る。」
大内家ではとても評判のいいチャン・イーモウ監督。
なぜ高倉健が出るのか、いったい中国映画なのか邦画なのか。謎は深いが、非常に面白かった。
主人公は「鉄道員(ぽっぽや)」みたいな無口で真剣なおっさんで、どうしてチャン・イーモウはこんなに高倉健の味を知っているのだろう?
「活きる」とかに似た骨太な人間ドラマで、さすがチャン・イーモウである、と、ますます評価が上がる。
このまま行くと、年末の「大内家ベスト」に入ってきちゃう。
ぜひ、「観るといいよ」でした。
「バーバー吉野」
「その町の少年たちはみんな同じ髪形をしていた」というアオリ文句のとおり、町に「もたいまさこ」経営の床屋一軒しかなくて、男の子たちは全員「吉野刈り」と呼ばれるヘンな髪型。
そこに都会から「カッコいい」髪型の男の子が転校してきて、っていう、まあ面白いことは何も起こらない、邦画のあるジャンルを形成する1本。
あまりに淡々と話が進むので、眠くなるか「面白くないっ!」と腹が立ってくるかしかないと思ったんだが、最近、邦画の観方にはもう1種類あるのに気づいた。
「アタマをからっぽにする」のである。
何が起こっても、また起こらなくても、「うんうん、そうだよね」と軽くうなずきながら観る。
この映画はそれで乗り切りました。「観なくていいよ」、いや、「観ない方がいいよ」かもしれない。
「夢駆ける馬ドリーマー」
ダコタ・ファニングと馬の映画。「実話に基づく」ってヤツ。
どうして馬が出る映画って、こう面白いのかなぁ。「シービスケット」とか「オーシャン・オブ・ファイヤー」とか。
大内くんに言わせると「癒し系なんだろう」とのことだが、そうか、人間は馬とかイルカとかと触れ合うと癒されちゃうのか。
(ロバート・レッドフォードの「モンタナの風に吹かれて」も観てみるべきかもしれない)
たいへん面白い映画だった。
ダコタ・ファニングがどういう女優さんになるのか楽しみだが、今はまだ目のでかいコワい顔の女の子である。
「観るといいよ」なので、競馬新聞は横に置いといて、観てください。
「X−MEN」
息子がおともだちの家で途中まで見たそうなので借りてやった。
実は、前に1度大内くんとチャレンジしたことがあるのだが、開始後10分でワイプした覚えがある。
ところが、実はすごく面白かった。これは、ぜひ「X−MEN 2」も観なくては。
息子のおかげでこういう拾い物をすることがよくある。
やっぱり、映画の面白さってのはこっちの体調その他に大きく影響されるので、あんまり簡単に「つまらなかった。ワイプ」とか「よかった。ぜひ観て」なんて言えないなぁ、ってのが素直な感想。
若い頃は「仲間を見つけるまでは孤独なミュータントもの」っていう感じのSF小説(「スラン」とか「人間以上」とか「血は異ならず」とか)がやたらに好きだったが、大内くんという「仲間」を見つけた今となっては、「ミュータントの人生はタイヘンそうだ。一般人でよかった」としみじみ思う。
「M:I:3」
例の音楽に乗って、帰ってきました。
2作目はちょっと「うーん」だったような気がするんだけど、今回はよくできてた。
小細工もいろいろ出てきて、本家本元の緻密さに通じるものがあるよ。
トム・クルーズはそろそろ盛りを過ぎた気がするが、中年になってからの方がカッコいい人というのも多いので、精進してもらいたい。
「X−MEN 2」
これはなかなか面白かった。
前作の世界観が正当に踏襲されているのがよかった。
ほら、よくあるじゃん、2作目になったとたんに妙にスケールだけでかくなって、ストーリーは荒唐無稽になっていく、ってやつ。これはそうでもなかったなぁ。
それにしてもアメコミはドル箱っつーか、作るとたいがい売れるような気がする。
「観てもいいよ」
「交渉人 真下正義」
「逃亡者 木島丈一郎」
「容疑者 室井慎二」
「弁護人 灰島秀樹」
映画もドラマもまぜこぜにして、全部「踊る大捜査線」からのスピンオフ。
うちでは「逃亡者」が評価が高く、「容疑者」はあんまり。
将来弁護士になりたい息子は「弁護人」を一生懸命見ていた。
これだけいっぺんに観ると面白いね。
特に、このシリーズは細かいところがよくできているんだ。
「逃亡者」のおしまいのところで「交渉人」につながってるとかね。
たぶんドラマもビデオ屋さんに置いてあるから、年末年始をもてあましている方は、ぜひどうぞ。
「TRICK 劇場版2」
これはねー、もうやるべきことはやりつくしてしまっているので、作るべきではなかったと思う。
結局ドラマ版の「TRICK」そのものが一番面白いんじゃないだろうか。
阿部寛も仲間由紀恵も絞りカスになっちゃってるのが悲しい。
好き好きがあるからいちがいには言えないけど、ワタシ的には「まるっとお見通しだ!」を乱発しすぎましたね。
「観なくていいよ」ということでひとつ。
’06年大内家シネマベスト
今年観た映画は77本で、例年より少ないような気がします。
息子が中学生になって寝るのが遅くなったため、これまで彼を寝かせてから観ていた映画の時間がとれなくなったのが原因だと思われます。
でも、子供のいる家庭としては十分たくさん観ていると思います。
それでは、以下に発表します。
1位 「ロード・オブ・ウォー」
ニコラス・ケイジが「死の商人」を熱演。
テンポの良さと同時に、深いテーマが感じられる。
2位 「ブロークバック・マウンテン」
切ない切ない男同士の愛の世界。
彼らが住むところは、あの山しかないのか。
3位 「ミュンヘン」
ミュンヘンオリンピックの際に起きた実際の事件を映画化。
世紀の祭典の陰で、男が祖国への忠誠心の果てに見たものは。
邦画賞 「博士の愛した数式」
寺尾聡演じる「記憶が80分しかもたない」数学者。
彼が「ルート」と名づけた男の子との、心温まる友情の物語。
外国映画賞 「ナイン・クイーンズ」
だまされまいと思っても思ってもやっぱりだまされてしまう、アルゼンチン版「スティング」。
だまされたと思って、観てください。
アニメ賞 「コープス・ブライド」
鬼才ティム・バートン監督のアニメ作品。
「死が2人を分かつまで」では終わらない愛の物語。
日中友好賞 「単騎、千里を走る。」
チャン・イーモウ監督と高倉健の絶妙なコンビ。
中国の大地に咲いた人情の花。
大内夫賞 「ホテル・ルワンダ」
ただただ家族を守ろうとしていたら大勢の人を守ってしまった(わりと平凡な)男に深く共感。
日本人もこれくらい個人主義になれればと思いました。
大内妻賞 「アイランド」
SF好きなら1度は観ておきたい佳作。
未来社会のクローン人間たちの憧れ、「アイランド」はどこに。
今年もいい映画をたくさん観ることができて、嬉しいです。
皆さんも映画館でレンタルショップで、映画を楽しんでください。
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