とても重大なお知らせです。
2013年から、タイトルが「主婦の道」に変わります。
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どうぞこれからもよろしくご愛読ください。
12年12月1日
散歩しようと思ったら、雨がざあざあ降ってきた。
しょうがないので、終日自炊。
大内くんは、文庫本をのぞく自分の分をもうほとんど終えてしまったらしく、ついに児童書にまで手を出している。
「コドモの頃、大好きだったんだ。もう、息子が読むとも思えないからデータ化しちゃうよ」と言うのはアーサー・ランサムの「ツバメ号とアマゾン号」シリーズ。
ところが、これがなかなか大変な「悪魔の本」であることが判明した。
数ページスキャンしたと思うと、「紙づまり」か「重なり検出」で引っかかり、止まってしまう。
これまでにもそういう本はあり、大内くんはそのたびに「手で1ページ1ページ差し込んでいく」という原始的な方法で解決してきたんだが、何しろ今回は相手が多い。
500ページぐらいの大型本が、10冊以上あるのだ。
「もうあきらめたら?」と言うと、
「いや、これはあきらめきれない。データ化して老人ホームに持って行きたい」と言い張り、頑張っている。
根性のある人だなぁ。
私は大内くんの背中側にあるソファに座って、自分のマンガを裁断中。
大内くんに比べて圧倒的に冊数が多いんだよね。
「悪魔の本」にはめったにお目にかからないのが幸運と言えば幸運だが。
しかしまったく、こんな形で本とつきあうようになるとは想像したことがなかった。
今や、普通のマンガを読むよりiPadを使う方が楽だし。
大内くんはキンドルを予約してる。
1月に入荷するらしいよ。とっても楽しみ。
もし読みやすいようだったら、私も自分の文庫を電子化して、キンドル買うかな。
今のところ、文庫の本棚は場所も取らないから片づけないつもりなんだが。
そもそも、大内くんによれば文庫には「悪魔の本」が多いそうだ。ぶるぶる。
本のデータ化で、もちろんスキャナや裁断機は買うんだが、それ以外にもカッターが必須。
しかし、それとは別に実はかなり重要なアイテムとして浮かび上がったのが、「玉ひも」。
普段、新聞をくくる時ぐらいしか使わないビニールのひもが、どんどんなくなるのだ。
家にあったものがあっという間になくなったので、文房具屋さんに買いに走る。
2玉買ってきてさっそく使い始めたが、すごい勢いでなくなり、もうひと玉の半分ぐらいは使ってしまった。
裁断・スキャン済みの本をくくるのに、こんなにひもがいるとは!
それだけ、たくさんの本が家から出て行ってるってことなんだなぁ。
マンションなので、ゴミはいつでも出せる。
ただ、紙などの「資源ゴミ」は週に1回しか回収がないので、我々が本の残骸を捨てるようになってから、資源ゴミ置き場は目に見えていっぱいになっ
てる。
よそのうちでもビールの空き段ボール箱などをよく出しているようだし、受験シーズンが終わると教科書や参考書の束が出るのも風流なものだが、今現在は異常な状態。
なるべく人目につかないように(なぜ?)、夜中にこっそり台車で捨てに行っている私だ。
本の神様、ごめんなさい。地獄に落ちるしかない我々です。
12年12月2日
天気が良くなったので、散歩ついでに隣町のラーメン屋さんへ。
出るのに手間取ってお店に着いたのが11時40分ぐらいだったので、もう列ができ始めていた。
開店は11時だから、なるべく早く来た方がいいね。
対面に座っていたお母さんと小学生ぐらいの娘さんを、見るともなしに見ていたら、お母さんはラーメンを大盛りで頼んで、おまけにランチセットで100円プラスでもらえるミニチャーハンを食べていた。
細いのに、よく食べる人だなぁ。若いってことかしらん。
地下のお店に降りる階段の途中まで列が伸びているのを見て、大内くんと、
「やっぱり遅い時間は危ないね。今回も、ギリギリだったよ」と話していて、最前のお母さんのことを思い出し、
「前に座ってたお母さん、よく食べる人だったね」と言うと、大内くんも注目していたらしく、
「すごいよね。僕だってあんなに食べられないよ」と同意してくれた。
娘さんとは、受験の話をしていたそうだ。
私はそこには気づかなかったなぁ。
人間、関心を持つポイントはさまざまだ。
ロフトに寄って、来年の卓上カレンダー、それにお香を買う。
ついでに、お風呂に入れるアロマオイルも買おう。
うちは、3人中2人がアトピー持ちなので、入浴剤とか入れられないんだよね。
私は好きなんだけどなぁ。
まあ、オイルを1滴2滴入れるぐらいはどうってことないだろう。
クナイプのバスソルトなんて、普通はお肌にいいんだが、彼らには刺激が強すぎるらしい。
いろんなオイルの匂いをかいでみて、柑橘系の「ベルガモット」を選んだ。
キッチン用の小さなタオルや息子の汁椀も買い、バス停近くの優秀な魚屋さんで大きなイサキとイカを買い、くたびれたのでバスで帰る。
70歳になったらバスはタダになるんだ。楽しみ。
バスってけっこう高いよね。
家に帰ってオイルをしまおうと洗面所の鏡の裏の棚を見たら、なんと、ベルガモットの小瓶が。
ダブってしまった!
大内くんにそう言ったら、
「よくよく好きな香りなんだね。よかったじゃない」。
この人は、本当に前向きというか励まし上手というか・・・ありがたいことでございます。
ついでに寄ったブックオフでは、東野圭吾が売れに売れているのを目の当たりにする。
「麒麟の翼」とか「カッコウの卵は誰のもの?」とかガリレオシリーズとか、たくさん並んでいたよ。
私は今まさに図書館で借りた「カッコウ」を読んでいるんだ。
読書記録を見たら、去年すでに読んでいたらしいのに、2度目を読んでもまったく初めてとしか思えない。
この記憶力の減退は、本当にアルツハイマーではないのだろうか。心配だ。
ごはん食べてお風呂入ってくつろいでいたら、どうにもこうにも「麒麟の翼」が読みたくなった。
昼間、ブックオフにたくさん並んでいた光景が、目に焼きついて離れないのだ。
昔、大内くんの上司から借りて読んだ時、「面白くないよ」と上司から太鼓判を押され、私もまったく同意したところで、本は大内くんの部下に回って
行ったらしく、「本当に面白くないですね!」と驚嘆された、といういわくつきの本だというのに。
「そんなに面白くないのに、また読みたいの?まあ、ブックオフで買って、読んだらまた売りに行けばいいんだから、かまわないよ。自炊のおかげで、
本が増えることも怖くなくなったし」と大内くんが車を出してくれたので、夜の11時にブックオフへ。
「夜中の本屋も、猟奇でいいもんだよ」と言う彼にとって、「猟奇」とは枕元にスニーカーを置いて寝ることらしい。(from「猟奇王」by川崎のぼる)
普通、「猟奇」と言えば美少年のお尻の肉を食べてしまうとか、そういうことを言うんじゃないだろうか。これはこれで偏見と思い込みの産物か。
そんな大騒ぎをして買った「麒麟の翼」、2日たってもまだ読み終わってません。
あんなに読むのが速かった私はどこへ行ってしまったのだろう。
そして、前に読んだ時よりなぜか面白く感じる「麒麟の翼」。
もしかして、阿部寛のおかげで「加賀恭一郎」が好きになったせいかもなぁ。
12年12月3日
今日は大内くんの誕生日。
でも、御馳走もプレゼントもないの。50間際なんてそんなもんだよ。
それどころか、大内くんが帰ってくる直前に卓上カレンダーをめくってみたら、なんと、今日はよしながふみの「きのう何食べた?」と「大奥」の新刊が出る日じゃないか!
歩いて行ける本屋さんはとっくに閉まっている時間だが、ちょうど大内くんが帰って来たので、車を出してもらって、近くのツタヤへ。
このツタヤはしばらく前から本屋さん兼業になっているのだ。
さらに最近は、貸本屋も始めるという手の広げよう。
大内くんは決してこの変化を喜んではいない。
私としてはよしながふみが2冊も買えて嬉しいばかりだが、ツタヤの駐車場にゲートができていて、今月半ばからは有料化されると書いてあるので、大
内くんはますますこの店の行く末を案じているらしい。
「DVDを借りれば1時間無料らしいけど、ぶらっと見に来て、借りたいものがなかった場合はどうなるんだ。そもそも、駐車場のスペースを削って
ゲートを作るのは良くない。まったくセンスがない」と怒っていた。
誕生日に運転手に使われてしまった大内くん、ごめんね。
お誕生日、おめでとう。
これからも元気で長生きしてね。
一緒によしながふみのレシピで料理作ろうね。
12年12月5日
昼寝してたら、息子に赤ちゃんが生まれる夢をみた。
ものすごくリアルな夢だった。
男の子を産んでくれた相手は同じ大学の「カワチシズカ」さん(もちろん架空の人)で、少し反っ歯だが細面の美人。
私と大内くんは、ひたすらシズカさんに「おめでとう、ありがとう」を繰り返していた。
シズカさんのお母さんとお姉さんと妹さんも病院に来た。
お母さんはお茶の先生をしており、お姉さんはOL、妹さんはヤンキーだった。
赤ん坊はとっても元気がよくて、さっそくシズカさんのおっぱいをぐびぐび飲んでいた。
赤い小型車で病院に乗りつけた息子は、我々が興奮しているので機嫌が悪かった。
孫が生まれるその日まで、相手の女の人のことを全然聞いていなかった我々は、ホントに興奮してたなぁ。
「今後は、うちのマンションで同居したい」と息子。ちょっと狭いよ。
目が覚めて、なんだか茫然とした。
お父さんになってしまった息子は、まだ大学生でした。
正夢だったらどうしよう?
12年12月7日
私が、「息子にコドモができる」夢をみた翌々日、大内くんも赤ちゃんの夢をみたという。
「でもね、孫じゃないんだよ。僕らに、もう1人コドモができる夢だった」
うーん、それは、ありえない話ではないんだろうけど、さすがにこの年になるとちょっと・・・
「嬉しかったなぁ。息子が通り過ぎてしまったあらゆることがもう一回りできるんだと思ったら、嬉しくて嬉しくてたまらなかった」と言う大内くんに、
「もう1回、PTAとかやりたいの?」と聞いたら、
「やりたい!今からでも、またやりたい!」という答え。
情熱のある人だなぁ。
「キミの夢もそうだけど、もう次世代が繁殖年齢になって、僕らは赤ちゃんが可愛くてたまらない時代に再び突入したんだね。息子にコドモが生まれたら、うるさい口出しはせず、若夫婦が遊びに行きたい時は預かってあげたいなぁ」と本当に夢みるような表情で語る大内くんでした。
とても重大なお知らせです。
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12年12月8日
我が家の2大行事の1つ、クリスマス・パーティーがとりおこなわれた。
ちなみに、もう1つは5月に行われる「休日講座」。
こちらは大内くん主催だが、クリスマス・パーティーは一応私が仕切っている。
どちらも大学のマンガクラブのつきあいで、メンツはかなりダブってるかな。
開始予定時刻の1時間前になっても大内くんが悠長に細かいとこの掃除とかしてるので、
「もう時間ないよ。今からサラダも作んなきゃだよ」と催促したら、
「まだ2時間もあるじゃない」と言われた。
彼は開始時刻が5時だと思っていたらしい。4時からなのに。
お客さんが早めに来たらどうするんだ。
「そうだったのか。どうりでキミが急いでると思った」と言われ、
「そんなの、朝、メールとか見て今日の予定を確認しない?ビジネスの基本だと思うけど」と言ったら、
「僕は、会社でもダブルブッキングが多い」のだそうだ。
自慢になるとでも思っているのか!
何とか定刻までに掃除と料理の下ごしらえを終え、あとは床暖房の上に寝転がってお客さんを待つ。
台所で流しを磨いていた大内くんが、カウンタ越しに言うには、
「最近、そのあたりの床にトドのように寝転がってることが多いねぇ。疲れてるのかな?体調は大丈夫?」と、どうやら心配してくれているらしい。
それにしたって「トド」はあんまりだろう。
「せめて、『浜辺に打ち上げられた人魚姫』ぐらいに言ってくれないだろうか」と頼んだら、わざわざ近づいてきて、
「あっ、こんなところに人魚姫が。お城へ連れて行こう!」。
大内くん1人で持ち運ぶには、この人魚は重すぎると思います。お城から応援を呼んでください。
もっとも、唯一「お城からの応援」になり得る息子は、昨日、今日と連チャンで徹夜のバイト。
「パーティーするから、お客さんが大勢来るよ」とおととい話したら、
「オレ、バイトでいないから。勝手にやって」と言われたばかりだ。
いないならいない方が気が楽なので、助かるかな。
家にいたって、「重すぎる人魚姫」を運ぶ手伝いなんかしてくれないと思うが。
やはり、と言うか何と言うか、定刻15分前に最初のお客さんが現れた。
ビールを開けてよもやま話をする間に、だんだん人が現れる。
何人かの人は、うちへ来るのが初めてでもないのに道に迷い、大内くんに電話で誘導されていた。
「家の前のセブンイレブンがつぶれてしまって、看板が出ていない」のが迷子の最大の理由らしい。
確かにあれは困る。
ワイン、チーズ、パン、お総菜の持ち寄りを受けて、わが家ではビールとハヤシライス、タコの和え物、鶏もも肉の香草焼き、セロリのサラダ、明太子とサワークリームのディップを用意した。
お気づきの方もいるかもしれないが、後の方の3品は、よしながふみのクリスマス・ディナーをパクッたもの。
特にサラダの売れ行きがよく、お客さんはみんな、
「これ、おいしい!何が入ってるんですか?」と聞く。
ニンニクのみじん切りと砂糖が効いているらしい。
こうして飲み食いしている間に、4時間があっという間に経過。
「そろそろおひらきということで」となったのは8時半頃。
とても楽しかった。
毎年パーティーをしていて、友人たちの生活にも様々な変化があるのが面白い。
コドモのいない人も多いし、コドモを奥さんに渡して離婚しようかという人もいるし、これから中学受験だ!という人もいる。
このメンツの中ではうちが一番コドモが大きくなっていて、受験戦争の先鋒を務めているわけだが、後に続く人たちの運命やいかに。
来年、また聞いてみよう。
皆さん、お疲れさまでした。
次は5月の「休日講座」でお会いしましょう。
家の近くの施設の「お茶室」を借りて、お茶を習っている友人のマンガ家さんに講師をお願いして「お茶会」をするところまで決まっている。
先日大内くんがお茶室をおさえてくれたので、今回皆さんに日程のご案内をしたら、
「もう来年の5月の予定!」と驚かれたが、今から予約しないと施設はすぐにうまってしまうのだ。
市民の皆さまの、生活にかける情熱と言ったらそれはもう、大変なものだよ。
こうして来年の予定を立てつつ、今年もあとわずか。
元気にお正月を迎えよう。
12年12月9日
朝一番にビデオ屋さんに行って、「ダークナイト・ライジング」を借りてきた。
その時、新作なのに棚に4本しかなくてすべて出払っている「臨場」が観たくて、バットマンをカウンタに出しつつ、
「『臨場』、返ってきてる分はありませんか?」と聞いてみる。
人気作は1泊2日しかできないので、あんがい「返却済みだけどまだ棚に戻ってない」ものがカウンタの中に積んであるもんなんだ。
あいにくなかったので、あきらめて帰り、「ダークナイト・ライジング」を観る。
感想はシネマ日記で。
観終わって、ちょっと面倒だけど1泊しかできないので今日のうちに返しちゃうか、と、再び車でビデオ屋さんに。
「臨場」はやはりない。返却ついでにカウンタでおにーさんに聞いてみよう。
そしたら、私が「りん・・・」と言うか言わないかの間に、隣のレジのおねーさんが、
「あっ、臨場、あります!」とDVDを突きつけてきた。
数時間前に聞いた相手だったようだ。
ありがたく借りたが、大内くんは、
「キミってやっぱり印象的な人なんだよね。人目に立つんだよ」としきりに感心していた。
単に、ビデオ屋のおねーさんが物覚えがよかっただけじゃないかなぁ。
昔、マンガクラブの合宿で野尻湖の寮に泊まっている時、お酒のCMのために撮影隊が来たことがあるのだが、写真を撮る時に私はなぜか、「真ん中に入ってください」と言われた。
大内くんはその時のことが忘れられないらしい。
「目立つんだよ。美人だし」
うー、恥ずかしいが、嬉しい!この世に私を美人だと思ってくれる人は、もはやこの人しかおるまい。
さらに、西荻窪で独り暮らしのOLをしていた頃、行きつけだった「松屋」で、毎日のように「生姜焼き定食」を食べていて、サラダに苦手なコーンが乗っているので、何度か「サラダ、コーン抜きでお願いします」と言っていたら、じきに、黙っていても「コーン抜き」にしてもらえるようになった、その件も大内くんは私が目立つからだと言い張る。
お店の人ってのは、けっこうお客さんを見ているものなんだよ。
ま、自分の奥さんがキレイだと思うのは当人の勝手だし、それで幸せになれるんなら、止めはしない。
12年12月10日
クリスマス・パーティーのお客さんたちと話をしている時、一同が声をそろえて「もうそろそろ○○ちゃん(息子)のことを書くのはやめてあげたら」と言う。
そもそも息子が2歳半の時から17年間営々と書いてきたわけだが、記憶力のいい友人女性に言わせると、
「書き始めた頃、『いつまで続けていいんだろう』って言うから、『10歳ぐらいになったらやめるんじゃない?』と答えたら、『そうだよね。そのぐらいにはやめなきゃね』って言ってたよ。悪いけど私、今日聞くまで、まだ書いてるとは知らなかった。もう、やめてあげなよ」だそうです。
それ以外にも息子の行状は比較的評判が悪く、いや、息子が、というより、我々の態度が、かな。
先日家に遊びに来た建築士の女性は、
「びっくりしたのは、息子さんの夕食を大内さんがお盆に乗っけてあげて、それを彼が不遜な態度で自室に持って行ってしまった時。『ここで食べろ!』とか、ガツンと言わないわけ?」と言う。
中学生2人の親である、大学で工学を教えている後輩も、
「壁を殴って穴を開けるって、家庭内暴力じゃないんですか?親に向かって『うるせー』とか、うちでそんなこと言ったら、ガツンと言いますよ!」と語気を荒げる。
大内くんには気の毒なことだが、男の子であることもあり、「そこは父親が一発、ガツンと」とリクエストされることが非常に多い。
「ガツン、なんて、自分も父親から言われたことないし、どう言ったらいいのか、全然わからない」
そうね、性格的にも、無理かもしれない。
唯一慰めになったのは、ゲームデザイナーをしていて息子と仲良しの男性が、
「怒鳴られたり怒られたりしないで育った人は、自分もそういうことを人にしないように育つよ。いい人になるよ」と言ってくれたこと。
その言葉を励みに、頑張ろう。
というわけで、もう息子のことは書きません。
書いちゃうかもしれないけど、書かないつもりでやってみる。
ダイエットとおんなじで、もう何度もトライして失敗してるような気はするんだよね。
最大の問題は、息子のこと抜きだと私の生活はちっとも面白いことがない、という点だろう。
いや、実は息子の話だって大して面白くはないのかも。面白いと思ってるのは親だけなのかも。
そのへんを検証するためにも、1度息子抜きでやってみよう。
12年12月11日
そうかー、英王室のキャサリン妃が、ご懐妊かー。
ニュースを見ないので出遅れたが、皇室・王室ファンの私としては、よその国の出来事ながらとても嬉しい。
おめでたい。無事に出産できるよう、お祈りしているよ。
「双子の可能性もある」という報道があったが、もし本当に双子で、帝王切開をした場合、医師が先に取り出した方の赤ん坊が未来の国王なわけで、大変な選択を迫られるものだ。
自然分娩だとしたら、先に出てきた方、ということになり、これは本人の運次第か。
そんなことをきっかけにあれこれ考えてみると、「長子継承」というのも妙なものだね。
皇位・王位という大事が、「先に生まれた」というだけで長子にかかってくる。
どっかの時点で「試験」でもして、「優れた方」を継承者にする、ってことはないのかね。
まあ、長子継承が決まっているから国が乱れないですんでいるのであって、もし自由競争だったら、国民は枕を高くして寝られないかも。
今のままでいいんだろう。
キャサリン妃に、帝王切開を含めたお産を経験した者として、エールを送りたい。
(普通のお産も面白いので、両方経験するとより楽しい)
おや、今気づいたが、こういうケースこそまさに「帝王切開」と呼べるものだなぁ。
日本皇室の悠仁さまも、将来天皇になるのだとしたら、「帝王切開でOK!」って感じだ。
12年12月12日
中央自動車道のトンネル事故があったので、甲府に行けない。
たとえ道路が通行可能になっていても、遊びに行くのは申し訳ないような気がするし。
1月にまた行って、「妖怪人間ベム」を観ようと思ってたのになぁ。
友人たちに、「最近時々甲府に行っている」と話したら、「なんで?単にドライブがしたいから?」と聞かれたが、ほぼ全員が、
「とうぶん行けないね。下を通れば行けるのかな?」と言っていた。
みんな、ニュースをよく見てるんだね。
代わりにどこか他のところに行こうかと相談はしているが、災害や事故の話はとても胸に響く。
安定した、安全な生活がしたい。今のこの幸せが少しでも長く続いてほしい。
不幸にして生活が脅かされるようなことがあったら・・・耐えていく力がほしい。
この事故で亡くなった方々、遺族の方々に、心から哀悼の意を表したい。
12年12月14日
大内くんと寝る前に話をしていて、
「ディズニーランドでも行きたいねぇ。ずいぶん長いこと行ってないよ。クリスマスのライトアップや音楽がステキだろうね」という話をしているうちに、
「大みそかのカウントダウンに行こうか」
「そうだね。今年は唯生も帰ってこられないから、好きなことして過ごしてもいいよね」という流れになった。
ネットで調べたら、8千円払えば夕方からランド入りして、カウントダウンを楽しんで、そのあとはシーの方も行きたい放題らしい。
だが、現実はそう甘くない。
そのステキでお高いチケットは、9月にもう売り切れているのだった。
「クリスマスの赤プリは前の年からうまってしまう」というような話はよく聞いたが、あれはバブル期だけの話なんだろうか。
我が家に限れば、バブルのころより今の方がよっぽど金遣いが荒いよ。
コドモたちが大きくなって唯生のように自立して暮らしたり、大内くんのお給料が上がったりしたおかげなんだと思う。
つくづく、幸せな人生である。
イベントの時は無理だけど、大内くんの会社の冬休みのどこかでディズニーランドに行こう、と決着。
1日中ランドにいるのは難しいと思われるので、車に布団を積んで行って、途中で昼寝をしよう、ということになった。
なんだか、ディズニーランドに行くこと自体よりも、「車の中で昼寝をする」という行為の猟奇性に強く囚われる我々。
クリスマスが終わり、お正月がまだ来ていないランドは、どんな感じだろう。
そう言えば、小学校時代、息子のクラスメートのお母さんがその女子と弟を連れて仲間とディズニーランドに行き、カウントダウンをしてきた、と聞いて、なんてタフなんだ!と驚いたことがある。
コドモ2人連れて真夜中のディズニーランド・・・これも相当な猟奇だ。(ただし、大内くん用語としての猟奇ね)
そんな娘さんをはじめ、小さい頃からよく知っているコドモたちが、来年はもう成人。
思えば遠くへ来たもんだ・・・
12年12月15日
保育園からのママ友たちと忘年会。
引きこもり専業主婦の私にとっては、滅多にない社交の機会だ。
毎年、夏と冬に1回ずつ会う人々。
今年は、大親友のしゅうくんが浪人中とあって、お母さんを通じて激励したい。
彼女の話では、
「今日は『疲れた』と言って休んでいたけど、浪人生活に入ってから初めてのことなので、良しとした」とのこと。
北海道に行っている永遠のライバルりょうたは、部活の野球をしていて右手を骨折したらしい。
それでも、水が変わったせいなのか持病のアトピーが良くなったというのはけっこうなことだ。
2年生からは校舎が神奈川になるので戻ってくるそうだ。
その他にも、保育園時代からの夢だった美容師さんになるために専門学校で勉強中のめぐみちゃんとか、2時間半かけて通学し、黙々とパソコンに励むけいすけくんとか、いろんなコドモたちの噂を聞いた。
なんとなく幹事を引き受けている大内くんはとっても感謝されていたが、私を入れて総勢7人のお母さんたちに囲まれても、まったく違和感がないと言う。
中高一貫男子校で後悔だらけの青春を送った人が、卒業して30年たつ間にずいぶん世慣れたものだ。
それにしても、なぜ「大内夫妻はラブラブ」とひやかされてしまうんだろう?
今回なんか、隣に座っていただけで、ほとんど話もしていないのに。
あとから大内くんが言うには、
「みんな、自分ちのダンナさんとはラブラブなんだよ。知らん顔して見せてるだけだよ」。
まあ、忘年会に来るお父さんは他にはいないのだが。
2時間飲み放題のコースを終え、まだ2次会に行きそうなお母さんたちと別れて、我々は帰った。
毎年つきあってもらって、本当にありがたい。
しゅうくんの合格を心から祈っている。
12年12月16日
選挙があったので、投票に行ってきた。
と言っても、私は政治的見解は一切なく、すべて大内くんの指示通り。
となりの記載台に立ち、
「で、誰の名前書けばいいの?」という具合だ。
大内くんは出たところで「出口調査」につかまり、何やら答えていたが、たいへん嬉しそうだった。
「出口調査、って、めったに会わないんだよね。今の人は民放だったけど、後ろでカメラ回してるNHKの人が映してくれたら、NHK全部録画して、自分が出てくるのを探すんだけどなぁ」
同一グループで1名様にしか聞かないのか、私は何も聞かれなかった。
それとも、何の意見も持ってないことがバレてるんだろうか?!
選挙前になると、友達から電話があったり家を訪問されたりすることがある。
とある宗教の方々で、古くからの知り合いだし、決して無体な勧誘などはしないので、毎度気持ちよく世間話をする。
宗教はね、実践する人の人格にすべてがかかっていて、信教のためにおだやかでいい人になっている場合はまったくノープロブレム。
「この人が信じてる神様は、信じたくないな」と思われるようでは、教団に迷惑かけちゃうよ。
さて、投票も終わり、夜は選挙速報でも見るか、とテレビをつけたのが7時半。
もう全部終わっちゃってるようなもんじゃないか!
最近の選挙は速すぎる。じっくり楽しむヒマもない。
そういえば、親しい女友達から昔、彼女の家の選挙風景を教えてもらったことがあるが、
「外野。だがテレビをののしっている。アンチ巨人の巨人戦観戦に極めて近い」のだそうだ。
また、彼女は選挙にはちゃんと行くらしく、
「馬券を買わないと、レースが面白くならない」という名言を吐いたこともある。
このままで、国はどうなってしまうのだろう。
選挙のことはひとつもわからない私だが、これでも2児の母だ。国を憂えて何の不思議があろうか。
消費税値上げ反対!とは言わないが、なるべく高価なものからたくさん取ってもらいたいものだ。
12年12月17日
自炊は順調に進んでいる。
すでに3分の2ぐらいはやっつけた。
本棚に空きができてきたので、息子にどうしても捨てさせてもらえないマンガをしまう。
ついでに大内くんは息子の部屋の大掃除をしてやったようだ。
そんなこと、親がしててどうするんだ、って思うけど。
大内くんは文庫本以外の自分の本をほとんど自炊し終えてしまって、児童書に走っていた。
私はまだ読んだことがないが、アーサー・ランサムの「海ツバメ号とアマゾン号」シリーズは、大好きで、絶対捨てたくないんだって。
それはいいけど、表紙が好きだと言って、分厚すぎてスキャナがガリガリいってるのに無理やり押し込んでスキャンしたため、そのあとスキャナの調子が悪い。
最後の方でページが5、6枚重なって出てきてしまうことが多くなった。
「なんか、しまりが悪くなったんですけど」と大内くんに厳重注意を申し入れたところ、
「絶対、僕のせいだと思う。すまなかった」と沈痛な面持ちで謝ってくれたが、それでスキャナの「しまりが良くなる」わけではない。
メーカーさんに電話で聞いたら、そろそろ消耗部品も交換時期に来ているので、買って交換してくれ、とのこと。
ネットをのぞくと、なるほど、「紙おさえ」とか「ローラー」とかが傷んできたのかも。
「傷んできた」というよりは「大内くんの行為で傷んだ」のだとは思うが。
というわけで、ネット購入をし、部品が届くまではしまりの悪いスキャナでガマンするしかない。
「ぼのぼの」34巻までを今やってるが、始終「重なり検知」サインが出るので苦労している。
15巻ぐらいから先は買っても読んでなくって、今回データ化したら読もう。
シマリスくんが「叔父さん」になったことも、アライグマくんに好きな子ができたのも知らなかった。
そんな本がたくさんある。
読んだマンガでも、
「自炊を思い立たなければ、生涯二度と読み返すことはなかったかも」というのが多い。
本と出会い直す、貴重な機会だ。
スキャンしていると、どれも読みたくてうずうずするよ。
問題は、やはり量が多すぎることでしょうね。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」
昔の人は、いいこと言うなぁ。
12年12月19日
寒い季節になり、寝室のエアコンをつけるようになったがちっとも効かないので、フタを開けてみたら、フィルタにものすごい量のほこりがついていた。
あわてて風呂場で洗うも、これでは効かないのも無理はない。
実際、フィルタを洗って本体にも掃除機をかけた後は、ずいぶん暖かくなった。
我々は省エネの敵。しくしく。
このマンションに引っ越してきて9年、床暖房とエアコンのお世話になっている。
社宅時代はファンヒーターを使っていて、週に2回ぐらい巡回販売している灯油を買っていたものだが、今は電気代やガス代はかかるものの、手間は各段にはぶけた。
寒い夜に、ベランダでタンクに灯油を入れる作業はもの悲しかったよ。
夏は冷房、冬は暖房と八面六臂の大活躍をしているエアコン。
昔は考えられなかった贅沢な生活だよね。
私が生まれた夏は郷里に伊勢湾台風が上陸し、幼児の姉と乳児の私を抱えて、母はたいそう苦労をしたらしい。
台風が来ると、窓を開けるわけにもいかないし、おむつは干せないし、本当に大変だっただろう。
コドモを持って初めてわかる親の恩、である。
そんな快適生活の中で育った息子たちの世代は、どういう人になるのだろう。
火鉢の昔には返らないとしても、ファンヒーターぐらいから始めるのかな。
我々が小さい頃は、「アラジン」と呼ばれる石油ストーブが主流だったね。
「こたつ」大活躍の時代でもあった。
昔日をふりかえると、なつかしくも不思議な気分。
このまま、安定した老後を送りたい。
12年12月21日
庄司陽子の「生徒諸君!」を読み返していたら、大内くんが思い出を語り始めた。
「中学の頃、友達が授業中に『わっ』と声を上げたのでどうしたかと思ったら、机の下で少女漫画雑誌を読んでたらしくて、『「マールが死んだ!』っ
てびっくりしたらしい」
そうか、ナッキーのお姉さんのマールが死んだシーンを読んだか。あれは泣けるぞ。
私もまた少し泣いた。
でも、庄司陽子は今ひどくて、絵がむちゃくちゃなことになってる。
大内くんなんか、第2部は捨てろ、と言うぐらいだ。
今や第3部なんだが、ますます許し難くなってきてるようだし。
私は、マンガの絵についてはあまりうるさくなくて、面白い長編であれば多少のことは目をつぶる。
まして第2部第3部といった大長編になればなおさらだ。
「生徒諸君!」も、確かにもうちょっとなんとかならんか?とは思うけど、買っちゃうし、読んじゃうなぁ。
12年12月22日
家を整理したおかげで、いらない本が大量に出た。
車で、近所のブックオフに売りに行った。
3千円ぐらいになったので、大内くんに全部あげた。
家計に入れるとかえって計算がややこしくなるもんだから。
その際、500円のクーポン券をもらった。
惜しい。さっき800円出して東野圭吾の「プラチナ・データ」を買ってしまった後だった。
そうとわかっていたら、買い取りが終わってからお会計したのに。
次の機会にまわしてもいいんだが、こういうのって、すぐに忘れて期限切れになっちゃうんだよね。
何か買おうと店内をうろうろすること5分、大内くんがかつて処分してしまったフロイトなどを何冊か買って、おしまい。
そうそう、図書館に本を返しに行かなくちゃ。
車を停める、ということであれば、いつもは行かない本館に行ってみよう。
大内くんと別れてぶらぶらと書棚を見ていたら、東野圭吾のとこに、「プラチナ・データ」があった!
うーん、いつも行く分館では見たことなかったのでつい買ってしまったが、借りられるんなら買うことなかった。
地団太踏む思いだよ。
結局「プラチナ・データ」は2日かかって読んだ。
DNA情報を警察が管理する近未来ミステリで、かなり面白かった。
東野圭吾は最近ヒット率が高い。
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」もものすごく面白かったので、ブックオフで買ったもんなぁ。
最近、また本を買えるようになった。
引っ越して9年、8割方ふさがっていた本棚が稼働率100パーセントに近くなり、「これ以上本を買うわけにはいかない」という状態になっていたところに、「自炊」という画期的なやり方を導入したのがとてもよかった。
実際に身軽になったのみならず、
「本は、いろんな形で入手できる。電子で持つのもよし、図書館で借りるもよし、ブックオフで買うのもよし。寿命が尽きるまでに読み返したいだけの
本はもうすでに持っていることだし」と、鷹揚にかまえることができるようになったのだ。
そうなってみると、あらためて本とのつきあいは楽しい。
自炊のおかげで、持ってるマンガを全部再発見し、これがなかったら持ってるだけで一生読み返さなかっただろう、というものと出会い直した。
思春期から買い集めた3千冊ぐらいのマンガは、古いものになるともうさわっただけで崩れるんじゃないかと思われるほどボロボロだ。
このタイミングで自炊しておいて、本当によかった。
もう500冊ぐらいで自炊は完了する。
「年単位で時間がかかるだろう」と思っていたのに、3カ月ほどで決着がつきそうだ。
私が日中ヒマでしょうがないというのもあるが、やはり、持って生まれたせっかちな性分ゆえだろうな。
大内くんも案外せっかちなのと、蔵書量の少なさから、私よりずっと時間がないというのに、もう自分の本でデータ化してかまわないものは全部終わってしまったらしい。
アマゾンからキンドルが届いたので、大喜びで設定していた。
私も見せてもらったが、iPadよりはだいぶ小さくて扱いやすそう。
もちろんマンガを読むには小さすぎるんだけどね。
これから彼は、通勤電車の中で電子リーダーで本を読むサラリーマンになるのだ。
時代の最先端。
我が家はそもそも、世間よりも物事が少し早い、と思える。
オーディオ・テープのCD化とか、VHSのDVD化とか、話題になり始める頃には入手しているケースが多い。
今回の自炊もそうだ。
「何でも目新しいことに敏感」な数パーセントのユーザーほどではないが、2割ぐらいの「早い人」には入ってると思う。
白黒テレビの時代から始まる私の人生、この先もう20年ほどで、どこまで行けるだろう。
そう思いながら、「プラチナ・データ」を読んで、
「うーむ、やっぱり紙の本もいいなぁ。だがしかし、ページめくりは画面をタップするよりは面倒だなぁ」とか考えているよ。
12年12月23日
最近、お香にはまっている。
一時かなり好きで、何種類かのスティックタイプのものを買ったり、小さなキャンドルで温めて香りを出すアロマポットを持っていたりした。
その趣味が再燃しているようだ。
よく行った隣町の「お仏壇の長谷川」はいつの間にかつぶれていた。
家の近所のお寺の隣にある仏具店で買ったお香は、あまりに線香くさい。(たくさんあるのに気に入らない!困った!)
隣町のロフトにも頼ってみたが、サンプル品の匂いを嗅いでみても、実際に火をつけてみるとどんな香りなのかはわからない。
2つばかり買ってみたけど、どっちもイマイチ。ついでに、サンプル品を2つもらったけど、それらもピンとこないよ。
というわけで、結局、昔好きだったやつを通販で買う。アマゾンは偉大だ。
寝室全体に、いつもふんわりとした和の香りがただよっている。
嗅覚、というのも、満たしてあげるとなかなか気持ちのいいものだね。
12年12月24日
忘年会だかクリスマス・パーティーだがで朝帰りした息子が爆睡している午後、お昼ごはんは「煮込みラーメン」。
ひと箱が「2人分×2食」の4人分なので、息子に、
「煮込みラーメン、作ったら食べる?」と聞いてみたら、寝ぼけた声で「食べる」。
でも、4人分のラーメンができてみたら、
「やっぱ、食べない。おなかすいてない」と、布団から出てくる気配すらない。
私も頑張って1.5人前ぐらいは食べたが、大内くんは2.5人前食べて、
「もう、晩ごはんは食べられない。水餃子を作ろうと思ったけど、明日にまわす」と身動きできない様子だ。
さすがに多かったね。おいしかったからいいよ。
腹ごなしに、散歩に出かけた。
こないだ2人とも新しいメガネを作ったので、駅前まで取りに行くことに。
空は青く、風は冷たい。散歩日和だ。
「さっき、テレビをつけたら、『クリスマス寒波』が来てるって言ってたよ」と言うと、
「なんか、儲かりそうだね」という返事。
「クリスマス・カンパ」じゃないんだよ。「寒波」。
メガネ屋さんに着いて、老眼の進んだ大内くんはついに「老眼鏡」を手に入れた。
「ものすごくよく見える!」と驚愕していたよ。
外でかけるための「近視用」も新しくして、いい具合みたい。
私も、「遠近両用」を少し強くしてもらった。
合わせて3つのメガネを新調したわけだ。けっこうな出費だったよ。
またぶらぶらと歩いて家に帰る。
息子はまだ寝ている。
イブに、親とケーキ食べるしかない青春って、どうなんだろう?
「高級レストラン→高価なプレゼント→あらかじめリザーブしておいた洒落たホテルでいい雰囲気」なんて、バブルの頃に終わっちゃてて、今の若い人はそういうことはしないんだろうか?
ちなみに、私は大内くんとそのようなイブを過ごしたことは1度たりともありません。
たいがい、大勢で私のアパートに集まって、ケンタッキーのパーティーバーレルで騒いでいた。
それもまた青春なり。
12年12月27日
今週はちょっと早い更新になりました。
「お正月日記」をどうぞ楽しみにしていてください。
今年は唯生が帰ってこられないので、ちょっと寂しい新年になります。
それでは皆さん、良いお年を!
12年12月29日
朝の8時半から夜の10時まで、終日、ディズニーランド。
今回のテーマは「ディズニーランドを呼吸すること」なので、街並みを見て歩いたり、鼓笛隊の演奏に耳を傾けたりする。
とにかくア トラクションに並ぶのだけばよそう、と2人とも思いは同じ。
さらに、車には秘密兵器の寝袋2つと羽根布団が2枚積んである。
疲れたら車に戻って昼寝する、という作戦だ。
シーは時々来ていたが、ランドは久々。もしかしたら10年ぐらいご無沙汰だったかも。
できてから30年たつだけあって、さすがにすこしひなびた風情になっているが、ミッキーやドナルドが街角で踊る夢の国であることは変わらない。
入ってすぐ、新アトラクションの「バズ・ライトイヤー」が長蛇の列になっているのを確かめて、とりあえず昔好きだった「キャプテンEO」が復活してるのを見に行く。
驚いたことに、行列どころか人はほとんどおらず、上映時間になっても部屋に座っているのは我々を含めて20人ほどだった。
昔はあんなに人気のあるアトラクションだったのに。
立体メガネをかけて3D映像をたっぷり楽しむ。
この頃のマイケル・ジャクソンはカッコいいなぁ。
でも、途中で気づいたんだが、我々が見てるのって「故人」なんだよね。
ある意味、亡霊を見るような気がしてきて、少し怖くなった。
終わってから通路を歩きながら大内くんにそう言ったら、彼もまったく同じことを考えていたそうだ。
そりゃさ、銀幕のスターなんかで、死んじゃった人を見ることなんてしょっちゅうだけど、やっぱ、3Dはずしんとくるよ。南無阿弥陀仏。
ホットドッグ屋さんでサルサソースのチーズドッグを食べたあと、大きなショーである「ワンマンズ・ドリーム2」に。
1日に4回公演のあるこのショーは、初回以外は抽選なのだ。
私も抽選したが、はずれた。
(強運の人、息子を連れてくるべきだったかも)
それなら、ということで初回を観に行ったら、端の方なら何とか席が取れる。
よかった。
あいかわらず昨日の夜興奮して寝不足だったので途中で少し居眠りしてしまった。
見ごたえのあるショーだったが、昔見た「1」の方がもっとすごかったような気がする。
まあ、満足した。
大内くんの大好きな「ミート・ザ・ワールド」を見に行き、カフェでおやつを食べてから、車に戻って休憩することにした。
椅子を倒してフルフラット状態にして、それぞれの席で寝袋に入り、布団をかぶる。
とても暖かい。
ケータイのアラームを2時間後にかけ、大内くんはすぐ眠ってしまい、私は入眠儀式用に持ってきたiPadで少しマンガを読んでから寝た。
実によく眠れた。
ぽかぽかで目を覚ましたあと、すっかりリフレッシュしてパーク内に戻り、おみやげ屋さんを冷やかしたり街並みを眺めたりしているうちに昼間のパ
レード「ジュビレーション!」が始まった。
立ち止まってちょっと見て、サンドイッチ屋さんでまた食事。
食べてばっかりいるなぁ、我々は。
しばらく歩いたら、2人ともまだ眠いことに気づき、また車に戻って昼寝。
あわせて4時間も寝たよ。しかも駐車場で。
大内くんは、
「こんなによく眠れたことはないぐらいだ。普段でも、自分ちの駐車場で寝てみたいかも」と感動していた。
私も日頃の不眠症はどこへやら、薬も飲まないのに本当によく眠れた。
パークに戻ると、もう夜。
ファスト・パスをとっておいた「バズ・ライトイヤー」の時間になったので行って乗ってきたが、うーん、あのアトラクションに1時間半並んだら、
ちょっと人生がイヤになるかも。
コドモ向けというか、はっきり言ってつまらんかった。
エレクトリカル・パレードを少し眺め、息子用におみやげのTシャツを買う。
小雨が降ってきたので花火が心配だったが、8時半になったらアナウンスが入って、始まった。
5分ほどの短いものだけど、とてもよかった。綺麗だった。
日常に、綺麗なものが足りないような気がする。
少しだけ禁を緩めて、30分待ちの「スプラッシュ・マウンテン」と「ビッグサンダー・マウンテン」に並び、悲鳴を上げまくる。
30分、と言っても実質は15分待ちぐらいだったし、ディズニーランドは並んでる間もあんまり退屈しないようにできているので、楽勝だったよ。
「ハートの女王のレストラン」で晩ごはんを食べ、ディズニーランドにしては安くておいしいので感激し、おなかいっぱい。
本当はもう1度「キャプテンEO」を見たくて前まで行ったんだけど、さっきも書いたように、少し怖くなっちゃったのでやめておく。
9時過ぎの出来事で、案内のおねーさんによると、
「10分後に上映が始まります。40分ほどかかりますので、ご退出は10時15分ごろになります」。
閉園時間が10時だというのに、それを過ぎてもいいのか。太っ腹な。
「スペース・マウンテン」なんか、9時半の時点で「50分待ち」だぞ。
中にいるゲストを完全に追い出して閉園できるのは、真夜中になるんじゃないだろうか?
10時に閉園のアナウンスがあったので、我々はとおとなしく帰ることにした。
家まで、1時間ほどのドライブ。
運転手大内くんは、疲れただろうに頑張ってくれた。
「昼寝をたっぷりしたから、全然疲れてないよ!今度から絶対布団持って来ようね!」と嬉しそう。
「堪能したなぁ。これでまた元気に働けるよ。しばらく会社が休みだと思うと、それも嬉しいし」
よく働いてくれました。来年も頑張ってください。
こうして終わったディズニーランドツアー。
本当に楽しかった。やはりあそこは夢の国だ。
おみやげのTシャツが息子のお気に召さないんじゃないかと心配してたが、翌朝、
「これ、おみやげだよ」と渡したら、「あ、そう」と言いながら、いきなり着て出かけてくれた。
どうやら喜んでもらえたらしい。
あー、楽しかった!
12年12月30日
大晦日をひかえ、年の瀬も押し詰まってきた今日、息子の塾の先生に誘われて麻雀大会に出かけた。
塾長をはじめとする若手の先生たちや、塾長のお友達と、もう何度も打たせてもらっている。
今回は私は大内くんの応援ということで後ろで見てた。
かなりレベルの高い麻雀で、私にはちょっと難しい。
息子は入塾した小5の頃からの「大学生になったら塾で教える」という夢を実現させたが、今はほかのバイトやサークル活動が忙しすぎてほとんど講師の仕事ができない。
塾長は、
「少しお休みしてもらって、しばらくは彼の思うようにするのがいいでしょう」と優しく言ってくれて、ありがたいやら申し訳ないやら。
2半荘打って、大内くんはものすごく沈んだ。マイナス40ぐらい。
これから徹夜で打つという皆さんにお礼とご挨拶をして、我々は帰る。
とても徹夜麻雀する体力はないよ。
皆さん、元気だなぁ。
しばらく行かなかったイタリアン・ファミレスに行って、いつものようにピザを4枚食べた。おいしかった。
トム・ハンクス似の店長さんが、ピザを運びながら「お久しぶりですね」と言ってくれて、嬉しかったよ。
もう、常連さんになれたんだなぁ。
家に帰ってお風呂に入り、録画しておいた「レコ大」を見る。
EXILEが連覇してるんだとばかり思っていたが、いつの間にか時代はAKBだ。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」には驚いた。
司会者に舌を噛ませるためにつけた名前だとしか思えないし、Perfumeと区別つかないし。(3人でやってるのがPerfumeだね)
年取ったのかなぁ。氷川きよしがいい、とか思っちゃうしなぁ。
明日は紅白。とても楽しみ。
レコ大が31日にやってる頃の、あの大忙し感はなかなかよかったんだが、今は2日に分けて行われるので、歌手の皆さんもTBSからNHKにタク
シーを飛ばしたりしないですんで楽だろう。
今年の予定は全部終わった。
また大内くんと大晦日を過ごせることに心から感謝し、安らかに年越しそばを食べよう。
13年1月1日
あけましておめでとうございます!
いつも我が家のHPを読んでいただき、本当にありがたく思っております。
今年も、健康に仲良く暮らしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
新しい年が、皆さんにとっても良い年でありますように。
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