11年1月1日

あけましておめでとうございます。
今年も大内家をよろしくお願いします。

まずは振り返って大みそかから。

10年12月31日

午後は唯生を迎えに行く。
施設の近所の業務用のスーパーで、やたらにいろんなものを買い込んでしまった。
直径30センチぐらいありそうな「冷凍ピザシート」10枚入りを買ってしまったので、付随して、ピザソースとチーズも買う。
これで、お正月休み中に息子にピザを作ってやろう。
大昔は自分でピザシート作って手作りのトマトソースでやったなぁ。
お菓子作りと同じく、子育てに忙しくしている間に、全部忘れちゃったよ。

唯生は機嫌よく我々を待っていてくれて、看護師さんたちに送られて施設を出る。
車が動き出すとすぐに泣き始めるのもいつもどおり。

近所のスーパーで、大内くんと唯生には車で待っていてもらい、今年最後の買い物、年越しそば用の天ぷらを買う。
いつもの100円ぐらいの「かき揚げ」や「イカ天」はなく、1尾320円ナリのエビ天をたくさん売っている。
これを3尾買うのかぁ、と躊躇していたら、すぐ横に、「天ぷら盛り合わせ」のパックを売ってた。
エビ天、さつまいも、ししとう、イカ、かぼちゃ、かき揚げがそれぞれ2個ずつ入っていて、698円。
これは、どう見てもこっちの方がお買い得!と、それにした。

家に帰って、まずはとにかくお風呂に入る。
息子は友達の家に行ってしまっていたが、ちょうど唯生がお風呂から上がって着替えをしたところで帰ってきた。ナイスタイミング。
そのあとはもう、みんなでごろごろ。
息子は自分のテレビコーナーでお笑いを見ていたし、我々も紅白が始まるまでは適当な歌番組を見てた。

息子が、
「おっ、ゆいちゃん、おかえり!」と唯生の頭をちょっと撫でて通り過ぎて行ったのが、なんとなく嬉しかったよ。

そうそう、息子の高校のサッカー部が、テレビに出てたんだよ。
録画しておいて、見ていたら、息子が振り返って「負けたよ。6対1」と教えてくれるのは親切かお節介か。
「よく知ってるね。友達からメールでも来たの?」と聞くと、
「しゅうんちで見てた」という答え。
ふーん、やっぱり見るのかぁ。

年越しそばがあるので、夕食は軽くすませる。
大量の天ぷらが役に立った。
天ぷらをメインに、ほうれん草のおひたしやしらすおろしで和風に。

食事を終え、唯生にもチューブ食をあげて、さあ、紅白だ!
今年は何だかお金かかってないなぁ。
白組司会者が嵐の5人で、多すぎるぞ。噛んでるし。

間に年越しそばを食べながら見て、結局、氷川きよしの「虹色のバイヨン」が一番素晴らしい、という結論に達して、今年の紅白は終わり。
年が改まった瞬間に大内くんと「おめでとう〜」「今年もよろしく〜」と挨拶を交わす。
息子にも2人がかりで「あけましておめでとう!」と言ったのだが、返事はなかった。

12時半に友達と待ち合わせて初詣に行く、という息子を送り出し、とっくに寝ている唯生の寝息をうかがい、2人で少しおしゃべりをしてから寝た。
2時ごろかな。
良い年だった。
今年も良い年にしたい。
特に、息子が受験生になるので、神仏のご加護はこれまで以上に必要と思われる。
初詣に行ったら、そのへんよくお願いしてこよう。
それではおやすみなさい。

11年1月1日

元旦だ。あけましておめでとうございます。
今年が、皆さんにとって良い年になりますよう。

みんな夜更かしをしてしまったので、起きたのは9時ごろ。

おなかをすかせた唯生が一番に目を覚ましてみぃみぃ泣くから、我々も起きた。
唯生にチューブ食をあげながら、お雑煮を作る。
夜中の3時半ごろ帰ってきた、という息子は、
「まだ眠い。お雑煮はあとで食う」という言語道断な態度だ。
そんなんで、新年を迎えたと言えるのか!?
もっとも、夜中のうちに初詣をすませているわけだから、我々より早く正月に突入している、と言えなくもない。

2時ごろに布団に入った大内くんと私の情報をつなぎ合わせると、

寝てすぐ:眠れないので、おせちの準備をしていた。(私)
2時過ぎ:唯生が泣いたので、唯生の布団に移った。(大内くん)
3時ごろ:目が覚めてしまったが、まだ息子は帰っていなかった。(私)
3時半ごろ:息子が帰ってきたので目が覚めた。彼は、「シャワー浴びる」と言って風呂場に行き、そのあとすぐ寝てしまった。(大内くん)
6時ごろ:誰も起きてないので、もう1度寝る。(私)
8時ごろ:本格的に起きて、お雑煮の支度を始める。9時ごろにみんなを起こす。(私)

このように、交互に起きてはいろんな活動をしていたらしい。
ともあれ、お雑煮を祝い、年賀状を眺める。
私のは年々少なくなっていくなぁ。
反対に、大内くんのはだんだん増えていく。
うらやましいかも・・・

年賀状のお返事を書き終えて、まだ起きてこない息子は無視して、初詣に行くことにする。
唯生の新しい車椅子はとても快調。
唯生の身体にジャストフィットに作ってもらったので、側湾がひどくなってもこれまでのように身体が右に傾いて椅子からずり落ちそうになる、というようなことが一切ない。よかった。

昔のシッターさん、通称おばちゃんの家に寄るのは例年通り。
唯生にお年玉をもらってしまった。
「来年はハタチになりますので、そうしたらもう、お年玉は卒業ですから」とお願いしておく。
「あらー、いいのにー」と言いながら、唯生のほっぺたをなでて、
「そうかー、唯生ちゃんももうハタチかー、大きくなって、まあ!」と嬉しそうにお話してくれたおばちゃんである。
「息子は、今寝てるんで、後で来るように言っておきます」と言いながら、イチゴをもらって帰る。
「つぶして唯生ちゃんに食べさせてあげて!」というおばちゃんは、寝たきりになって意識も定かでない自分の母親を、最期まで家で看取った人だ。
通じるものがあるんだろう。

八幡さまは大変な人出。
いつもより1時間ぐらい遅かったから、その分混んじゃったかな?
でも、唯生はお賽銭箱の横手にあるスロープから行けるので、実はほとんど並ばない。
大内くんは、
「いいのかな。ズルだよね。でも、唯生はここを登らないと神前に行けないし…」と悩みながら、まあ、列の合間にすっと入れてもらってお参りをしたようだ。
私は離れたとこから拝んでおいた。
今年のお願い事は、なんといっても息子の受験勉強。
来年の今頃、我々は正気でいられるんだろうか・・・
あとは、唯生の健康と大内くんの会社が儲かるように祈る。
自分に関しては、特にお願いしたいことはない。

のんびり歩いたので、1時間ちょっとの散歩になった。
帰ってみたら息子は起きていたので、お雑煮を作って食べさせる。
年賀状もほとんど来ないし、友達はみんなどっか遊びに行ってるし、することのない午後のようだ。
そもそも、微熱があって具合が悪いらしい。
「おばちゃんがおいでって言ってたよ」と伝えても、
「うーん、今日は出かけたくない。明日にする」と言い、
「電話ぐらいしておきなさい。おばちゃんは待ってるよ」と言っても、
「やだ。めんどくさい。明日行くからいいだろ!」と軽く逆ギレ。
しょうがないから大内くんが電話しといてくれたけどね。
正月から逆ギレするな!

あとは淡々とテレビを見てすごす。
夕方にもう1回、唯生と散歩に出た。
散歩はいいね。
唯生もとっても機嫌よくしていたよ。
家ではなんだかぐずってることが多かったんだけど。

今年も、こんな風に平和に楽しく暮らしたい。
神様、お願いします。

11年1月2日

朝起きたら、流しにイチゴのプラパックが!
夜中に起きた息子が、1パックぺろりと食べてしまったらしい!
朝ごはんの時に唯生にあげようと思ったのにぃ!!!
後から聞いたら、
「甘くてうまいイチゴだった」と嬉しそうだった。それはそれでよかったが・・・

起きてこないので叱りようもない息子は置いて、午前中に唯生を施設に送って行く。
イチゴは食べられちまったが、今回の外泊中、何度か唯生をじっと見つめている息子を発見した。
優しい、悪い意味ではない憐みの情をかけている感じだった。
彼も年々オトナに近づいているので、彼なりに思うことはいろいろあるのだろう。

午後は、友人女性が2人遊びに来てくれて、「小さな新年会」。
友人その1は芸大を出てフリーのお仕事。
その2はマンガ家さんで、20歳と高3の娘さんがいる。離婚したダンナさんは大内くんの大の仲良しだ。
元夫とは、年末に飲む約束をドタキャンされてそのままになっているが、次はいつになるのかな?

息子は宴が始まる前に「おばちゃんちに行ってくる」と言ったかと思うと、ぴゅーっと出てってしまった。
そしてお客さんが来る。

友人2人は、同じ高校に通っていた、ということまではよく知っているのだが、同期だったか先輩後輩の仲だったか、というあたりになると記憶がアイマイ。
それは本人たちも同じようで、
「もう、タメ口で行こうね!」と数年前に約束してる現場を見たよ。
2人とも、私と同じく「学外部員」として大内くんの大学のマンガクラブに入った、というわけ。
女子は学外が多いんだよね。

今回のメニューはこんなふう:

牛肉のたたき
タコの和え物
生春巻き
タラモサラダ
がめ煮
スモークサーモン

毎年変わり映えしないけど、「おせち」ってのはそういうものだろう。
今年は大内くんが「がめ煮」にチャレンジしたのが新しい。なかなか美味しかった。
友人その2も、黒豆とかを持ってきてくれた。
その1からはワインの差し入れ。ケーキもね。
皆さん、ありがとう。

私は、誰かと年末の「M−1グランプリ」の話をしたくてたまらなかったのだが、なんと、友人その2は見てたらしい!
しかも、
「絶対スリムクラブの方が面白かったわよね〜。笑い飯は、最終回だからおまけしてたわよ!」と、まったくの同意見。
思わず、お笑いを全然見ないという友人その1を取り残して、お笑いの話が炸裂する我々。
「民主党ですか・・・」
「大きくて太い塔」
「バラードだろうなぁ、と」
と言い合いながら、5分ぐらいは笑い転げていた。
こんなに、何を言っても聞いても面白い、という気分になったのは何年ぶりだろうか。
あー、涙出た。
友人その1、ごめん!

さらに申し訳ないことに、友人その2と私は、お産の話に突入してしまった。
「やっぱり、痛かったわよね〜」
「でも、その痛みを1度は体験してみたいと思ったわけよ」
「わかるわかる」
「要するに、バンジージャンプみたいなものだよね。やる人もいるけど、やんなくてもいいんだよ」
「鼻の穴からスイカを出すぐらい痛い、ってどこかで読んだけど、さすがにそれはないわよね?」
「いや、コドモの頭は小玉スイカぐらいだし、子宮頸管は鼻の孔ぐらいの大きさ、やわらかさだから、悪いたとえじゃないんだけど、問題は、子宮頸管は丸1日ぐらいかかって大きくなるけど、鼻の穴はそもそも大きくなる前提じゃないってとこだよね」
「そっかー!」
こんな話をしている間に、食事と話題にげっぷが出た友人その1は、食卓を離れてソファに退避して、テレビラックから写真集とか取って読み始めた。
つらい話題だったろう。すまん!

それでも彼女がまた話題に復帰したりして、息子もおばちゃんちから帰ってきた。
「ずっとおばちゃんちにいたの?」
「うん」
3時間ぐらいの外出だったぞ。本当にずっとおばちゃんち?
柔道経験者のおじちゃんに、稽古をつけてもらったのかしらん。

息子にも適当に食べ物をとってお盆にのせてあげたら、リビングの自分のコーナーに陣取って、テレビを見ながらニュー・イヤー・ディナーを食べていた。
あとから友人その2が言うには、
「親の友達があんなにわんさかいるのに、その場にいられるのはスゴイ。私だったら、自分の部屋にこもっちゃう」。
そうなのよ、息子は、反抗期で怒りっぽいくせに、リビングにいたがるんだよね。
まあ、閉じこもりたい時が来たら止めても無駄だろうから、好きなようにしてくれ。

友人その2は、バレエマンガを描く時に参考に始めたバレエをそのまま10年続けているそうで、
「犬のエサをやらなくちゃ。誰か家にいるのかな?あらー、誰もいないわ。メールしとこっと」と立ち上がってケータイを操作しながら、爪先立って「白鳥の湖」のステップを踊り始める。
電話を終えたら、腕まで動かし始めた。
「ほっといてもルルベ(爪先立ち)しちゃうんだー」と感心したら、
「恥ずかしい〜」とは言っていたが、その後もリクエストにお応えして何度もやって見せてくれたよ。
くるくる回りながら移動する「シェネ」だけは、
「本当に、ものすごく苦手なの。シェネは、私の弱点なの!」と言って見せてくれなかったけど。

10時過ぎになって、皆さんそろそろ、という感じ。
大内くんがお酒を飲まずにいてくれたので、車で2人を送って行くことにした。
友人その1の家まで30分ぐらい、その2の家はほぼ通り道で、15分ぐらいのとこなんだよね。
「こんなに近いのに、あんまり会わないわよね」と言うその2。
やはり、お互いに最寄駅からバス、になってしまうのが敗因ですね。

友人その2を落とし、その1のマンションまで行って、「ありがとう、おやすみなさ〜い!今年もよろしく!」と言い合って、家に帰る。
やれやれ、今年の新年会も無事に終わった。
つーか、あと1日しかないじゃん、お正月休み。
早々に寝たけど、あああ、時間がたつのが惜しい!

ともかく、とても楽しい会でした。
毎年来てくれる友人その1には心から感謝している。
入れない話題で盛り上がってごめんね。また来てね。

11年1月3日

お休み最後の日。
息子はかなり本格的に風邪をひいた様子で、明日が稽古始めなので、
「気合で絶対治す!」とソファでテレビ見てる。
やたらに鼻をかんでいて、散乱したティッシュがなければ、パラダイスにしか見えない。

我々はいつもの隣町まで散歩する。
ごはんは食べてしまったので、今日はカレーは食べない。
代わりに、スタバへ直行。
久しぶりに「キャラメルマキアート」を頼んだら、
「お客さま、こちら、似たようなお味のキャラメルエクレールラテなんですけど、本日で終わりなんです。いかがですか?」とにこやかに薦められた。
いや、もう何度も飲んでるし、キャラメルマキアートの方がおいしいと思うし、なんてことは一切言わず、こちらもにこやかに、
「ありがとうございます。マキアートの方でけっこうです」。
オトナとオトナの会話だなぁ、と1人で喜んでしまうのは、なぜ?
それと、「抹茶ラテ」はまだしも味の想像ができる気がするけど、「ほうじ茶ラテ」には脱帽。
いったい、どんなものなのか。
カウンタで聞いてみればよかったかしらん。

そんな話もしながら、コーヒーを飲む大内くんと、ガラス越しに人々を眺める。
ペット連れの人は店内に入れないから、外のデッキはけっこうペット率が高い。

先日見た、白くて大きな犬がまたいたんだが、飼い主は前の「裕福な30代のIT企業勤務」(予想)と違って、おじいさんだった。
「このへんに、あんなに大きくて白い犬がたくさんいるとは思えない。飼い主が共通なんだろうか。こないだのは息子で、今日来てるのはお父さん?」と首をひねっていた。確かにちょっとナゾ。
もう2、3か月通い詰めてみたら、何かがわかるかもしれないなぁ。

小型犬が、飼い主にじゃれついてぴょんぴょん飛びあがっているのを見て、大内くんは、
「ああ、危ない。飛びかかっている」。
「・・・あれはさぁ、単に甘えてじゃれついてるだけだよ。襲いかかってるわけじゃないよ」と何度も言ったんだけど、彼に言わせると「牙をむいて襲いかかってる」ということになってしまうんだそうだ。

昨日来たお客さんの友人その2が、小型犬(トイプードル)を2匹飼っているらしいのだが、犬が苦手、と言う大内くんに、
「大内くんは、飼ったら絶対はまるわよ。むちゃくちゃ可愛がると思う。そういうタイプ!」と断言していたなぁ。
実は私もそう思うんだ。
息子が家を出たりしたら、危ないかもしれない・・・

ゆっくりお茶したあとは、大きな本屋さんに行って、20分の別行動。
私は「フードコーディネーター試験の参考書」が面白そうだと思ったよ。買わなかったけど。
合流してみたら、大内くんは息子用なのか、早稲田の試験問題の本を買っていた。
「教育パパ」というのともちょっと違うような気がするんだが、いったい彼の考えてることはなんなんだろう。
参考書や問題集なんか、本人が買えばいいじゃん!

再び歩いて家まで。
総計2時間と少しの散歩でした。
お正月は、唯生がいてくれたのでよく散歩をしたなぁ。
大内くんにそう言ったら、
「それが、まさにペットの存在理由だろう」と言われた。確かに。

さてさて、大内家は老後も犬を飼わずにいられるだろうか・・・

11年1月4日

さて、仕事始め。
息子の稽古も今日から再開で、久々にみんな、朝からの出動だ。
そして私は昼寝をする。(笑)

どうも、私も大内くんもおなかにくる風邪をひいたみたい。
息子はよくわかんないけど、風邪ひいてるのは確か。
なんかねぇ、おなかが重くて、痛いんだよ。
食中毒にしては症状の出方が大したことないしなぁ。

そんなことを考えていたら、唯生の施設から連絡があった。
泣いてばかりいるので、いろいろ検査をしたら、どうも外泊前からおなかにくる風邪をひいていたらしい。
我々の風邪は、唯生からうつされたのか!

どうりで、家にいる間も機嫌が悪い唯生だった。
あやしてもなかなか泣き止まず、どうしたものかと途方に暮れたよ。
そうかー、おなかが調子悪かったんだね。

病棟では、チューブ栄養をやめてしばらく点滴で過ごしていたら機嫌が直ってきたんだって。
原因がわかって、本当によかった。

我々の風邪はまだしばらく続きそうだけど、唯生だけでも元気になってくれればありがたい。
鼻水だらけの息子の風邪も心配だが、こちらはまあまあ元気に稽古に行ってる。
でも、日本学園とかの強い学校と合同練習や練習試合をしているらしいので、機嫌は悪いね。
夜は、勉強の「べ」の字でもなく9時過ぎに寝ちゃうし。

彼は、自分の体調についてよくわかってるところがあるので、今回も、風邪のダメージを最低限に抑え込みながら少しでも休養をとって稽古に臨もうということなんだろう。
「勉強?まあ、9時ごろからね」と言ってお笑いを見て、8時40分ぐらいからシャワーを浴び始めて、
「さっぱりしてから勉強するのかなl?」と思っていたら、次に彼の部屋を見に行った時は、もう布団に入って寝てた。
オーマイガッ!
彼の場合、「シャワーを浴びるイコール寝る準備」という公式を、お正月休みの間にすっかり忘れていたよ。

結果的にはだまされているわけで、たたき起こして叱る、という反応もアリだろうが、機嫌が悪くなって勉強しないだけだろう、という予想があまりに当たってしまうので、もう何も言わない。
ゆっくり身体を休めてくれ。
だが、明日またお笑いを見始めたら、ひと言ふた言、言いたいことはあるぞ!

11年1月5日

夕食を、珍しく「イタリアン定食」にしてみた。
こないだ買った冷凍のピザシートを使って、ベーコンのスパゲッティとオニオングラタンスープをつける。
すべて大内くんの立案・製作であった。
この人は、こういうとこ本当にマメだ。

ピザの具は、スーパーで買った「バジル」の葉っぱ、あとはトマトソースとチーズだけ。
「これだけの料理を同時に進行させるってのは、難しいね!」と不安げな大内くん。
確かにね、オーブン使ってるとレンジ使えないから、段取り立ててやらないと、頓挫しちゃうよ。

それでも何やらそれらしいものができて、あいかわらず「テレビの前で食いてーんだよ!」とスゴんで自分のものを持ってちゃぶ台に行ってしまった息子も、ひと口食べて、「うまいっ!」と絶賛。
「これ、具は何が入ってんの?店で売ってるもの?」と聞かれたので、上記のように、
「バジルの葉っぱとソースとチーズだけだよ」と答えたら、
「それだけでこんなにうまいのか・・・」と感慨深げだった。

ピザシートが、どうしてもパリッと焼けないのが悩みのタネ。
250度で焼くように指示されているが、うちのオーブンは上限が250度なのだ。ギリギリ。
もうちょっと火力が必要なのかなぁ・・・

それでもなかなか美味しいものが作れるということがわかったのはよかった。
焼き方については、いろいろトライしてみよう。

11年1月6日

去年の年賀状の束を紛失してしまった。
「まあ、なくても何とかなるかな、住所変更のあった人のは書き換えてるはずだし」と思ったら、私の中学生時代の友人(男)に出した年賀状が、「宛先に尋ね当たりません」とハンコ押されて、年内に戻ってきてしまった。
引っ越したのかなぁ。

そもそも、この中学時代の同級生だった彼とは、中2、中3の時にクラスが一緒で、個人的な関係は何もないが、男女数人のグループでよく一緒に遊んだ。
私の方はほのかな気持ちがあったかな。
でも、彼はグループの他の子が好きだったみたいなので、何も言えなかった。
常勝街道驀進型の私には珍しい話だよ。
人生において、「告れなかった唯一の敗北の記憶」って感じだ。

卒業の時にサイン帳を書いてもらったのだが、
「○○(私の旧姓)は、きれいなヤツだと思う。(心が)←悪くとるな」という内容だった。
ちょっと胸キュン。

そんな彼と高校で分かれ分かれになり、どうも大学に入るぐらいまでは細々と文通をしていた気がするけど、いつの間にか音信不通になっていた。
22年前、大内くんと結婚するので名簿の整理とかしてる時に、すでに連絡が途切れて10年近くたっていた彼を探し出そうと、卒業アルバムを見るかなんかして、彼のお母さんに電話してみた。
「ああ、○○さん、お名前は憶えてますよ。昔、お世話になりました。あの子は今、結婚して子供もできて、家族で××の方に住んでますよ」と教えてくれたので、さっそくその住所にハガキを出してみたら、ちゃんと返事が来たよ!!

そんなご縁で、卒業してからはほとんど声を聞くこともなく、でもお互い古い友達として年賀状の交換をしていたのだが、今回、その糸がついにぷっつりと切れてしまったわけだ。

「それもこれも神さまのおぼしめしだから」とあきらめようとしたんだけど、どうしても今の住所をゲットしたくて、書斎中探し回って、ついに去年の年賀状の束を発見できた。
うん、確かに住所が変わってる。
もらった時、すぐに住所変更しておかなかった自分が悪いんだ。

というわけで、今日、
「住所を間違えて、遅くなってしまいました」と書いた年賀状を出した。
さてさて、返事は来るかなぁ。
どっちに転んでも一生会うことはないだろうとは思うけど、私の、現存する中では一番の古い友達、ってことになるから、住所ぐらい知っておきたいね。

11年1月7日

毎年のこの時期、うちのHPは「お正月バージョン」で、壁紙の色とかちょっと違う。
それに、これまでは「各人の抱負」というものをのっけていたのだが(夫「今年は本をたくさん読みたいです」みたいなww)、今年は忙しくしている間に時間がなくなり、ギリギリで金曜夜(つまり大みそか)にそれ抜きでやっとアップできた。

ところが、これがお叱りの対象になる。
毎週読んでくれているという、大内くんの後輩に叱られたらしい。

「家族の抱負がないじゃないですか!毎年参考にさせてもらってたのに、不便ですよ!」

というのが後輩の言い分。
S社総務部のHさん、どうもすみません。

でも、毎年毎年抱負にしたいことも少なくなってきているので、今後も復活させられるかどうか・・・
毎日一生懸命暮らす、ということ以外に、抱負の持ちようもやることも大してないんですよね、この歳になると。
Hさんの今年の抱負はなんですか?

11年1月8日

息子はもうじき柔道の大事な試合のシーズンを迎える。
関東大会への予選とか、国公立の大会とか、できれば勝ちたい試合が目白押し。

今、彼は73キロ級。
これからの大会は計量が厳しいものが多いので、気をつけて見ていたつもりなのだが、ある日息子が言うには、
「オレ、74キロある」。
オーマイガッ!計量オーバーじゃないか!

この先階級を上げていくにしても、すでに申し込んである試合は間に合わない。
体重を減らしてもらうしかないね。

試合の前に行われる計量では、柔道着の上着を脱いで計る。
もしそれでオーバーしていたら、別室に連れて行かれて、パンツいっちょうになって計量。
顧問の先生によれば、
「パンツを脱いでフリチンになるところまでOKです。ただし、それで1グラムでもオーバーしてたら失格ですが」とのこと。
息子は、別室でフリチンになってしまうのだろうか…ハラハラ。

もっとも、息子本人は、
「お正月に食べすぎたし、稽古も少なかった。普通にしてればすぐ落ちる」と楽観的。
実際、2日たったら「72.8キロ」になってたし。

次の大会からは73キロ級の上の81キロ級でやったらどうか、と思う私なのだが、大内くんに言わせると、
「息子の高校の81キロ級は、選手が多い。団体戦で81キロ級は2人しか入れられないのに、息子以外に同じ2年生の高原くんと1年生の翔太くんがいる。ヘタすると、息子は出してもらえなくなるし、チームの構成としても、息子が73キロ級で出られれば勝つ目もある」ということらしい。
そもそも、78キロぐらいあればともかく、74、5キロで81キロ級、というのはあんまり旨みがないんだ。
ボクサーほどじゃないけど、やっぱり階級ギリギリで戦うのが有利なんだろう。

そんなわけで息子に夜食を作ってあげるのが急にイヤになった大内くん。
こないだまでは、私が、
「そんなに夜中に食べたら太るよ。やめとこうよ」と言っても、
「いや、食べさせてあげたいんだ。これが親心ってものだよ」と言ってラーメンなどをいそいそと作っていたものだが、今は手のひらを返したように、
「ガマンしなさい。これ以上ウェイトが増えたら困るでしょ」と冷たい。
親心も、たいしたことないなぁ。

ま、確かに我々はお正月太りした。
息子は、
「これから、メシは野菜をたくさん入れてくれ」とリクエストしてきたよ。
171センチ73キロ、というのがいいのか悪いのかよくわからないが、ごはんは普通にたくさん食べてもらいたいなぁ。
去年、先輩たちの親が、
「減量してます。まず頬がこけてくるんですよね」と言っていたのを聞いて、
「コドモの頬がこけてくるのはあんまり見たくないなぁ」と思っていたのだが事態は風雲急を告げているらしい。
今夜は大内くんが遅いので、息子の大好きな「焼きビーフン」を作ってあげるつもりなんだけど、
「エビ入れて。あと、ニンジンもね」と言われている。
うん、味が薄くなりすぎない程度に、野菜もたくさん入れてあげるからね。
「ちょっと走ればすぐに体重は落ちる」と言うなら、そのへんを走り回ってきてください。

11年1月9日

息子の塾の「冬期講習」が無事終わった。
と言っても、すっかり忘れて家で寝ているうちに国語の時間が終わってしまったとか、まったくの「無事」でもなかったのだが。
まあ、全般によく頑張った。

息子の机の上に広げてある、先生が作ってくれた問題集を見たら、表紙に大きく、

「入試まであと1年だぜ?ちょっと前まで中学生だったのに、もう大学生になっちゃうわけか・・・そりゃ俺も30になるわけだ入試演習」

とワープロで打ってあった。
確かに、ほんのちょっと前までは高校受験だったんだよね。
大内くんは、
「この塾の、こういうところが好きだ。もうじき30歳になってしまう先生が、コドモたちの気持ちをよくわかってるんだなぁ、って思うよ」と言う。
実際、面白いタイトルだし。

息子はねぇ、最近、よく勉強するんだよ。
もちろん1日に1、2時間やってるかどうか、というレベルなんだけど、「そろそろ勉強しなさい」と言っても「へーい」と言うだけで全然動かないとか、
「今日はもう疲れたから、やんない」ということが多かった去年を思うと、新年が明けてから、黙っていても勉強部屋に行くようになったんだ。
塾のある日は家ではまったくやらなかったのに、無言で机に向かうし。

正直言って、私は、このぐらい勉強する気になってくれれば充分だ。
そりゃ、本番が近づいたらもうちょっと顔色が変わらないといけないんだろうけど、今はこれで満足。
大内くんも、
「6月までは試合がタイヘンだから、勉強はできないと思う。でも、1月2月の間に、1回『受験生の気持ち』を味わって、それから6月の引退を迎えてほしい」と言っていたので、今の事態はたいへん嬉しいようだ。

このお正月、息子を間近に見る機会が多く、「立派な青年」になってきたのを感じる。
キャプテンを務めさせてもらった半年が彼を変えたのか、それとも学校でタフなヤツらにもまれたのがよかったのか、オトナっぽくなった。
あいかわらず親には「うるせーなー」と来ることが多いが、こっちの慣れも手伝って、ガマンできないほどではない。
大内くんは、
「キミも成長したね。よくここまで、息子のワガママを許せるようになったよ。人間、いくつになっても成長だね!」と喜んでくれている。
確かにね、自分でもよくガマンしてると思う。
「家から大学に通いたい」と思ってるらしい息子と、どのくらい共存していけるだろうか・・・

これから、また勉強しない時期が来たりして、今のような平和な気持ちで過ごせる日々は短いのかもしれないが、それはそれで、今を楽しまなくっちゃ。

11年1月10日

今日は、隣町に散歩に出かけたら、振袖の人をたくさん見たよ。
茶髪を盛り上げた新成人の女の子たちが、ケータイで誰かと「今終わったとこ〜!」とか話してた。

来年は唯生の成人式なので、近所の写真スタジオに行こうと思う。
5月7日に20歳になってしまうから、写真を撮るのは成人式にこだわる必要はないかな、と、秋ごろに撮りに行こうかと、スタバで大内くんと相談したよ。
そのためには、髪の毛をあんまり短くしないように春ごろから病棟に頼んでおいた方がいいね、とか。
大内くんに、
「あいかわらずミセスQCだね。しておくべきことが、前倒しにどんどん出てくるんだ」とほめてもらえた。

ひと頃はさんざんかかってきた「着物のセールス」の電話が、ほとんどなくなった。
長年、「うちの子は障害が重いので」と言い続けてきた甲斐があったのか?

息子がテレビ見ながら、
「成人式かぁ・・・」とつぶやくので、
「来年は唯生ちゃんの写真撮りに行くよ。つきあってね」と言ったら、返事は、
「めんどくせー」。
まあ、その場になったら気分も変わるかも。

思えば、私は成人式の着物、というものを着たことがない。
姉の時にかなり大金を投じて振袖と帯を買っていたようで、私の時も母は「作ってあげる」と言っていたが、なにせ本人にまったくそういう趣味がないので、私立の大学に行ってお金がかかってることもあり、断って、その費用を学費に投入してもらった。

成人式は、今現在の我が家のすぐ近所である市役所の公会堂で行われたような気がするのだが、私は遊びほうけていて出席しなかったなぁ。
寮の仲間たちが、記念品のペンダントを私の分までもらってきてくれたのには感激した。
いい仲間たちに恵まれていたものだ。

今後、唯生も息子も成人式を迎えるわけで、特に息子には成人の自覚を持ってもらいたい。
そんなこと言っても、まだまだ先の話だから、無理か・・・

11年1月12日

私は2週間に1回、マッサージの先生のところに通っている。
肩こりや腰痛の治療をしてもらうのだ。
先生は本当は「鍼と灸」がやりたいらしいが、私が痛いのや熱いのをいやがるので、なんとかマッサージだけで体調を整えてくれる。
あんまり肩こりがひどい時や、ぎっくり腰みたいになった時は鍼灸もやってもらうこともあるけどね。
もう、7、8年通っているよ。

今回、「研修」の人が来てた。
40代ぐらいの、男性。
「申し訳ないんだけど、ちょっと、もませてあげてね」と先生に言われ、
「もう、何でも好きなようにやってください」と答えたら、
「ここが『ひらめ筋』ね」などと指導を受けながら一生懸命もんでくれた。

温かくてやわらかい、いい手をしていたのでそうほめたら、
「彼がここで働くようになったら、大内さん、指名してあげてね!」と言われた。
先生の野望としては、人を雇って、2人体制でやりたいようだ。

でも、私の場合、1時間半おしゃべりを楽しんでリラックスしてる向きもあるので、他にももんでもらってるお客さんがいるとどうかなぁ。
だいたいどのお客さんも先生とおしゃべりしてるらしいし。
私なんか、自慢じゃないけど大内くんと息子以外の人としゃべる機会は、このマッサージの間ぐらいしかないぞ。

ま、そうなってみてから考えるけど。

11年1月13日

「息子が勉強するようになった!」という喜びとはまったく逆に、この2、3日まったく勉強しない。
リビングでゲームしながらテレビばっかり見てるから、
「今日はやんないの?少しはやっておきなよ」
「へーい。そろそろね」
という会話が続いている。

だいたいさぁ、ズルいんだよ。
さんざんテレビ見たあとで、9時頃に「そろそろやる」と立ち上がったと思ったら、やおら服を脱ぎ始める。
「勉強の前にお風呂に入りたいのかなぁ」と見ていたら、やがてあがってきた彼は、そのままパジャマを着てベッドに直行した。
まだ10時前なので、驚いて、
「もう寝るの?!」と聞くと、
「知らねーよ!あっち行けよ!」と怒られ、しっぽ巻いて退散だ。

接待で遅かった大内くんに事の次第を話したら、
「お正月明けの勉強で、力を使い果たしたんだね。ま、しょうがないよ。そのうちまたやるようになるよ」と楽観的なお返事。
「キミは、つい数日前に『もうこれで思い残すことはない』って言ってたじゃない。そんなにコロコロ変わったら、息子にも悪いよ」
確かに。

「はえば立て 立てば歩めの親心」
とはよく言ったもので、少なくともここ数百年間、人は変わんないんだ、と痛感するよ。
大学入試まであと1年とちょっと。
平常心を保って、息子の背中を見守ろう。

11年1月14日

大内くんが接待で聞いてきた話。

御手洗(みたらい)という人が経団連の会長になった時、経団連会館の「御手洗」という表示は全部「トイレ」になったらしい。
気持ちはわかるが、笑える。
島田荘司の「御手洗潔」シリーズの最初の方(「異邦の騎士」)で、「御手洗占星術教室」の看板をかかげる御手洗くんのもとに、「前のファスナーをおろしながら飛び込んでくるお客がいる」という話を思い出したよ。

また、その人はキャノンの社長だったため、全館ゼロックスだったコピー機はキャノンになったそうだ。
大内くんの手の届く範囲の「政財界こぼれ話」はこんなところだろう。

11年1月16日

息子の柔道の試合、今回は「全国新人戦支部予選」。
「どうして高2の息子たちが出るのに『新人戦』なのか?」と大内くんに聞いてみたら、
「新チームになって初めての全国大会だからだよ」と、私の無知を憐れむように答えてくれた。
すみません、どの試合も区別がつかないんです。

特に「見にくんなよ!」と脅されることもなかったので、7時半ごろ息子を送り出し、我々も9時過ぎに出かける。
着いたのが10時ごろで、もう試合が始まっていた。
午前は団体戦なんだけど、部の子たちに会って、またしばらく出番は来ないことを確認したのち、プログラムを借りて、近くのコンビニに走り、コピーを10部ほど取る。
他の親たちにも会うかもしれないから、余分にね。

会場に戻り、お礼を言ってプログラムを返してから、コピーをゆっくり眺める。
団体戦は1回勝てば都大会に進出できるみたい。
午後からの個人戦は、3回ぐらい勝たないといけないんだけどね。

やがて団体戦の出番が来た。
7人の登録選手の中から5人が戦うことになるのだが、息子は登録されてはいるものの、出てこない。
「もしかして計量を通らなくて失格?」とか「ケガでもしたのか?」と心配になるが、無難に勝ち残り、都大会進出を決めた選手たちが移動してる時に、仲良しのなかちゃんに、
「息子はもしかして不調?」と聞いたら、
「いえ、次の試合は出ますよ」とにこにこと答えてくれた。
本当にいい笑顔だなぁ、なかちゃんは。

少したって、団体戦2回目。今回は息子も出てきた。
やはり無難に勝つ。
これで準決勝進出だ。
ここから先はさすがに厳しく、息子の高校の選手たちは小山のような相手選手に5人抜きされてしまい、4位だった。

何しろ、例年非常に強くて、「都大会はあたりまえ」だし、国公立の大会なら金メダルも当然という学校なので、やや力弱い息子たちの学年が中心でどうなることかと思ったが、とりあえず都大会には行けた。
常勝校のプレッシャーというものを、初めて感じたよ。

個人戦まではまだ時間がありそうだったので、車に戻って、作ってきたおにぎりを2人で食べる。
「チームのみんなは、本当に頑張ったね。都大会に行けて、よかった」と、大内くんは少し涙ぐんでいる感じ。
嬉しいよね。
でも、午後の個人戦もあるんだよ。
10年以上の戦績で、個人で都大会に行けたことが1度もないので、ほとんど最後のチャンスである今回、なんとしても勝ってもらいたいもんだ。

1時間ぐらい休んで、会場に戻ったら、おや、息子の試合はもう終わっちゃってるみたいだぞ。
負けたのか?とやきもきしてたら、畳に上がってきた。
どうやら1回戦は勝てたようだ。

2回戦もなんとか勝つことができて、あと1回勝てば都大会、というところで、彼は負けてしまった。
大内くんはいったんガックリしたようだが、すぐに、
「まだ敗者復活戦がある!そこで勝てれば都大会だ!」と気を取り直していた。

その敗者復活戦で、息子は抑え込みで見事勝った。
もっとも、遠くの畳でやってるのを見ていた私は、最後、息子が抑え込まれてるんだと思ったので、審判が「1本!」と告げるのを聞いて、ちょっとがっかり。
途中から、後ろに立っていた大内くんが私の肩をぎゅーっとつかんでいたので、
「そうか、ピンチだから、身をよじってるんだね」と思ったんだが、実は「勝てるかも!」という思いのこもった「ぎゅーっ」だったのかぁ。
試合が終わって、「残念だったね」と振り返ったら、「はあ?」という顔をされた。
「勝ったんだよ!都大会だよ!」と言われて初めて事態を理解したよ。
「抑え込まれてると思ったの?!抑え込んでたんだよ!まさか、『抑え込みが解けますように』とかお祈りしてたんじゃないだろうね?」と怖い声で言われ、
「いや、『息子が勝ちますように!』ってお祈りしてたから、大丈夫だと思う」と弁解。
すまん、間違えてた。

このようにして、団体も個人も都大会進出だ。
個人は、なかちゃん以外は全員が都大会に行けるようだし。
帰りの車の中で、大内くんと、
「息子がキャプテンの今、負けたらやっぱり責任を感じるよね。勝ててよかった」と話した。
大内くんはもう、舞い上がっちゃって、本当に嬉しそうだったよ。
私は、そこまで夢中にはなれないなぁ。

そんな大内くんがビデオカメラの電源を切り忘れて放置したので、午後の個人戦は電池切れでほとんど撮影できなかった。
こういうポカミスは大内くんのお家芸である。
勝った試合も負けた試合も、撮っておきたかったのに!

でも、生まれて初めて自分の力で都大会に行けるんだね。
これまで、団体戦で先輩たちに連れてってもらうばっかりだったから。
よかった。本当によかった。
来週末は個人、さ来週末は団体の試合だ。
毎週毎週、コドモたちも疲れるだろうが、こっちは年なのでもっと疲れるよ。

11年1月18日

去年、大内くんが「こしあん」を買った。
なんでそんなもんが食べたいのか、まったく謎だが、業務用スーパーで1キロ入りの袋を見たら買いたくなったらしい。

それですぐ食べてくれたならよかったのだが、あれよあれよという間に1年が過ぎ、もう賞味期限過ぎてるじゃないか!
もちろんこんなに甘いものなんだから、長持ちするとは思うけど。

そこで、この冬に食べてしまおうと、「めんどくさくなっちゃった」と言語道断なことを言う大内くんのお尻を叩いて、最近我々は毎日のように「お汁粉」を食べている。
作り方はチョー簡単で、タッパーに移したこしあんを、ある程度の量お鍋に入れて、倍量の水で薄め、煮るだけ。
お餅の方は、オーブントースターで焼き、最後にお汁粉に入れる。
これが、美味しいんだ。

私はそんなにお汁粉を食べていい身体ではなく、お正月太りした分まで含めて今はダイエットの時期なのだが、
「大丈夫、洋菓子と違って、和風スイーツは太らない」と固く信じて食べているよww

私は豆類がキライだ。
例外は納豆とこしあん。
あんこも、粒あんだとあまり好きじゃないんだよね。
だから、「かしわもち」なんかも「こしあん派」だ。

息子と大内くんはその点好き嫌いがなく、なんでも美味しくいただける模様。うらやましい。
今日もお汁粉を食べよう。
カロリーのことを考えて、私はここ2回ほどお餅を入れないて食べてるんだが、減量中の息子に、
「お餅入れるのやめたら?」と提案したところ、
「そんなもんが食えるか!入れるに決まってるだろ!」と強く抗議された。
そうか、お餅は必須か。

このように各人好みがいろいろあるお汁粉だが、甘くて美味しい。
1年間冷蔵庫に入りっぱなしだったこしあんには悪いが、ついに食べてあげることができたよ。
大内くん、これから食べ物を買う時は、本当に食べるつもりがあるかどうかよく考えてからにしてね。

11年1月19日

試合から3日。
大内くんは、撮影したビデオを毎日見てる。

特に、息子が内股をかけた時のきれいなポーズがお気に入りで、スロー再生にして何度も何度も見る。
日に5回も6回も同じ映像を見る。
いいかげんにしろよ、と言いたくなるぐらい見る。
こういうのを、親バカと言うのだろうか・・・

確かにね、美しい「1本」ではあるのだ。
きちんと引き手を取って、素早い足さばきで相手のふところに飛び込んで、そして、ここだけが変則技なのだが、本来相手のエリをとるところを首を右腕で巻くようにして投げた。
左足はちゃんと上がってるし、相手をコンパクトに回転させてるとこなんか、なかなかのものだよ。
・・・と、私も親バカか。

面白いのは昨夜、息子が黙って我々の横に立ち、一緒に画面を凝視していたこと。
普段だと自分の試合の映像なんか絶対見ないのだが、何か言いたそうにずっと見てた。
彼が立ち去ってしまった後、大内くんと、
「試合の映像はいくらでもあるんだから、もっとそういうの見て研究すればいいのにね。自分が戦ってるところを客観的に見る、ってのは難しいから」と話していたんだけど、もしかしたら学校で、部のビデオで撮った映像を見てるのかもね。

これから6月までは、大きな試合が目白押し。
その皮切りであった試合だったが、ひと言でいえば、

「まあ、頑張ってるじゃん」

という感じ。
それ以上細かい感想は私には無理だし、なんといっても畳の上に実際に1人で立ったことのない者には、何も言う権利はないような気がする。
勝つとその先の試合が発生して面倒なので、負けてもいいや、と思っていた私だが、やはり、息子の10余年にわたる歴史を思うと、この最後の山場でいい経験をしてもらいたくなる。
親って、欲深いね。
とりあえず今週末に個人戦が入ってしまったので、また応援に行きます。

応援と言えば、私は、息子が小学生の頃に、大声で応援してるお母さんを見た彼から、
「絶対、ああいうことはしないでね」と念を押されて以来10年近く、試合場で大声で彼を応援したことがなかった。
でも、今回、途中で寝技に持ち込まれて、もうちょっともがけば場外に出るかも!という場面で、
「場外、場外!」と叫んでしまった。
幸い後で怒られる、なんてことはなかったけど(そもそも聞こえてるかどうか、アヤシイ)、自分でもビックリしたよ。
やっぱり、生の試合は興奮するもんだね。

さてさて、少し体操でもして腰を鍛えておくか。
試合場では必ず腰痛に悩まされる私である。
やってる側じゃなくて、座ってるだけなのに、と毎度情けなく思うよ。
息子は、腰に爆弾抱えたりしないで、健康に柔道してほしいものだ。

11年1月20日

もうじき受験生になる息子は、時々「模試」を受けなければならない。
今回も、塾の方で申し込んでくれた模試があったのだが、試合で1日つぶれて受けられなかったので、別の日に、しかも1教科が時間がかかる、ということで、3日に分けて行なってくれるという。
大変ありがたいお話だ。
息子も、ちょっとくたびれるみたいだけど、この3日間、正規の授業以外に頑張っていたよ。

結果が出るのは少し先になるだろう。
親としては「志望校」の欄に「合格可能性」がAとかCとかで表される、そのへんが楽しみ。
なにせ、たった今の第一志望校の合格可能性は、「E」だったりするのだ。はあああ・・・

それでも、ランクを落としていけば今の息子を入れてくれそうな大学はある、ということがわかって、かなり気が楽になった。
大内くんは、お母さんに、
「名前を聞いたこともない大学に入るかもしれないので、期待しないように」とがっちり釘を刺しているようだし。
さすがに、名前を聞いたことぐらいはあるところで、なんとかなりそうだけどね。

今、受験のまっただ中にいる先輩たちの話とかを聞いて、これからさらに志望校を考えたり勉強したりするんだろうなぁ。
少なくとも先輩たちの方は、
「どう頑張っても時間が足りない。もっと早くから取り組むべきだった。後輩たちにはその轍を踏んでほしくないので、よく言っておいてくれ」と父親たちに訴え、それが「オヤジの会」の飲み会に出た大内くん経由で息子に伝わっているよ。

そんな「オヤジの会」も、構成人員が少なくなって存亡の危機。
少なくとも、今の息子たちの代の「オヤジ」は2、3人しかいない。
しかも女子ばっか。
第一、男子部キャプテンの父だからって大内くんが仕切るのか?ムリだろう。

これまで、いろんな大会を見に行くと親が大勢来ていて心強かったものだが、今後は難しいね。
こないだの大会でも、うち以外には女子の親が2人、1年男子の親が1人しか見に来てなかったもん。
もっとも、大内くんによれば、
「女子は、人数が少ないので、出場選手全員が都大会に行ける。だから、親が見に来るのは関東大会出場がかかった今週の試合だろう」とのことだけどね。

今年になってから、息子は時々自主的に勉強している。
塾のあった日にも、前だと、
「塾で勉強したじゃねーかよ!もうやんねーよ!!」と怒鳴っていたものだが、最近は、何も言わなくても自分の部屋に行く。
(部屋で何をしてるかまではわからない。どうも勉強しているような気がする)

部活もいいカンジだし、このままうまく助走をつけて6月の引退後、スムーズに受験態勢に入ってもらいたい。
親は、夜食を作って応援するぐらいしかやることないけどね。

11年1月21日

この1週間、息子は毎日「いつもより1時間早く起こせ!」と言っていた。
なかば格闘しながらなんとか言われた時間に起こし、仏頂面をして出て行く息子に、
「どうしてそんなに早く学校行くの?」と聞いてみるんだが、返事はなし。
まあ、十中八九「早朝稽古」なんだろうなぁ。

先週末の「支部予選」で勝って都大会に進める彼らであるので、普段より厳しい稽古をして臨むのは大いに正しい。
寒いのに、大変だなぁとは思うが、ここはひとつ、関東大会目指して頑張ってほしい。

息子も、今週末の都大会個人戦に出ることになっている。
団体は来週ね。
早朝稽古なのだとしたら、いつまで続けるつもりなのか。
部全体にやる気がみなぎっているのはいいが、疲れすぎちゃったりしないんだろうか?

それに、ケチくさいことは言いたくないが、個人戦の翌日から2日間、実力テストがあるんだよね。
勉強もしてくれ。
とは言え、「実力テストは実力で受けるので、特別に試験勉強なんかしない」って、高校の頃、言いませんでした?
少なくとも私はそう言って、全然勉強しなかった。
その因果がたたって今、こんなに息子のことを心配しなきゃならなくなったんだろうか・・・

11年1月22日

私が自分の英語力を少しでも取り戻そうと買った「中高6年間の英語」というような問題集を、書斎の本棚に置いといたら、マンガを物色しに行ったらしい息子が発見し、
「これ、どしたの?わりといいじゃん」と言う。
「ママが勉強しようかなー、って思って買ったんだよ」と正直に言うと、
「オレにくれよ」と言って、一緒に並べてあった、こちらは大内くんが息子用に買った「早稲田の過去問」とまとめて持って行ってしまった。

まあ、私がやるより息子がやった方がいいんだよね。
そもそも、必要なら私のはまた買えばいいんだし。
息子がちょっぴりでも勉強に興味を持った、そのこと自体が驚きだ。

3週間も続けて週末に大きな試合があり、自主的に朝練とかしてるらしい今日この頃、勉強は全然できないだろうと思っていたのに、予測よりはずっと頑張っている。
塾も休まず通っていて、先週なんか、毎日模試を1科目ずつ受けてきたので、通常授業も入れたら、結局毎日塾に行ってたよ。
感心感心。

ただ、やはりナーバスになっているのか、機嫌は悪い。
何か言うと、「だまれ」とにらみつけてくる。
どうしてこんなに凶暴に育ってしまったのか・・・

機嫌のいい時と悪い時の落差がありすぎて、いまだにパタンが読めない。
つーか、大内くんには「言ってもムダ。コワい思いをするだけ」というのが読めるらしい。
「読めない方がどうかしてると思うんだけどね。キミが地雷原を突っ走って行くのを横で見ているのは、精神衛生に悪い」と言う。

でも、そんな息子に、
「ママのこと、キライなの?」と時々聞いてみるんだが、これまで1度も、「キライだ」と言われたことはない。
たいがい、「めんどくせーだけ。ウザい」という返事が返ってくる。
大内くんには、
「だから、言ってるじゃない。キライなんじゃないんだよ。この年頃の男の子に、親は、うっとおしいだけなんだよ。もう、『キライ?』って聞くの、やめてあげて。答えはわかりきってるんだから」と懇願されるし。

人が、生まれて一番最初に持つ人間関係、それはたいていの場合「親との関係」だろう。
我々夫婦は2人とも「親との関係」に失敗しているので、息子を育てるにあたって、そこだけは失敗しないように気をつけている。
でも、何が良くて何が悪いのか、本当には理解できてないし、自分の気持ちを抑えることも難しいし、うまくいくかどうかまったくわからない。
大内くんは、
「思春期とか反抗期がちゃんと来た。今のところ、いいカンジだ。ここで無理をしたり焦ったりしては元も子もない。勉強のこととかはどうでもいいから、今の息子を見守ろう。幸い、塾の先生たちとか部活の顧問の先生とか、まわりに『話の通じる立派なオトナ』がたくさんいるから、親が力弱くてもどうにかなるよ」と言い暮らしている。

とにかく今は試合だ。
家でも、立ってテレビを眺めているとつい「足払い」のステップを踏んでしまう息子がいる。
彼の柔道生活の集大成と言っても過言ではないこれからの数か月。
身体にいい食事を作り、試合をそっと見守って応援するよ。
なんだかんだ言って、よくここまで育ってきたし、我々もよく育ててきたもんだ。
そろそろ子育ても終わってしまいそうだが、「面白かった!」と心の底から思っている。今はね。
今後のことはわかりません。
できれば後悔しないですむ子育てであってほしい。

11年1月23日

こないだ国士舘での支部予選を突破したので、今日は講道館で都大会。
団体戦ではなくて、自分の力だけで都大会に来るのは初めての息子なので、親も嬉しいが本人も嬉しかろう。
ただ、「嬉しい」という顔はしない。
どっちかというと緊張感で不機嫌になって出かけて行くのはいつものことだけど、今日は試合がでかいのでよりいっそう機嫌が悪かった。

不機嫌な息子を送り出し、実は今回、我々は女子部キャプテンのお母さんから、
「試合前にモーニング食べませんか?」というお誘いをいただいている。
小さい妹さんを連れている関係で、いつも試合とは別にイベントを用意しているらしい。
試合の合間に後楽園ゆうえんちに行く、とかね。
とても喜んで、お誘いをお受けした。

講道館に着いたのが9時ごろ。
後楽園ゆうえんちの方にあるお店に行こう、と思ったら、妹さんを連れたお母さんに出くわした。
「今日は朝早くからお誘いしちゃって」
「いえいえ、こちらも楽しみにしてきました」
などと社交的な会話ののち、みんなでお店へ。

どうやら、「ムーミン」が売りのパン屋さんみたいだね。
けっこう混んでいたけど、なんとか4人分の席をゲットし、あとは各人トレイを持って好きなパンを買う。
これと飲み放題のドリンクで、モーニングの完成だ。

私は、ピザパンみたいなのとデザート感覚でチョコレートパンを買った。
飲み物はコーヒー。
大内くんがお会計してくれて、おごってもらっちゃった。

みんなでパンを食べながら、今日の試合の話などをする。
妹さんはまだ小1で、やはり柔道を始めるつもりらしい。
ここんちは、お父さんが別の高校の柔道部の顧問なんだよね。

先日、息子の高校に雑誌の取材が来て、顧問の先生は、
「チャラチャラした雑誌ですよ。ほんのちょっとしか載りませんし」と言いつつ、少し嬉しそうだったものだが、女子部だけの取材だったため、男子部はぶーたれていたようだ。
「いい写真が撮れるまで、何十回も投げられた」らしいし。

高校生(特に女子)向けっぽいその雑誌に載った記事の中で、女子部キャプテンは、「尊敬する柔道家は?」という質問に、お父さんの名前を答えていた。
お父さん、嬉しかっただろうなぁ。
彼もまた自校のチームを引率する立場から、試合場で娘の試合に目じりを下げる、なんてことは許されないのだろうが。

毎回「2位」な女子部キャプテンなので、本人も親も、「次こそ優勝を!」と燃えている。
女子部は、そういうレベルなんだ。
男子部はね・・・・みんな、頑張っていますよ・・・

楽しく朝ご飯を食べ終えて、講道館に向かう。
満席で、女子部キャプテンのお母さんは「一応レジャーシート敷いておいたんですけどね」と廊下に座る決意みたい。
我々は、運よく2つ空いた席を見つけたので、そこに座る。
300円で買ったプログラムを開いて、おおっ、息子は第一試合じゃないか!
開会式が終わったら、即時始まっちゃうぞ!

で、実際すぐ始まった。
息子はちょっと緊張してるみたい。動きが硬い。
寝技の激しい攻防ののち、抑え込まれてしまって、負け。
あ〜あ、早い順番の試合だったのだけが親孝行だったなぁ。
何時間も待って、そこでコロッと負ける、というのはよくあるケースなわけだし。
でも、くやしいよぉ!

他の男子たちも次々1回戦で消えていくのをしばし見た後、どこに行ったかわからない女子部キャプテン母に、
「残念でした。もうそろそろ帰ります。そちらは頑張ってください」という内容のメールを送って、車で帰る。

「男子部は、いいとこなかったね。午後からの女子部の方がずっと期待が持てそうだ。女子部キャプテンが優勝できるといいね」と話しながら帰り、疲れたので昼寝をする。
昼寝から覚めたら、大内くんが何やら大騒ぎをしていた。

「女子部キャプテン、優勝だって!東京都で1番なんだよ!3月には、全日本の大会に出るんだよ!!」
どうやら、お母さんからメールをもらったらしい。
熱狂的なお祝いのメールを送り、大内くんと2人で踊って喜ぶ。

息子の高校から、全国レベルの人が出たかぁ。
彼にとっては励みになるんだろうか。
少なくとも、お母さんが恐縮していた、「いつも投げられて稽古を手助けしている『なかちゃん』」は頑張った甲斐があったというものだろう。

ところで、息子は今「73キロ級」なのだが、体重が73キロぎりぎりらしい。
放っとくと、重量オーバーしてしまう。
とりあえず来週の団体戦は大丈夫なんだが、そのあとの試合だよね。
ムリな減量とかはさせたくないし・・・頭が痛いところだ。

とりあえず、女子部キャプテン、おめでとう!
今後も男子陣を目いっぱい稽古台に使って、ますますの活躍を期待してます!

息子よ、いいお手本が身近にあるのだから、もうちょっとしゃんとしなさい。
キミだって、男子部キャプテンなんだから!
「講道館Tシャツ」を買っておいたから、着てね。

11年1月24日

最近、息子が我々と一緒に夕食をとりたくない、と言う。
最初は、「ごはんだよ」と声をかけても「まだ腹減ってない」と言って、我々が食事を終える頃に「そろそろ食おうかな」と言っていたんだけど、あまりに不自然なその態度に、
「ねえ、本当は一緒に食べたくないんじゃないの?」と聞いたら、「そう」。
どうやら、1人で、テレビの前にお盆を置いて食べたいようだ。

大内くんは寛大なので、「好きなようにさせてやろうよ」とお盆を運ぶのも苦にならないようだが、私はちょっとイヤかなぁ。
そもそも、親と一緒に食べない、というのはアリかナシか。
同じ家で暮らしていて、同じ時間に家にいるならば、そこはやはり一緒に食べるんじゃないだろうか。

そんな大内くんも、私が提案した、
「お盆持ってっても良し。そのかわり、できているおかずやごはんを温めてお盆に載せるのは自分でやれ」という点には合意してくれた。
まして、2度作るなんて論外。
「ステーキを、彼の分だけ後で焼いてやろうか」などという甘っちょろいことはしない。
全部1度に作って、お皿にのっけて、後は勝手にレンジして食え!

こういう育て方に反対の意見の人もいるだろう。
(私自身、実は反対なんだから)
でも、親はコドモを管理しなくちゃいけないけど、もうそろそろその年頃は終わってしまったような気がする。
つまり、これが悪い習慣なのだとしたら、我々はその点ではもう子育てに失敗してるのだ。
なかなか100パーセント思いのままになるような素材(コドモ)はいないよ。
あるとしたら、今後思春期を抜けてオトナになった時、一緒にごはん食べてくれるかもしれないけど。

私だって、「食事中に本を読んではいけない」と言われて育ち、1人暮らしが始まって何が一番嬉しかったって、ごはん食べながらでも本を読めるようになったことぐらい嬉しかったことはない。
結婚したらぴたりとやんだけど。

人にはいろんな趣味や考え方がある。
意見が合わないのに親子に生まれついてしまうこともある。
お互いに思いやりを持って、妥協点を探すんだろうなぁ。

11年1月25日

寒い。

いつ、どこで、誰に会っても「寒いですね〜!」という挨拶ですんでしまう今年の冬。
本当に寒いんだよ。
ヒートアイランドはどうなってるんだ!?

私は本来それほど寒がりではなく、20代の頃は「燃える女だ」と大内くんに言われていたぐらい、薄着で歩いてた。
真冬でも素足にサンダル履きだったり。

今でもどちらかと言えば「暑がり」だと思うけど、そんな私の体力とぜい肉をもってしても、今年の冬は寒い!
「どうせ寒いんだったら、雪でも降らせろよ、気がきかねーなー!」と息子風に怒ってみても始まらないし。

皆さん、風邪などひかれませんように。
うちは、「おなかにくる風邪」を全員が順繰りにひいてます。
お正月に外泊で帰ってきてた唯生が、病棟で機嫌が悪いので検査してみたら、「おなかにくる風邪」だったらしい。
「すわ!、唯生にうつしちゃったか?!」と焦ったけど、どうやらうちに来る前からその風邪をひいていたようだ。
ということは、今大内家を席巻している風邪は、唯生から来た可能性が高いぞ!

家庭内ではピンポン感染を繰り返して、やっとみんなおさまってきた感がある。
少なくとも私はもうかなり大丈夫。
毎日会社や学校に行ってる人のご苦労はいかばかりか、と思うけどね。

試合のシーズンでもあり、早く治しちゃって、万全の体調で臨もう!

11年1月26日

今日と明日は高校で推薦入試があるので、在校生たちはお休み。部活もない。
というわけで、息子は日頃遊べない分まで遊ぶ計画を立てているらしい。

「お休みだけど、どっか行くの?」と聞いたら、
「行かねー。泊まりに来る」。
ちょ、ちょっと待って。それって、うちに友達が泊まりに来る、ってこと?
「そう」
そんなことを急に言われても!

「カレー作ってくれればいいから。あとは自分たちで食べ物買ったりするから」と彼は言うが、布団の用意もしなきゃいけないし、大内くんはこの頃忙しくて会社から帰るのも遅くなりがちだから、私が面倒見なきゃいけないし。
なんで決める前に1度相談してくれないかなぁ?
前日になって急に言い出すのはやめてほしい。
(しかも、私が聞かなければさらに状況は悲惨だっただろう・・・)

来るのは、去年のクラスメートの大倉くん、高松くん、柔道部でも一緒のなかちゃんだと判明。
うちのキャパシティとして、それならなんとかなる。
息子に「OK」を出したら、
「いや、別にダメだって言われたって来るんだけど」。
あああ、頭にくる!

それでも冷静になれば、息子の交友関係がうまくいってるのかと、嬉しいね。
このメンツは前にも泊まりに来たことがある。
クラス替えも何のその、ずーっとつきあってきてくれたんだなぁ。
そんなことを思いながら、カレーを大鍋いっぱい作る。
高2男子たちは、どのくらい食べるんだろう?
息子はやや小食なので、あまり参考にならないや。

午後4時ごろ、団体さんご到着。
前は駅から家までみんなで歩いたらしいが、さすがに徒歩30分はキビシイのか、今回は息子が自転車を駅近くに置いたまま、みんなでバスで来たらしい。
なにやら進歩のあとが見受けられるなぁ。

あとはもう、みんなでゲームを始め、コンビニで買って来たらしいお菓子を食べ、わいわい騒いでる。楽しそうで、けっこうなことだ。
私は寝室にこもって本読んでいた。
やがて大内くんが帰ってきたので、とりあえずお風呂に入った。
だって、7時なのに「メシは8時から」って言明されてるんだもん。

(余談)
大鍋いっぱい作ったそのカレーは、なんとなく薄かった。
2箱半も使ったので、水の分量を間違えたか?!
でもなぁ、計算し直したけど、問題なし。
まあ、食べられないほど不味い、というわけではないのでほっといて食べてもらったが、息子は「ホンットに料理がヘタだな」と悪態をついてきた。
あああ、早くこの生活とおさらばしたい・・・
(余談終了)

何とか食事になって、やはりなかちゃんと大倉くんはお代わりをする。
バレー部の高松くんは、つけあわせのブロッコリが実は全然ダメで、少し苦労したらしい。
申し訳なかった・・・
息子に牽制されてあんまりいろんな話は聞けなかったが、
「志望校はもう決まったの?」
「はい」
「もう勉強してる?」
「・・・いやあ、まだ・・・」
という雰囲気ではあった。

あとで大内くんに、
「息子は志望校すら決まってないんだよ。焦るねぇ」と言ったら、
「彼の志望校はもうずっと前から早稲田に決まっている。それしか言わない。問題は、学力がついていってないことだ。志望校を言うだけなら、彼だって言えるよ」というクールなお返事をいただいた。ごもっとも。

というわけで、食事を終えてまたリビングでゲームに励む「そろそろ受験生」たちを置いて、我々は書斎でひと休み。
しばらくしたら、息子が柔道部のなかちゃんを連れて、町道場に稽古に行きたいらしい。
なかちゃんに、
「柔道着、持ってきたの?」と聞くと、「はい!」と百万ドルの笑顔を見せてくれる。
柔道部の仲間を町道場に連れて行くのは初めての経験なので、
「先生の了解はとってあるの?」と息子に聞いたら、
「言ってねー。大丈夫だと思う」という頼りない返事。

今週末は、都大会の団体戦があるんだよね。
それなのに入試で部活が休みだから、2人とも、稽古したいんだろう。
なんだか嬉しそうに出かけて行ったよ。

残された大倉くんと高松くんはずーっとリビングでゲームしてた。
それはそれで楽しそうだったのでいいんだが、お客さんを待たせておいて稽古とは、大物だね、キミは。

2時間ぐらいして帰ってきた2人。
びっしょりと汗をかいている。この寒いのに。
なかちゃんに、
「稽古、どうだった?」と聞いたら、
「いや、楽しかったッス。別の道場でやると、また全然違うんで」とニコニコしてた。
息子も少しは機嫌が良くなったようで、やっぱりこの人たちは柔道やってると楽しくなっちゃうんだなぁ。いいことかも。

みんな、またゲームを始めたので、
「もう、あんまり口出しすることもなさそうだね」
「うん、じゃあ、もう寝ようか」となって、我々は11時ごろ就寝。
明日もご飯食べさせるとこまでは頑張らなくちゃ。

彼らはいつまで起きているのだろう?と思いながら、睡魔に寄り添われ、深い眠りにつく私であった・・・

11年1月27日

息子の友達が3人泊まって行った朝、5時頃起きたら、リビングは足の踏み場もない状態だった。
出しておいたありったけの布団と掛布団、毛布などを使って、各人寒くないようにして寝たらしい。よかった。

7時半までパソコン仕事をしていたら、その間に大内くんも起きてきた。
床に転がる変死体のような彼らの身体を踏まないようにしながら、できる範囲でお片づけ。
おや?小皿に水が入ったものが置いてあるぞ?
いったい、どんな実験だか悪さだかをしたんだろう?
とりあえず、小皿は水を捨てて洗っておいた。

やがあて7時半になったので、まず、一番役に立ちそうななかちゃんを起こす。
「あ・・・おはようッス・・・」
「大丈夫?眠い?」
「いや、大丈夫ッス」
「じゃあ、みんなを起こしてね」
「はい!」
というわけで、あっという間に全員起きる。
例外は我が家の豚児。
全く起きない。

それでも、
「ごはん、味噌汁、納豆、目玉焼き」の朝食を出す頃には何とか目が覚めたみたい。

ところが、食事を終えた大倉くんが、「ここに、小皿が置いてなかったですか?」と聞く。
「あったよ。なんで?」
「あれ、コンタクトレンズが入ってるんです」
オーマイガッ!捨てちゃったよ!

大倉くんがしきりに、
「いや、もういいです。1か月のコンタクトで、もうじき期限が切れますから」と言うのだが、それでは我々の気がすまない。
流しを探しまくって、ついに2枚のコンタクトを拾うことができた!
大倉くんに気をもませて申し訳なかったが、そうかー、小皿に水入れて、コンタクトかぁ・・・考えつかなかったなぁ。
その間中、息子はすごい目で我々を睨んでいた。物騒だなぁ。

でも、息子がコンタクト洗浄液を買うごとにコンタクトケースがついてきて増えているので、本当はそれを貸してあげる方がよかったと思うよ。いや、負け惜しみじゃなくって。

彼らが食事を終え、布団を片づけてくれた大内くんが会社に行き、あとはもう、コドモたちにまかせて私は寝室に引っ込むよ。
1時頃にみんな「おじゃましあした!」「ありがとうございあしたっ!」と言いながら帰り、息子と私は爆睡。
起きたら4時過ぎだった。

今日のごはんはもう準備してあるので、困らない。
大内くんの帰りが遅いから、息子と2人で、「大根と手羽先の煮物」を食べる。
昨日はあんなににぎやかだったのに、今日はちょっと寂しいね。
ただ、ひとつわかったことは、

「家族が多いと、トイレットペーパーの消費が激しい」

という点だ。
換えたばかりのロールが、もうなくなりかけてる。
みんな、そんなにペーパー使うの?

まあとにかく、いいお泊り会だった。
うちがもう少し広ければ、お客さんの寝るスペースもあるだろうが、今のところ、ソファーを移動させてあいた空間に布団を敷くしかないんだよね。
でも、楽しかったので、狭くても良ければまた来てください。
息子の友達でいてくれて、ありがとう。

11年1月28日

夕方、息子からメールが来る。
どうやら今日は塾を休みたいらしい。「風邪ひいた」そうな。
大事な試合前に、勝手に友達呼んで「お泊り会」をしちゃって、勝手に夜更かしして、勝手に風邪をひいたか。
何やら腹に据えかねるものがあるが、この際、何を言ってもムダであろう。
ぐっとガマンするのも親の務めだ。

当然、明日の日本史と国語の授業も、休むんだろうなぁ。
先週もそうだった。
「試合前で、早く寝たいので、休みます」と先生に連絡しておいた、と言っていたよ。

どうも、一時ほど勉強には燃えていない。
こっちはこっちで、少しでもやる気を見せてくれると、すぐに、
「もうこれで充分。あとは、入れる大学に入ってくれ」と思っちゃうんだけど、向こうさんのやる気がなくなると、てきめんに干渉したくなるんだよね。
大内くんからは、
「もうちょっと落ち着いて。勉強を、『しろ』と言ったり『もう充分』と言ったり、落差が激しすぎる。息子のためにならない」と叱られている。

でもなぁ、2、3週間前は本当に「いい子」だったんだよ。
塾に行った日も勉強してさ、言われなくても自分から部屋に行って勉強してたよ。
そう言ったら、
「そんな時もあるかもしれないけど、基本的に勉強がキライなんだから。一喜一憂してたら、こっちの身が持たないよ」と諭されてしまった。

あー、来年の今頃、私はどうなってるのかなぁ。
気絶した状態かしらん。

11年1月29日

息子は、大事な試合を前に少し風邪をひいたらしい。
薬を飲んでいる彼に、
「無理しないで」と声をかけたら、
「無理しなきゃ、いかんでしょう!」という返事が返ってきた。
うーん、なかなか真面目な発言ではないか。

まあ、寝てる間に熱も下がったようだし、当日の体調が良ければそれで良し。
団体戦だから、体調管理も大事なんだ。
5人でやるところを、補欠として2名を足して、7人の精鋭が並ぶ。
息子はその中では特に強い方ではないので、
「風邪ひきました」なんて甘っちょろいことを言っていたら、試合に出してもらえないぞ。

そのへんは顧問の先生が一番よくわかってる話だから、体調次第では明日はベンチウォーマーかも。
高校生として出場する大会はもういくつも残っていない。
高校卒業を機に柔道をやめるなら、今がラストチャンスだ。
悔いのない試合をしてほしい。

思えば小学校1年生の時から続けている柔道。
本人に合っているのか?とか、もっとほかのスポーツをやった方がいいのか?とか、悩んだことは数知れないんだけど、「今」が、その集大成だ。
本当に本当の最後の試合になったら、大内くんは、
「泣いちゃうかも・・・」と情けない声を出している。
そうねぇ、もしかしたら泣くのかも。

去年、先輩たちが最後にインターハイの予選で次々負けていくところで、みんな、
「投げられた姿勢のまま背中を畳につけて、両手で顔をおおい、しばし動きが止まっている」という状態になったもんだ。
「じ〜ん」と来てたんだろう。
泣いてる子たちも多かった。
息子たちももうじきその日を迎えるんだなぁ。

親も子も、泣ける時は泣いたらいいよ。
11年やってることをいったんやめるんだから、何らかの感慨があって当然じゃないか!

11年1月30日

息子の試合。
先日「支部予選」があった試合で、いちおう個人も団体も勝ち抜いての都大会出場だ。
もちろん私としてはこれ以上を望んではいないのだが、部員一同の野心は、「2回勝てば3回戦で『日本学園』に当たるので、そこで玉砕する」ことであろうと、大内くんは言っている。
まあ、消極的に応援しよう。

こないだの試合の朝、女子部キャプテンの母(と妹)とパン屋さんでのモーニングをご一緒したのがとてもよかったので、今回もどうですか?とメールしたところ、「ぜひ!」とお返事をいただいたので、朝の9時に後楽園近くのお店で待ち合わせ。
先に着いて待っていたら、「出るのが遅れて、今、電車の中です!」というメールが入る。
「了解です!」と返事を返して、2人で好きなパンを選んで食べていたら、さらに、
「電車を間違えてしまいました!」と悲鳴が上がる。
「先に会場に行って、席を取っておきますので、ごゆっくり」と返信して、飲み放題のコーヒーを3杯飲む。
一緒に朝ごはん食べられなくて、残念だ。

10時に会場に行ってみたら、開会式が始まるところ。
なんとか4人分の席を確保して、「男子トイレの近くの一角にいます」とメールしておく。
やがて妹さん連れで現れたお母さんは、朝から大変だったようで、なんとなく肩で息をしていたよ。
昔、ケータイがなかった頃、人はどうやって待ち合わせをしていたんだろう?

先週個人戦が終わっていて、今日は団体戦。
第1試合から、息子の高校が出る。
これは「勝ち抜き戦」なので、1人が5人抜いてもかまわない。
もちろんそんなことはめったにないが、たまにいると「すげー!」って思うよ。

試合の細かいことは書いてもめんどくさいだけなので、あっさり言えば、2回戦で負けた。
息子は2試合とも出してもらったのに、両方とも負け。
キャプテンとしてはまことに格好のつかない試合だった。
1年生が奮闘していたので、息子たち2年生は、6月の引退より前に団体戦の切符を奪われてしまうかもしれないなぁ。

試合も興奮したけど、ずっと女子部キャプテンの母とお話できて、楽しかった。
息子はけっこう女子部キャプテンと仲がいいらしく、いろんなおしゃべりをしているそうだ。
今日も、お母さん経由で、朝ごはんをご一緒する、という話が伝わっていたようなのだが、息子は、
「調子に乗るな、って、うちの親に言っといて!」と言っていた、と、お母さんは笑っていたよ。

「そんなに仲がいいなら、いい関係になって一緒の大学行くとか、ないですか?」と聞いてみたのだが、お母さんはさらに笑うだけ。
そうだよなぁ、都で1位になっちゃったりするような女子が、息子で妥協してくれるわけないよなぁ・・・
団体戦も、女子部は2回戦を勝って先に進むようだし。

そのへんで腰が痛くなったので、お先に失礼することに。
さくさく帰って、昼寝をするには少し遅い3時ごろだが、どうせ息子も全部終わるまで帰ってこないので、寝る。
2時間寝て、晩ごはんの支度をしていたら息子が帰ってきた。
「女子の団体戦はどこまで行けた?」と聞いたけど、返事はしてくれない。
「ジュースあげるから、教えて」と大内くんが言ったら、
「ベスト4」とぶすっとした返事が返ってきた。
ありがとう。ジュースをあげよう。キミは2歳児か?

年が明けてからもう3回も試合があって、親も大変だがもちろん本人たちはもっと大変。
やっとひと息ついて、4月はまた試合のシーズンだ。
3月は修学旅行と学年末試験だし。

スカッとあいた2月のカレンダーを見て、大内くんは、
「4月から6月は、もう試合のことしか考えられないだろうから、2月の間に少し『受験生』の気分になってもらいたい」と言う。
少なくとも今日は全然勉強する気はないらしい息子を見てると、「いったいいつからやる気になってくれるんだろう?」と、疑問だよ。

ま、とりあえずそこそこの戦績を出した試合で、よかった。
(もちろんもうちょっと先まで行ってくれても全然かまわなかったのだが)
「ハイレベルの文武両道」を謳う高校なので、受験も当然頑張ってもらいたい。
来年の今頃、私はどんな状態なんだろう。
高校受験のことを振り返ると、「なるようにしかならない」と達観してるかもなぁ。
そして、達観するしかない息子の成績があるんだろう。
想像しただけでなんか疲れてきた。早く寝よう。

11年1月31日

息子が学校からプロテインの大袋を持って帰ってきた。3キロ。お米の袋かと思った。
どうやら、各人がお金を払って部で共同購入し、持って帰るものらしい。
学校には学校用のが置いてあるんだって。

これが、2袋で1万円ぐらいするんですねぇ。(お金はしっかり本人から取られた)
「高いじゃないか!」とは思うんだけど、気が向くと寝る前にリビングで腕立て伏せや腹筋をやって、粉末のプロテインを水で溶いたものをぐびぐびと飲み、シャワーを浴びて寝る、という美しいスケジュールで動いていることもある彼を見ると、文句もつけにくい。
ただ、そういうのは継続することに意味があるので、できれば毎晩やってもらいたいものだ。
それと、その前に2時間ぐらい勉強してたらもっともっと美しいんだが・・・あいにく、そっち方面は10分単位でしか測れないしなぁ。

息子はこないだ学校で測ってもらったら、171センチ73キロ。まあ中肉中背か。
本当はもっと身長が欲しいんだが、まだ食べ盛りがきてないことや、大内くんの「僕も伸びるのは遅かった。晩生(おくて)だった」という証言からすると、もうしばらくかかりそうだ。
ま、171センチあれば「チビ」とは呼ばれないですむだろう。

問題は、伸び盛りにあんまり激しい筋トレをすると、成長が止まってしまうらしいこと。
大丈夫か?!

ちなみに、大内くんは178センチで、これはもう25年以上変わらない数字なのだが、先日お母さんと電話で話した時に、
「あなたは183センチよ」と言って譲らなかったらしい。
本人が言ってるんだし、そもそも高校の時とか、身長体重は学校でしょっちゅう測っていただろうに、いまだに意見が変わらないとは。

「我が子が、優れていて欲しい」という親の願いの前には、5センチの身長差なんて雲散霧消してしまうのだ。
まことに、親心というのはありがたくもオソロシイものだなぁ。
我々も、息子の身長を聞かれた時に「173センチぐらい」と答えていたので、今回、正確な数字がわかったところで正確な伝達を心がけよう。

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