97年7月
会社を休んだ大内くんと2人、吉祥寺で「もののけ姫」を観ました。
朝イチ(11:40)の回を観ようと、10:30頃から並んでいたので、わりといい席に座れた。
でも、途中ではずいぶん立ち見が出ていたみたい。
私は、ちょっと眠かったのでストーリーがよくわからなかったけど、そんなこたぁたいした問題じゃない。なんだなんだ、あのうにょうにょのでべでべは。
自慢じゃないが、私は自転車に乗っている時、前方5メートルにいる長さ3センチたらずのいもむしを発見できるぐらいあの手のものが嫌いなんだ。
3年ぶりに大枚はたいて映画館に行ったというのに。
でも、エボシさんは好き。
まるっきりクシャナだけど。
97年8月
「アルジャーノンに花束を」
前々から観たかったのを、レンタル屋で発見。
(昔は「まごころを君に」というタイトルで出ていたらしいが、今日見つけたのは「アルジャーノンに花束を」になっていた。原題は「Charly」。)
残念ながら、保存するほどのものではなかった。
原作がすばらしすぎるのか。
97年9月
いきつけのビデオ屋が、ずっと「3泊4日、千円で借り放題」(10本まで)というフェアをやっている。
おかげで、今月はもう20本ぐらいビデオを観てしまった。
「刑事コロンボ」を7本ぐらい観たかな。
「カノッサの屈辱」(昔の深夜TV)を2本とか、「アトランタオリンピック」のビデオを2本とか、どーでもいいようなものが多い。
そうでなきゃ、量がこなせない。
それ以外にも、TVのドラマを週に5、6本観ているから、ものすごくTVの画面を観ている時間が長い。
これでは録画してある「エヴァンゲリオン」を観るひまがない。
昨日NHKでやっていた「脳ミソの迷宮」、観た人いますか?
新聞のTV欄で紹介してるのを読んだ時は、たいへん面白そうに思えたんだけど、観てみたらつまらなかった。
3回連続なので、一応今日も観るけど。
昼間吉祥寺に行ってみたら、「もののけ姫」が長蛇の列だった。
早めに観といてよかった。
97年10月
「おかしなおかしな訪問者」
ジャン・レノが出ているというだけで借りたフランス映画。
タイトルや写真の雰囲気から、9割がたスカだろうと思ってたけど、なにしろジャン・レノだからと、観てみたわけで。
そしたら、これがけっこう当たりでした。
これから観よう、って人はまずいないと思うけど、いちおう「ネタばれ注意」。
「モンティ・パイソン ホーリーグレイル」と「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を足したようなもの。
ジャン・レノは、相当変なかっこうをしていてもカッコよかった。
当然コメディなんだけど、音楽が時々シリアスで泣ける。
それにしても、ヨーロッパ映画ってのはアメリカ映画にくらべて、芯が残酷というか割り切れないというか・・・
「スリーパーズ」
最近、TVの改変期で、観ていたドラマが軒並み終わり、かと言って2時間スペシャルを観たくはないので久々に洋モノビデオを観る気になった。
ロバート・デニーロとブラッド・ピット共演の贅沢品。
ロバート・デニーロの神父さんがよかった。
「ミッション・インポッシブル」
トム・クルーズのアクション大作。
うちはあまり火薬モノとかジェットコースター・ムービーは観ないんだけど、両方の要素が適当に混ざっていて、そこにハッカーものとロマンスと謎解きを少々。
「はー、映画っていいなー」と思いました。
「米米クラブのラスト・コンサート」
最初は息子も一緒に「あ、かーるくんだ。あ、おのださんだ」と観ていたんだけど、寝かしつけてから本格的に。
そしたら、カールスモーキー石井の50センチはあろうかという白いシルクハットに描いてあるのは、どう見ても「おたまじゃくし」じゃなくて、精子。
その後、小野田さんが「ダースベイダーの頭」みたいなもんをかぶって出てくると、どう見ても亀頭。(ちなみにこれ、変換できませんでした)
ごていねいに腰に袋を二つぶらさげて。
笑っていたら、カールくんがかぶった張りボテは、もうこれ以上ないって言うぐらい立派な、「勃起した男性性器」で、笑い転げた。
息子が寝ていてよかった、と思ったけど、彼はこれをみてアレとわかるんだろうかと、しばしもめる。
実際に見せて試す度胸はない。
それにしても、3時間以上に及ぶ、立派な解散コンサートでした。
「やりたかったけどためらわれたこと」をすべてやったという感じ。
「ドラキュラ」
メル・ブルックス(「サイレント・ムービー」などの監督・主演)とレスリー・ニールセン(「裸の銃を持つ男」)出演。
面白かったけど、映画を「観るといいよ」「観てもいいよ」「観なくていいよ」「観ない方がいいよ」に分けると、「観てもいいよ」どまり。
「グラン・マスクの男」
ジャン・レノ主演。
よかった。孤児院を建てるためプロレスで荒稼ぎするスペインかどこかの神父さんの話。
原題は「黄金マスクの男」といった感じだったので、当然「グラン・ブルー」に引っかけて客を釣ろうというB級見え見えの邦題。
「オペレーション」
91年の仏映画。ジャン・レノ主演。というビデオを借りてきた。
最初の数分、「あ、こりゃだめだ」と思ったんだけど、とにかくジャン・レノなんだから、と観続けていたら、ものすごく面白かった。
だいたい、フランス映画のアクションコメディーなんて観たことなかったんだけど、いやいや、なかなかやるもんです。
「サバイビング・ピカソ」
アンソニー・ホプキンス主演。
ここんとこ忙しくて、気持ちにゆとりが持てず、せめて映画でも観て、と思って観始めたのだが、真面目すぎてだめだった。
あんまり期待しないで観た「オペレーション」の方が、「そうそう、こういうのが観たかったのよ」という感じだった。
大内くんと結婚する前、いろんなことがこじれてこじれてどうにも落ち込んでいた時、「ジャズ大名」を観てすべての鬱屈が晴れたもんです。
「大魔神」
実は1度も観たことがないので、教養の一環として。
思ったよりずっとよくできていて、大魔神が出てくるまで、黒沢の時代劇を観ているような気分になった。
しかし、大魔神の大きさが一定していないような気がする。
大内くんは学生時代のクラブ(マンガクラブなんだ、これが)の大コンパに備えて・・・と言っていたから、先輩諸氏との歓談のネタにするつもりなんだろう。
ビデオ屋さんで東宝特撮映画のパンフレットをもらった息子は、「ゴジラ」が観たいと言っている。
「ミレニアム」
海外ドラマ。
「X−File」のクリス・カーターという人が作ってるので観てみた。
思ったほど面白くないんだけど、「エイリアン2」でアンドロイドの「ビショップ」をやっていたランス・ヘンリクセンという人が主役で、けっこうかっこいい。(ビショップさん、よかったなぁ)
97年11月
「ワイルド・リベンジ 復讐のナントカ」(ちょっと忘れた)。
ジャン・レノ主演。
ひどい。これはひどい。
89年の映画がニュー・リリースされているのはジャン・レノ人気でしょうがないとしても、
1.そもそもジャン・レノは主人公ではないのにでかでかと「ジャン・レノの」とタイトルにあり(実際は4番目ぐらいの脇役)、
2.ビデオパッケージにはあたかも彼が主人公のように書かれており、
3.かつ正義の味方のように書いてあるが、実は悪役だし、
4.パッケージ裏の写真も、本物の主役は1枚しかないのにジャン・レノの写真は5枚もあり、
5.パッケージ表の写真は今現在のジャン・レノが使われている(本編のジャンはまだ若くてやせており、ヒゲも黒々としてる)。
という、なんというかもう、「JAROってなんジャロ」っていう感じの代物だった。
さらに文句を言えば、「ワイルド・リベンジ
復讐の荒野」っていう映画がすでにある。(’62年、ペキンパー監督)。
映画そのものは妙な味わいがあるとも言えるが、なにしろだまされて腹を立てながら観たのでよくわからない。
みなさん、だまされないようにしてください。
「パリの大泥棒」
ジャン・レノ主演。
これも’67年のルイ・マル映画と同じタイトル。
邦題をつける人の頭の中はどうなっているのだろうか。
だがしかし、これはいい映画だった。
堂々と、「観るといいよ」賞をあげましょう。
絵がきれいで、ストーリーに無駄がなく、エピソードのひとつひとつが生きていて、ロマンチック。
「ハートフル・コメディ」と呼ぶにふさわしい。
なんとなく「紅の豚」と「ルパン3世」を思い出した。
これで、世の中に出ているジャン・レノ映画は全部観たんじゃないかなぁ。
「ヤング・フランケンシュタイン」
メル・ブルックス監督・主演。
面白かった。
「観てもいいよ」賞。
こないだ、同監督の「ドラキュラ」(「裸の銃」シリーズのレスリー・ニールセン主演)を観たんだけど、どちらもたいへんなパロディらしいので、もとのを観たら2倍おかしいんだろうな。
「ウルトラマンゼアス2」
息子が楽しみにしていたので、レンタル開始早々借りてくる。
これも面白かった。
脇役に、古いウルトラマンシリーズの方々が出ている。
隊長とかレポーターとか通りすがりの主婦とか。
カプセル怪獣が出たら、モロボシダンが「うーん、なつかしいなあ」とか言ってたし、通行人のハヤタは「わしがもっと若かったら・・・」と言いながらスプーンを掲げていた。
「フィールドオブドリームス」
清里に野球に行った時、チームのオーナーに薦められた。
大林の「異人たちとの夏」を思い出した。いい映画だった。
観てる最中に、「雷の落ちた木で作った稲妻の焼き印入りのバットでぽかすかホームランを打ったのは何の映画だったっけ?」と気になって仕方なかったが、20分ぐらいたったら思い出した。
あれは「ナチュラル」だ。
「星に想いを」
うちでは評判のいいメグ・ライアンと、「ショーシャンクの空へ」の主役のにいちゃん。
メグ・ライアンの映画はたいてい佳作だ。
アインシュタインのそっくりさんを見つけてきたのがお手柄。
「コピーキャット」
連続殺人のプロファイルもの。
大内くんはこういうの嫌いなんだけど、私につきあって観てくれた。
シガニー・ウィーバーって、いつもなんか怖いものと戦っていて、たいへんそう。
「恋人たちの食卓」
台湾映画のようだけど、原題の「飲食男女」の方がぴんとくる。
とにかく美味しそうだった。
赤井英和の出ていたドラマ、「最高の食卓」って、この映画観て作ったんじゃないか?
「マーズアタック」
豪華B級。
大内くんがやたらに気に入っていた。
ビートたけしの映画みたいに、ためらいなくどんぱち撃つ火星人。
マイケル・J・フォックスもジャック・ニコルソンもばたばた死ぬ。
「宇宙大戦争」の頃から、地球に来る侵略者はなんか致命的な弱点があるんだよね。
風邪のウィルスに弱いとか。
「インデペンデンス・デイ」
堂々たるSF超大作。最近こういうの観てなかったなぁ。
好きではないけど、「これぞアメリカ!」って感じで押しまくられ、結局感動してしまった。
「マーズアタック」と続けて観ると笑える。
宇宙人が大挙してきちゃったら、もう風邪ひいてもらうしかない、というのがよくわかった。
97年12月
伊丹十三はなんで自殺したのか。
「あのおやじが、あんなことで死ぬだろうか」と首をかしげる大内くん。
今年は人が死んだというニュースが多かった。
ダイアナ元妃、マザーテレサ、ジョン・デンバー、伊丹十三。
老衰で死んだのは、1人だけじゃないか。
「ヒート」
すごくよかった。
ロバート・デニーロとアル・パチーノの緊迫感。いやー、男だねぇ。
これを「10数分の銃撃戦が見どころ」なんて宣伝しちゃもったいないよ。
火薬嫌いの人が観なくなっちゃうじゃないか。
アル・パチーノは「セント・オブ・ウーマン」で枯れちゃったかと思ったが、まだまだ色気がある。
「カジノ」
勢いづいてロバート・デニーロ。
おーい、おっさん、かっこいいぞ。
3時間近い長さだが、まったく気にならない。
「これまでに観た映画、ベスト10」に入れよう、と心に誓う。
「インターネット」
サンドラ・ブロックって、山口智子に似てない?
コンピュータのデータに頼って暮らしてたら怖いぞ、といつも思っているのだが、コワイよ、という映画だった。
なんとか最後までついていけたので、時代に取り残されてはいないね、と夫婦で喜んだが、よく考えたら一般大衆向けに作ってるんだから、パソコン持ってない人だってわかるようにできてるんだろうな。
「バットマン Mr.フリーズの逆襲」
とめはしませんが、観なくていいのでは。
「ゴッドファーザー」。
大内くんの強いリクエストで。
若い頃のアル・パチーノはダスティン・ホフマンに似てる。
やはり堂々の名作であろう。
3回目ぐらいだと思うが、10年たったらまた観よう。
今夜はパート2を観る予定。
大内くんの意見では、「パート3は観る必要なし」。
駅前の「ブロック・バスター」というビデオ屋が「アコム」と張り合ってるおかげで、「3本借りると2本ただ」のキャンペーンをやっている。
スタンプためて2本ただで借りたら、「もうキャンペーンが終るので、サービスしときます」と、もう3個スタンプをぽんぽんぽーんと押してくれた。
その場でもう2本ただで借りる。
さすがにそれ以上スタンプはもらえなかったが、息子の「ウルトラマングレート」330円だけお金払って、あと4本も無料で借りたわけで、しかもその4本のうち2本は、2本組である。
ああ、お得な気分。
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