02年1月
「15ミニッツ」
ロバート・デニーロ主演、と言っていいのか?
彼の教えを受けた若い警察官が主役のような気がするのだが。
なかなか面白かったが、ビデオのパッケージに書いてあるあらすじとはずいぶん違うぞ。
今年最初の映画は、「観なくていいよ」。
「鬼平犯科帳」
中村吉右衛門が主演。
テレビドラマの鬼平は山ほど見ている我々には、既出のエピソードをつないだだけのものに思われる。
ビデオ屋さんでお金払って借りたわけではなく、テレビでやっていたのを録画して観たので、あんまり後悔はないが。
「トラフィック」
麻薬密売組織を撲滅せんとする戦いの話。
もとはテレビシリーズだったらしい。
アカデミーの候補作にもなった力作だそうなので観たが、最初は展開が読めず、つまんなかった。
途中からどんどん面白くなってきて、終わってみたらなかなかけっこうな作品だった。
誰が善玉で誰が悪玉なのかさえわかれば大丈夫みたい。
「観てもいいよ」ですね。
「メトロポリス」
手塚治虫の原作を、大友克洋が脚本、りんたろうは何をしてたんだっけ。
とにかく、画はスゴイ。
手塚の初期のキャラが、猛烈なCGの中で動く。
だが、ストーリーはひどい。
図書館で原作を見つけたので借りて読んだが、いったいどうやったら、この面白くも泣ける話があんなつまんない話になるのか。
私にとっては「観なくていいよ」。
話題作なので観ておきたい、と言う人を止めはしないが。
「ギフト」
「エリザベス」主演のねーちゃんの、サスペンス・ホラーか。
思ったよりずっとよかった。
もっとコワイ話だと思っていたが、そうでもない。
ラストはけっこう意外。
小さな小さな「シックス・センス」と言ったところか。
まあ、「観てもいいよ」にしておこう。
「バガー・ヴァンスの伝説」
マット・ディモン、ウィル・スミス出演のゴルフもの。
私はゴルフがわかんないのでダメか、と思ったが、けっこう勉強になって面白かった。
キャディーさんって、ずいぶん重要な仕事なのね。
アメリカののんびりした町の「町おこし」みたいな話で、ウィル・スミスのキャディーさんがナイス・キャラ。
始まってからずっと、「この、バガー・ヴァンスって人はいつ出るんだろう」と思って観ていたが、ちゃんと出てきた。
ウィル・スミスじゃなかったらこんなにいい話にならなかったかも。
大作・話題作というわけじゃないけど、なかなか面白かった。
「観てもいいよ」ですね。
「反則王」
韓国プロレスもの。
字幕版で観たが、吹き替えだったら日本のサラリーマンものと区別がつかないかも。
韓国の人たちもずいぶんおしゃれになったもんだ。
途中から息子が一緒に見始めたが、彼はプロレスを見たことがないので、何をしているのかよくわからなかったらしい。
そのへんは私も同様だ。
なかなかのキワモノで、好きな人は好きかもなぁ。
終わり方が唐突で、そこがかえって味になってる。
プロレスの好きな人は、観ておくといいかも。
「ザ・コンテンダー」
副大統領候補の女性議員が、若い頃のセックス・スキャンダルを持ち出されて苦労する話。
社会派モノの好きな大内くんの希望で、借りてきた。
だが、退屈だ。
ストーリーはまあまあとしても、映像にする意味があまりなく、小説の方がいいんじゃないだろうか。
私としては「観なくていいよ」。
02年2月
2月は、冬期オリンピックがあったのでテレビ観戦が忙しく、ドラマも滞っている状態で、なかなか映画にまで手が回らない。
そんな中だからこそ底抜けなものが観たいと思い、下記を観ました。
「恋はハッケヨイ!」
タイトルを見ただけで、脱力は確実。
イギリス映画なんだけど、「貧乏」「相撲」「宇宙人」の三題話みたいになっている。
いったいどういう意図の映画なんだか、さっぱりわからなかった。
ありていに言えば「デブおばさんたちの女相撲」という異常空間。
比較的、日本の文化を理解してる方だろう。
いや、もちろん「何だこりゃ!」って部分も多いが、「心・技・体が肝心」と言ってもらえれば、もうそれ以上の贅沢は言えない。
「観なくていいよ」クラスの映画だけど、なかなか面白かった。
02年3月
「A.I.」
さすがスピルバーグの話題作。よかった。
「シックス・センス」や「ペイ・フォワード」主演の「世界で一番不幸が似合う少年」の情けない顔が、なんだか息子に重なって、胸をうたれる。
8割方、この少年の顔で成立している映画だと思う。
ラストは涙があふれて、大内くんが首にかけていたタオルをもぎとって、気持ちよ〜く身も世もなく泣いた。
「スターリングラード」のジュード・ロウ演じるロボットは、最初あんまり意味がないかと思ったが、主人公の成長に欠かせないキャラだったような気がする。
未来ロボットの造形がヘンだとか、いくらなんでもCGに頼りすぎとか、いろいろ細かいところは気になり、「安手のSF」ととるか「感動の超大作」ととるかは人それぞれだと思うが、うちとしては「観るといいよ」のハンコをぽ〜ん!
翌朝になってもまだ泣ける。
余韻の残る、立派な映画だった。
スピルバーグは絶対「鉄腕アトム」読んでるか見てるかしてると思うぞ。
DVD買っちゃったよ。
「ウォーター・ボーイズ」
うーん、まず言いますが、「観なくていいよ」。
オチもヒネリもテーマもない。
邦画はともすれば小難しくなっちゃうので、そういう意味では安心して観られる「ゆるゆる」映画。
ただし、最後の10分ほど、肝心カナメのシンクロナイズド・スイミングの部分はとってもいいです。
レンタル屋に行って、全部貸し出し中なのでがっかりしている人は、気にしないで入荷本数の多い「A.I.」でも観てゆっくり待ちましょう。
「ああ、今ごろ誰か、借りた人ががっくりきて、最後まで観ないでワイプしてるかも。ふっふっふ、かわいそうに。どうせ観るなら最後をみなきゃね〜!」と微笑みながら。
「太陽の帝国」
大内くんと結婚した頃に観たものだが、今回スピルバーグの「A.I.」を観たので、もう1回観てみよう、と借りてきた。
少年がつらい収容所生活を送る話なので、息子がいる今となってはもしかしたらタオルなしにはすまないかも、と思ったが、昔観た印象とずいぶん違う。
少年は、イヤミったらしい「ええとこのボン」であったのが、収容所で暮らすうちにたくましく、図々しくなっていくのだ。
「生活力のあるコドモっていいよなぁ」という感想。
ウチ的には好きな作品ですね。「観るといいよ」。
日英米の文化がからみあってるところなんか、「戦場に架ける橋」を思い出した。
それにしても、スピルバーグってマザコンっぽいよね。
「南極物語」
テレビでやってたので、観た。
大内くんは犬がキライなので観たがらないだろうと、私だけで。
何と言うこともない映画だなぁ。
南極基地に犬を置き去りにしてきたが、なんとか頑張って生き抜いたタロウとジロウ。
ペンギンやアザラシには迷惑な話だっただろう、という以上の感想はナシ。
愛犬家ででもあれば、また別の感想も生まれるのだろうが。
ぜ〜んぜん「観なくていいよ」。
02年4月
「ハムナプトラ」
砂っぽい。
見ているだけで首筋とかがかゆくなる。
「レイダース 失われたアーク」を観てきた世代としては、新しいことは何も起こっていない、という感じ。
「すかっとさわやか」な冒険もの」と言えなくもないが、ちょっと気持ち悪いし。
「2」を観るべきかどうか迷っている。
まあ、けっこうな大作ではあったが、「観なくていいよ」だな。
「ソードフィッシュ」
ディスコで踊りまくっていたジョン・トラボルタが、いかにも悪そうな悪の元締め。
出世(?)したねぇ。
いや、主役は別にいるんですが。
コンピュータ犯罪の映画はむずかしいぞ。
可もなく不可もない、というレベルの映画だったような気がする。
観なくていいよ。
「スコア」
ロバート・デニーロは働き者すぎる。
彼が出ていればたいていのものは観るのだが、昔と違って必ずしも名作・大作であるという保証はどこにもない。
「ミート・ザ・ペアレント」なんか観ちゃうと、ちょっとね。
マーロン・ブランドも出ているので「ゴッドファーザー」を思い出した。
「ゴッドファーザー2」ではじゅうたんを盗んでいたコソ泥のデニーロが、ずいぶん大きなヤマを踏むようになったもんだ、という奇妙な感想。
あと、アメリカにもヒッキーのおたくがいるのだなぁ、と、これまた妙なところに感心してしまった。
後半は小型の「ミッション・インポシブル」。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!おとな帝国の逆襲」
これは面白かった。
大阪万博の時にもうちょっと歳がいっていたらどんなに楽しかっただろうか、と常々思っている私は、「弱点をつかれた」感じ。
オトナたちの気持が痛いほどわかるぞ。
いっしょに見ていた息子は、「パパとママがごはん作ってくれなくなったらどうしよう!?」とちょっと心配だったみたい。
「観るといいよ」ですね。
「ハムナプトラ2」
さんざん悪口を書いた「ハムナプトラ」だが、どうにも興味が抑えられず、「2」を借りてしまう。
大内くんが「初回は、当たるとは思わず作ってしまったという感じだから、2の方がちゃんとお金もかけて面白くしている可能性もある!」と力説してたし。
で、うん、確かに、2の方が面白い部分も多かった。
私は「砂漠の親玉」みたいな人が好き。
何千年もの使命を受けた一族、ってのはなんだかとっても気の毒なんだけどね。
気の毒と言えば、イムホテップもあんまりいい目にはあってないな。
とにかく、実は「愛の物語」だ。
それと、「コドモにはきちんと英才教育を」だな。
しかも親の実地教育。塾まかせじゃ、ダメ。(笑)
「観てもいいよ」。
02年5月
「陰陽師」
場末のお化け屋敷みたいだなーというイントロだが、全体にはすごくよかった。
野村萬斎がとってもセクシー。
この人の「陰陽師」ぶりだけで、観る価値あり。
真田広之もいつのまにかナイスな中年だ。
それぞれの「色気」にうっとりし、「ホストクラブに行ったらこういう人たちがいっぱいおもてなししてくれるんだろうか」とつぶやいたら、大内くんは「高級なところに行けばね」と、冷たかった。
ウチ的には、このまま行くと今年の「邦画賞」を取ってしまう。
とっても「観るといいよ」。
さあ、唇に指を当て、あなたも今日から陰陽師!
「ムーラン・ルージュ」
予想と全然違う雰囲気の映画だった。
パリの文化がハリウッドに蹂躙されてるって感じ。
ミュージカルとしてはスゴイ部分も多かったが、肝心の「愛の物語」が今ひとつ胸に迫ってこなかったのが惜しい。
でも、全体としては興味深い映画で、大内くんは「4千円ぐらいだったらDVDを買う!」と興奮していたが、4700円だったので、いつか中古屋でめぐり会うまでさようなら〜。
「観るといいよ」。
「クレヨンしんちゃん 温泉わくわく大決戦」
「おとな帝国の逆襲」が面白かったので、他のも観てみよう、ということで借りてくる。
これは、「あいざわのところで見た」という息子のオススメ作品。
面白かった。
どう考えても、コドモを映画館に連れてくる親たちにもアピールしようって意図がくっきり。
丹波哲郎が出てくる、ってとこが、もうオトナ向けだよ。
(「本当なんだからしょうがない」なんて、コドモが笑えるか?)
もちろんコドモたちの大好きな「ちょっぴり下ネタ」も豊富。
お時間のある方は、「観るといいよ」。
ついに、コドモに勧められて映画を観るようになっちまったかぁ、と、感無量だ。
さあ、男性諸君、お風呂で腰に手を当てて「ぞうさん」やってみよう。
オトナは「マンモス」だぞ!
「日本一の男の中の男」
’67年の植木等主演映画をスカパーで録画して観る。
うちではこの人評判よくて、映画も観られるものは全部観ることにしている。
サラリーマンものが多いが、これもその1本。
高度成長期のサラリーマンが、バカバカしくも前向きに描かれている。
霞ヶ関ビルも首都高もできたばっかりで、車も少ない。
いい時代だなぁ。
でも、パソコンもレンタルビデオもなかったんだから、つまんなかったか?
私事ですが、植木等は私の父に似てます。
泣きたくなるぐらい、似ている。
「ハリー・ポッターと賢者の石」
結論から言うと、たいへん面白かった。
私は先に本を読んでいたので、「ここはもうちょっと描き込んでもらいたかったなぁ」というところも多かったのだが、とにかくCGがこれほど生かされている映画は珍しいんじゃないかという感想。
クィディッチのシーンなんか、本を読んだ時にはピンとこなかったんだけど、映像化されてみると、なるほど確かに興奮しそうなスポーツだ。
それ以外にも、この世に魔法が本当に存在するかのような錯覚にとらわれるシーンがいっぱい。
ずっと「ハリポ」を楽しみにしていた息子はたいへん興奮し、今は3回目を見ている。
私も、観れば観るほど評価がうなぎのぼりになりそうなので、ここらへんで感想を締め切りにしておこう。
「観るといいよ」です。
「サトラレ」
期待していたのだが、わりと小粒な映画だった。
設定は面白いかな。
思考がまわりにダダ洩れ、ってのは、清水義範ののSF短編で「もれパス」というのがあったなぁ。
邦画にしてはわかりやすく、いや、わかりやすすぎるぐらいか。
難しくてわかんないのよりはずっとマシだ、とはいうものの、大マケにマケて「観てもいいよ」どまり。
「天国への百マイル」といい、ドラマ「ビッグマネー」といい、八千草薫は最近病人の役ばかりやっている。
02年6月
なんかここ1週間ぐらい、毎日映画観てた。
我ながらスゴイぞ。
しばらくペースが落ちていると思ったら、今週はなんだかどどーんといっぱい観てしまった。
いいのも悪いのもあるが、やはり映画は面白い。
「エボリューション」
言い訳するつもりもなさそうな、確信犯的B級。
「X−File」のドゥカブニーくんが出てるところが、ますますパロディっぽくてB級。
どうせなら「マーズ・アタック」ぐらいの気合いの入ったB級にならんだろうか。
「観なくていいよ」だなぁ。
「メメント」
難しかった。
でも、構成がすごくしっかりしてて、シーンのつなぎ方が秀逸。
オチがよくわからないという大内くんに解説してあげたが、私もちゃんと理解しているとは言いがたいかも。
「記憶が10分しかもたない」ってのはタイヘンだけど、最近それに近い私。
「昨日、何してたんだっけ?」と自問自答することがしばしばある。
大ヒットするたぐいの映画ではないだろうけど、よかったです。
「観るといいよ」。
「棒」
愛と涙のAV男優物語。
邦画のうらさびしい感じばかりが強調されて、うーん、やっぱり映画って、もうちょっとスカッとしたいな。
もっと業界の裏話にせまってくれたら面白かったんだが。
さぞかし逸話にこと欠かない業界だろうし。
タイトルから悲哀が伝わってこないでもないが、私は邦画全般に点が辛いので、「観なくていいよ」です。
「コレリ大尉のマンドリン」
働き者のニコラス・ケイジ主演。よかった。
最初は「ビルマの竪琴」みたいな話かと思ったよ。
(いや、違うとも言い切れないが)
舞台はギリシャだってのに、アメリカ人の戦争のとらえ方にはいつも感心してしまう。
ビデオ屋さんのジャンル分けは「ラブ・ストーリー」。
確かに恋愛の話なんだろうけど、もっと大きく受けて「人生」ってのはどうだろうか。
マンドリンは持ち運びができて便利。
大内くんと、「よかったね、コントラバスとかじゃなくて」「バイオリンならいけるかも」と雑談した。
かなり「観るといいよ」。
「GO」
窪塚洋介主演の「在日韓国人」映画。
期待してたんだけど、スカ。
テーマはわからんでもないが、展開はたるいし、盛り上がったり盛り下がったりして結局「だから何なんだ?」という感想しかわかない。
ワキを山崎努や大竹しのぶで固めたのも、存在感に甘えるだけになってて逆効果。
邦画の悪いところの集大成という感じで、ウチ的には「観ない方がいいよ」。
「イースト/ウェスト 遥かなる祖国」
フランス映画なのでどうかな?と思いつつ、予告編にひかれて観てみる。
ところが、これがものすごくよかった。
「亡命者がソ連に戻って気の毒」という点はバリシニコフの「ホワイトナイツ」を思い出した。
ヨーロッパ映画はだいたい「官能」か「不条理」に大別されるという印象なんだけど、この映画は「ほんのちょっと官能」ではあるものの、骨太な、力強い作品。
カトリーヌ・ドヌーブが、脇役ではあるが「威風あたりを払う」存在感だった。
もしも今年が不作な年であれば「大内家年間ベストスリー」に入ってしまうかも、と今現在は思っている。
「わかりやすい映画」を是とする方は、ぜひ「観るといいよ」。
「ルパン三世 生きていた魔術師」
初期のテレビシリーズと「カリオストロの城」以外は観たがらない好みのうるさい大内くんが、「たまにはどうなってるのか把握しておきたい」そうなので新作レンタル。
息子も一緒に見たが、大内くんはがっくり肩を落としていたし、私は眠ってしまった。
「止め絵」が多いうえに「不釣り合いなCG」の嵐。
ルパンの顔がモンキー・パンチに近かったのでそこだけほめたら、大内くんは「それだけがウリなんだ。ルパンが緑ジャケットだとか」と、通なご意見だった。
「名探偵コナン」と「銀河英雄伝説」と「キャッツアイ」をごたまぜにして踏んづけたような駄作。
高らかに、「観ない方がいいよ!!」。
「スウィート・ノベンバー」
キアヌ・リーブスはハンサムだが、若さゆえのシャープさを失いかけてピンチかも。
「なんてことないラブ・ストーリー」だと思って観始めたんだけど、案外よかった。
あんまり書くとネタバレになっちゃうからなぁ。
「観てもいいよ」でしたね。
「日本一の裏切り男」
植木等主演の日本一シリーズ。
スカパーで録画したので、普通のビデオ屋さんにはないかも。
でも、全然観る必要ナシ。
うちでは評判のいいシリーズだけど、これはどうも面白くなかった。
戦後から万博あたりまでの昭和史を駆け抜けるという構成はまあ面白いんだが、駆け抜けすぎで全体の印象が散漫。
保存版にするつもりだったが、こりゃ消しちゃうな。
「天使を誘惑」
1979年、藤田敏八監督作品。
山口百恵と三浦友和が「恋人宣言」した直後に製作された、共演11作目ということ。
大内くんがこういう「古くてとりとめのない邦画」が好きなので、スカパーの「日本映画専門チャンネル」で録画。
私は大部分寝ていたが、いったい何が面白いのか全然わからなかった。(寝てちゃ無理か)
大内くんは、松坂慶子や山口百恵のような「大根足の大根女優」が好きでたまらないらしい。
そういう人と「ハリウッドバリバリ超大作」が好きな私が一緒に映画観てるんだから、人生は面白い。
「保存版」に指定されてしまったが、ワタシ的には「全然観なくていいよ」。
「千年の恋 ひかる源氏物語」
天海祐希主演。
この人の光源氏ってのは相当イケるんじゃないかと期待して観たが、結論から言えば「スカ」だった。
(いや、彼女のせいじゃないかもしれないが)
時々出てくる松田聖子は意味不明だし、紫の上が常盤貴子ってのは年齢的に言っても無理があるんじゃないだろうか。
「観ない方がいいよ」だなぁ。
「フロム・ヘル」
ジョニー・デップ主演。
19世紀末の切り裂きジャックが主題。
けっこうよかったが、謎がとけるのが早すぎるかも。
島田荘司のミステリ「切り裂きジャック百年の孤独」の名解釈に触れている私としては、もうちょっとオチが欲しいな。
「観てもいいよ」ですが、好き嫌いはいろいろありそう。
「Mr. ビーン 特別編」
息子がむちゃくちゃ喜んで見ていた。
あいかわらず、ローワン・アトキンソンの顔はコワイ。
さすが映画になるだけのことはあり、涙と笑いのヒューマン・コメディと言えなくもないが、とにかくアトキンソンくさくて、苦手な人は苦手かも。
はい、私はどちらかとゆーと苦手です。
「観ても観なくてもいいよ」という新しい評価が生まれてしまいそう。
「タイタンズを忘れない」
黒人と白人の青年たちが力を合わせてアメフト頑張る話。(こうくくるとミもフタもないな)
人種差別とアメフトがわからない人にはなかなか難しい。。
デンゼル・ワシントンがいい味出してる。
「実話」に弱い大内くんはちょっと涙ぐんでた。
「観てもいいよ」
「マスク」
テレビでやってるのを録画したので、息子と一緒に観る。
アニメをそのまま実写にしたような、わりと新しい試みだったと思う。
「トゥルーマン・ショー」「マン・オン・ザ・ムーン」のジム・キャリー主演だが、この人の神経質さはタダ者じゃない。
あまり好きな俳優さんではないのに、つい観てしまう。
「観なくていいよ」クラスの映画だが、強烈なギャグと妙なグロテスクさが好きな人にはオススメかも。
02年7月
「トラトラトラ!」
(妻は前半ずっと寝ていたので、夫の感想)
「パールハーバー」が気に入らなくて、「これなら昔観たけど確か普通の映画だった」と思って借りてきました。
思っていたよりとってもきれいで、最近作った映画のように見えました。
(最近そういうの多いみたい。デジタリー・リプリンテッドとか言う?)
日本とアメリカが、どっちが悪いでもなく過去をふり返る映画でした。
「観てもいいよ」
「蝶の舌」
内気な少年を主人公に、内乱の頃を描いたスペイン映画。
少年が「ナインティナイン」の岡村くんにそっくりだと気づいてからはちょっとチカラ抜けちゃったけど、ラストはよかった。
途中の話はなんだか「青い体験」のソフト版という感じ。
ツタヤに「ミニシアター映画祭」というコーナーがなければ決してめぐり会えないタイプの映画だった。
たまにはこういうのもいいね。
前半少しテンポが悪いけど、ラストで帳消し。「観てもいいよ」。
「天空の城ラピュタ」
「千と千尋の神隠し」リリースを前に、久々に観る。
うーん、こんなにいいアニメだったのか。
息子もたいへん熱心に見ていた。
「定めを持った女の子を男の子が救済して大願成就で大団円」という点では「コナン」や「ナウシカ」と変らないんだが。
北の塔にロボットと一緒にいるシータを助けるシーンのスピード感が最高。
オバサン海賊に以前よりずっと感情移入しちゃったのは、こっちが歳くったせいか。
「信じられるか?あの子がママみたいになるんだぞ・・・」
なるんだよ。(笑)
「魔女の宅急便」
うちのHPの掲示板でなぜか小ブレイクしていたので、保育園仲間まふゆちゃんのお母さんに借りて、息子と一緒に観た。
もちろん我々は前に観たことがあるのだが、「おおっ、こんなに面白かったのか!スピード感あるなぁ!」という感じだった。
だが、ビデオより面白かったのは、まふゆママがこのビデオを届けてくれた時である。
あー、笑った!
「パラサイト・イブ」
小説が流行っていた時に読みそこね、映画も「コワイんだよね、これ」と敬遠していたが、スカパーでやっていたので思わず観てしまう。
だが。
観るんじゃなかった。
いや、別に、怖くて夜中にトイレに行けなくなったとかそういうわけではない。
(つーか、思ってたより怖くなかった)
とにかく安っぽい。安直。
我々としては珍しく、「どーにもこーにも救済しがたい」という評価をつけざるを得ない。残念だ。
「千と千尋の神隠し」
待ちに待った超話題作。
感想をひとことで言えば「中華な悪夢」だ。
むちゃくちゃ描きこんであるし、異世界へ連れて行かれるのは確か。
こんなに気持ち悪い映画を作れる才能ってスゴイ。
でも、これを親子連れが大挙して映画館で観たのかと思うとちょっとびっくり。
夜の吉祥寺をうろつく機会があったのだが、駅ビルの中に「おいしいもの屋さん」がずらりとならんでショーケースにご馳走が満載されていたのを見て、「ああ、こういう感じ」と思った。
すでに多くの人が観ていることだろうから、「観るといい」のか「観てもいい」のかはあえて語らない。
「RED SHADOW」
うすうす予想はしていたが、完全な「スカ」。
「ガオレンジャー」でも観ているような気分になって、始まって15分でワイプ。
やっぱり横山光輝の「赤影」への思いが払拭できない。
赤影が最初から顔出してどうする。
「ザ・メキシカン」
なんつーか、思っていたのと全然違う。
いや、もっとドンパチしたマフィアものかと思っていたのよ。
実に味わいのある映画だった。
追いかけているのは「伝説の銃」。
ブラピとジュリア・ロバーツという豪華な共演なのに、妙に素朴。
映画って、どういうのがいいい映画なのかよくわからないけど、これは好きだなぁ。
「観るといいよ」
「バトル・ロワイヤル」
子持ちの身でこういうのはどうかと思ったが、とにかく良くも悪くも大騒ぎされた作品なので観る。
予想どおり残酷。
でも、日々コドモにぶつけたい怒りを持ち合わせている私としてはちょっと共感。
「キミたち、あんまりナマイキだとオトナの方にも考えがあるよ」ってな感じ。
年齢制限があるのはわからんでもないけど、これを中学生が観なくてどうする、と思った。
ビートたけしの存在感抜きでは語れない映画だ。
というか、ほとんど彼に乗っ取られてしまっている。
好き嫌いがあるだろうからあえて薦めないが、観なければ何も語れない。
中学3年生はオトナかコドモか、ちょっと考えさせられる作品だった。
「ブロウ」
これも「ザ・メキシカン」と同じようにドンパチかと思ったのに、発砲は1度だけ。
実は「人生」と「親子関係」についての深〜い映画。
またしても裏をかかれた感じで、予想外によかった。
エピソードの切り替えが早く、全体に小気味良い展開。
ジョニー・デップがヤクにおぼれて死んじゃうのかと思ったが、それじゃ「フロム・ヘル」だ。
何となく観る機会を逸していたが、今回ツタヤの「100円セール」で思い切って借りてよかった。
これを観ないで終わっていたかもしれないと思うと、ちょっと愕然とする。
映画は先入観にとらわれずいろいろ観てみなきゃなぁ、とあらためて痛感。
「観るといいよ」
「スナッチ」
これはダイヤの奪い合い。
うーん、結局ストーリーが全然わからなかった。
いったい誰が誰を、なぜ追いかけているのか。
ダイヤはもともと誰のものなのか。
ところどころわかるエピソードはたいへん面白いし、ブラピが芸達者なのにも感心したが、「前衛映画」だよ、これじゃ。
「わからん!」と叫びながら観終わったけど、どこかスカッとしたのはやはりいい映画なんだろう。
2度観るゆとりのある人にはオススメかも。
決して悪い映画じゃないよ。ブラピの肉体美もたっぷり鑑賞できるし。
「観てもいいよ」にしておこう。
02年8月
「スパイ・ゲーム」
ブラピとロバート・レッドフォードの顔合わせ。
甘いマスクが共通項だが、レッドフォードはシワがいっぱいあるのに可愛くて、コワイ。
「火薬かなぁ、陰謀かなぁ、とにかく盛大なんだろうなぁ」と思いながらビデオ屋の「新作ランキング」の棚からつかんできたのだが、これが意外にイイ話。
「よくあるアクションもの」だと思ってやめていたらもったいなかった。
最近、わりと高い割合で面白い映画を観ていて幸せだ。
「観るといいよ」です。
「トレーニング・デイ」
知的でガマン強い役柄が多かったデンゼル・ワシントンが、ほとんど「べらんめえ」と言いたくなるようなしゃべり方でびっくり。
こういう役もできるのかぁ、役者さんだね。
うーん、「観てもいいよ」だけど、「観なくてもいいよ」に限りなく近いな。
デンゼルくんは脇役かと思ったらアカデミー主演男優賞を取ったらしい。
イーサン・ホークよ、あんなに苦労してて、脇役でいいのか。
「スター・ウォーズ」
もちろん何度か観たことがあるんだけど、今回は「息子と一緒」、しかも「エピソード1を観たあと」というシチュエーション。
いろいろびっくりしました。
「クローン戦争」なんて言葉がもう出てたのか。
25年前にこれが作れた、ってのはけっこうスゴイかも。
なんだか、すべての娯楽映画がここから始まったんじゃないか、って気分になる。
「帝国の逆襲」でレイア姫を見て、「あー、こんなにオバサンになっちゃって!」と嘆いた覚えがあったが、なんだ、初回からヘンな顔じゃん。
息子の強いリクエストで、この先もどんどん観る予定。
こんなに早くコドモと映画を共有するとは夢にも思ってなかった。
「エピソード1」との関係もよく把握しているようで、ちょっと感心したよ。
さて、「観るといい」とか「観なくていい」とか、そんなこと言ってる次元じゃないでしょう、この場合。
「観て当然」だと思う。
「スターウォーズ 帝国の逆襲」
息子と一緒にこのシリーズをどんどん観る予定。
困ったことに今ビデオ屋さんでは大人気で、なかなか借りられない。
「エピソード2」公開中の現在、考えることは誰しも同じか。
(いや、うちは映画館に観に行く予定はないですが)
それにしてもこの「エピソード5」は、こんな「あらあらあら、たいへん」というところで終わってしまって、当時はみんな困ってただろうなぁ。
私はビデオ化されてから続けて観たので困らなかったが、続編が出るまで1年か2年、ハン・ソロはあの状態だったわけだ。
うーん、これは「エピソード4」ほどは出来がよくないような気がするけど、シリーズなので「観なくっちゃしょうがない」だろう。
「バニラ・スカイ」
トム・クルーズ主演。
「変ったタイトルだなぁ」と思って借りてみたのだが、実はこういう曲があるのね。
音楽と映像がとてもきれい。
どこからどこまでが夢なのか全然わかんなくなって、「難解なサスペンス」とパッケージに書いてなかったら途中で挫折したかも。
ところが、思ってたのとものすごく違うラストで、びっくり仰天。
あんまり書くとネタバレなのでこのぐらいにするが、途中ちょっと眠くなる恐れはあるものの、「観てもいいよ」ですね。
「地獄の黙示録 特別完全版」
大内くんが「教養だから」と言って強く提案したので借りたが、3時間20分にも及ぶ暗い話はつらかった。
未公開映像が1時間近くあるそうなので、せめてオリジナルの短い方にしておけばよかった。
「世紀の駄作」という意見もあるそうだが、私にとっては「前世紀の大駄作」。
しかし、まさに「教養」だろうから「観なくていいよ」とも言い難い。
「観ておいた方がいいかも」という、なんともあいまいな評価になりました。
「シッピング・ニュース」
「ショコラ」とか「サイダーハウス・ルール」の監督さんなんだそうで、だいたい予想してたとおりの「癒し系」。
この頃予想を裏切る面白いものをいっぱい観ていたので、安心と言うかつまんないと言うか。
ちょっと暗い話だし、地味なので、「観てもいいよ」のわりと下の方。
泳げない人はやめておいた方がいいかも。
(私はちょっとヤだった)
「シュレック」
日本語吹き替え版を息子と鑑賞。
マイク・マイヤーズを「ハマちゃん」の大阪弁でやっていいのかという疑問や、藤原紀香はヘタクソだという不満がまず生じる。
フルCGアニメの絵も好き嫌いが別れそう。
私は「トイ・ストーリー」なんかの清潔な絵柄の方が好きかな。
ただ、さすがに面白い。
すでに「モンスターズ・インク」をおともだちと公会堂で見た息子は、最初「モンスターズ・インクのほうがずーっとおもしろいよ!」と文句を言っていたが、途中では、「うーん、どっちがいいか、わかんなくなっちゃったー」と感心し、ラストまで見て「おもしろかった!でも、モンスターズ・インクのほうが、ちょっとおもしろいかも」という評価に落ち着いた。
「観るといいよ」でしょう。
「アトランティス 失われた帝国」
ディズニーのアニメなわけですが、「ふしぎの海のナディア」とか「天空の城ラピュタ」の盗作じゃないかという意見もあるようだ。
うちでは「ナディア」は観てないが、「ラピュタ」にはずいぶん感じが似てるなぁ、と思ったよ。
その問題はおいといて、うーん、まあまあかな。
どんどん新しいタッチに挑戦するディズニーには、好き嫌いを超えて敬服する。
「プリンス・オブ・エジプト」
ディズニーも立派だが、ドリームワークスも頑張るじゃないか。
モーセの「出エジプト記」の話だ。
「シュレック」ほど有名ではないんだろうけど、なかなかいいと思った。
虫プロの「千夜一夜物語」とか「展覧会の絵」を思い出したなぁ。
テレビで録画したのだが、息子がたいへん喜んで一緒に見ていた。
今度、「物語としての聖書」を読んでみたい。
ドリームワークスの映画はアタリが多いぞ。(あたりまえか)
ビデオを借りてきて、例のあの、三日月に少年が座っているシルエットを見ると期待でワクワクするよ。
「オーシャンズ11」
ジョージ・クルーニー、ブラット・ピット、マット・ディモン、ジュリア・ロバーツといえばまあ超豪華なんだけど、そのわりに大したことなかった。
「何か盗み出す大作戦」の話なら、「ミッション・インポシブル」の方がイケてたぞ。
タイトルを見て「海の11人」ってことかしら、と思ったが、実は「オーシャンさんと11人の仲間たち」という意味でした。
何でもかんでも横文字にしなくったって、そういう邦題でいいのに。
「観なくていいよ」だなぁ。
「居酒屋ゆうれい」
大内くんはこういう、ちょっとうらぶれた邦画が大好き。
スカパーで録画して観た。
彼の愛してやまない松坂慶子が出てきた「新・居酒屋ゆうれい」よりこっちの方がいい、という意見だった。
私も、邦画にしてはいいなぁ、と思った。
室井滋のゆうれいがよかった。
しょせん単なる人情話だが、それでいいんだと思うよ。
「スターウォーズ ジェダイの復讐」
ついに、息子と第2部全3話を観終わった。
大内くん曰く「結局、アナキンくんの話だったんだねぇ」。
皇帝との最後の戦いがちょっとご都合主義で安いが、この先の「エピソード7」が楽しみだ。
もちろんその前に「エピソード2、3」を観なきゃならんが。
オビワン・ケノビとかヨーダが出てくる最後のシーンでは泣けました。
良い悪いは問わず、やはり「観ないわけにはいかないでしょう」という位置づけです。
「ルパン三世 ファースト・コンタクト」
「カリオストロの城」をこよなく愛し、その後の劇場版は観る気がしないらしい大内くんだが、息子用に録画しておいたらけっこう熱心に観ていた。
絵柄がモンキー・パンチの原作にわりと近い。
ルパンと次元、五右衛門、峰不二子がどう出会ったかの話なわけだが、なかなか面白かったよ。
「息子の部屋」
家族の絆がテーマのイタリア映画。
淡々とした話運びで最初ちょっと退屈かと思ったが、その「淡々」が味であろう。
「ライフ・イズ・ビューティフル」ほど大がかりではないけど、胸にじんときた。
単館上映的で、ビデオ屋さんの棚に長くはいないかもしれないが、観ておいて損はない。
02年9月
今週は、テレビドラマに押されて映画は全然観てません。
代わりに、と言っては何ですが、ドラマについて。
ビデオ屋さんでも借りられるものばかりだし。
「ダーク・エンジェル」
近未来SFモノ。
キャメロンが手がけていると聞いたので観る気になったが、最初の2時間スペシャルはちょっと退屈だった。
そこを救ってくれたのが息子で、「おもしろいよ!」と力説して一緒に見てくれた。
第4話ぐらいから急に面白くなる。
まだ途中だけど、今後悲惨な話になるような気がするよ。
息子は大丈夫か?!
「北の国から」
もう3回目ぐらいだが、毎度毎度新しい発見がある。
今回は、小学校4年生の「純くん」がやたらに気の小さい口先野郎で息子にそっくり、ということが判明。
「純くん」がオトナになるところまで観ている我々は、「息子はいったいどういうオトナになるんだろう?」と気になってしかたない。
よくぞここまで続いたなぁという20年を振り返りまくってしまう。
「継続はチカラなり」の大見本。
テレビシリーズから全部観たら40時間に及ぼうかという代物なので、おヒマのある方にしかオススメできないが、「観るといいよ」。
ひき続き「北の国から」走破中。
テレビシリーズは終わって、現在スペシャルに入っている。
シネマじゃないけど、カンベンしてね。
「北の国から ’83冬」
お父さんが出稼ぎに行ってしまって、コドモたちだけでお留守番。
年末にやっと帰ってきたが、真冬の北海道で大丈夫なのか?
教訓:「火の元注意」「保証人の判はつくな」
「北の国から ’84夏」
富良野の初夏は美しい。
純くんが息子に重なって、なんだか胸がいっぱいになった。
東京から来た金持ちの男の子、台詞では「パソコン」と言うものの、雑誌の表紙には「マイコン」と。
(吹き替えしたのか?)
そういう時代もあったよね。
「北の国から ’87初恋」
純くん、もう中3だ。進路に悩んでいる。
ここまでくるとあんまり息子的ではない。
初恋もしちゃうしね。
ああ、この後「’89帰郷」があるのに、それだけダビングしてなかったよ。
もちろんレンタル屋さんの棚はからっぽ。
とばして観るしかないか。(涙)
というわけで、先週と今週は「北の国から」特集。
シネマじゃないけどカンベンしてください。
レンタル屋さんにも置いてあることだし。
「北の国から’89 帰郷」
最終回放映を前にからっぽになっていたビデオ屋さんの棚だが、電話をかけまくり、なんとかゲット。
純くんが髪の毛を真っ赤にして帰ってきた!と騒いでいたが、今じゃ保育園でも見かける程度の茶髪。
草太にいちゃんをはじめとする元番長たちがみんなで押さえつけて黒く染め直してやってるのが何度観ても楽しい。
「北の国から’92 巣立ち」
うーん、今回はテーマが重いね。
「僕もいつか息子のカノジョのお父さんとこにカボチャ持っていかなきゃいけないんだろうか」と大内くんが言うので、「五郎さんは農業だからカボチャだが、あなたの場合(製鉄会社だから)鉄骨でも」と意見する。
蛍ちゃん、キレイになったぞ。
緒方直人とつきあっているのを、なぜお父さんに内緒にするか?
「北の国から’95 秘密」
宮沢りえがイヤだ。
純くんのカノジョって、みんななんだかアタマが弱そう。
倉本聰の女性観はちょっとアヤシイのではあるまいか。
また、純くんのお母さんの血筋はどうも「不倫」に陥りやすいようだ。
ダメだよ、ほたちゃん!
「北の国から’98 時代」
これはもう、何を書いてもネタバレ。
「死んじゃいやだ!」とか「花嫁姿がキレイだなあ」とか書いてお茶を濁そう。
シリーズ中でもっともいいのではないかと思われ。
(2ch用語じゃないよ。純くんのマネ)
さあ、いよいよ「2002 遺言」だ!
「北の国から2002 遺言」
ついに終わった21年間の物語。
思えば子役の純くんや蛍ちゃんが小学校3年生ぐらいの時からずっと撮ってたんだなぁ。
今回、全部観返して感慨ひとしお。
とっても面白かった。
まだ観たことない人は、1度観ておいて損はない。
「遺言は、書き始めるとハマるんだ」というおじさんの意見にうなずいてしまった。
ああ、黒板五郎さんのお風呂に入りたい!
「北の国から」を全部観てしまって、やっとシネマ日記。
「ジェヴォーダンの獣」
聞いたこともないフランス映画が、いきなりビデオ屋さんの「新作ランキング」の棚に出現。
舞台は18世紀で「剣と魔法」っぽかったが、肝心かなめの「獣」がひどい。
CGで動かせばいいってもんじゃないぞ。
他はけっこうよかったんだけど、「獣」が登場したとたんに「観なくていいよ」に落ちた。
「コラテラル・ダメージ」
爆弾テロの話で、「あの事件以後に作ったんだろうか」と驚いたが、どうやらもっと前に作ったのがテロの影響で延期になっていたようだ。
なかなかビックリするストーリー運びで面白かったが、ちょっと火薬が多すぎるかなぁ。
シュワちゃんも老けちゃったし。
「マルホランド・ドライブ」
ディビッド・リンチ監督。
正直言って、ワタシ的にはまったくの「スカ」。
全然わけわかんなくなっちゃって、ガマンにガマンを重ねてやっと終わりまで観たが、ひどい映画だった。
「ストレート・ストーリー」が「ストレート」な映画だったから安心してたのに。
ところが大内くんには「大当たり」だったようで、「すごく面白い。ダビングして保存版にしたい」ときた。
出会ってから20年、13年も夫婦をやっていながらこの違いはどうしたことだろうか。
ネタバレ注意なんだが、「いったいどういう話だと思うわけ?」と聞いてみたら、「嫉妬に狂う大部屋女優の妄想の話」だそうだ。
あのわけわかんない話をそんなに簡単にくくることができるとは!
「ヴィドック」
フランス7月革命の頃が舞台で、そもそもこの人は実在の人物であるらしい。
で、内容はサスペンスともオカルトともつかない気味悪い話。
フランス映画にしては頑張った娯楽作だが、「マルホランド・ドライブ」で疲れきった私には荷が重かった。
だいたい、暗くて重すぎる。
「観てもいい」けど、元気がある時の方がいいかも。
フランス映画ではほとんど「ノルマ」のようになっている「官能」も困ったもんだし。
「ビューティフル・マインド」
ラッセル・クロウ主演のアカデミー作品賞。
たいへん期待して観る。
いやあ、「マルホランド・ドライブ」「ヴィドック」のあとだから、画面が明るくさわやかなことだけで生き返ったような心地がした。
ところがそうほのぼのばっかりしてるわけじゃない。
超特大にびっくりしたり、ハラハラしたり。
「実話」でなければ「よくこんなストーリーを思いついたなぁ」って感心できるんだけど、あいにく実在のノーベル賞数学者の話。
「脚本の書き方教室」のお手本みたいなところはあるんだが、まあぐいぐい引き込まれた。
「観るといいよ」です。
8月にスカパーの映画チャンネルで「日本の戦争映画」特集があった。
日頃、大内くんと映画を観てて、「邦画には戦争をちゃんとふり返ったものがない」と言っていたので、この機会に観られるものは観ておきたいのだが、20本ぐらいたまっているよ。どうしよう?
「最後の突撃」
1957年日活作品。
なんで、奇襲に失敗したからといって小隊長とかが責められなくてはならんのか。
田中芳樹の「銀河英雄伝説」でも、若き皇帝ラインハルトは大敗をきっしたビッテンフェルトに「卿らしい失敗だな。だが、卿らしからぬ失敗よりよほど良かろう。このうえは、卿らしい働きをもって失地を回復せよ」ってチャンスをあげてるんだよ。
もう1回切り込みをさせるならともかく、自決(しかも銃殺)させちゃうなんて、人的資源の無駄づかい。
そんなんだから負けるんだよ!と言いたくなる。
「沖縄の民」
録画中に息子がスカパーのチャンネルを変えたので、途中で「宇宙家族ジェットソン」になってしまった。(泣)
ここからは普通の映画。
「モンスターズ・インク」
すでにおともだちと公会堂で見てきた息子によれば「シュレックよりずっとおもしろい!」とのことだったが、我々も心から同感。
すごくよくできている。
どうやってあのモンスターの毛皮の「ふさふさ感」まで出しているのだろう。
ストーリーも面白い。
コドモ向けなんだから、タイトルは「モンスター株式会社」でもよかったんじゃないか、というのが唯一の批判。(「株式会社」も難しいか?)
「観るといいよ」です。
「ロード・オブ・ザ・リング」
私は「指輪物語」を読んでなかったので、「観てから読むか、読んでから観るか」多少迷ったんだけど、とりあえず映画を先に。
う〜ん、大作なのは確かだが、ちょっと詰め込みすぎかなぁ。
出てくる人たちの名前が多すぎて、覚えきれなかったよ。
とりあえず、エルフの王子レゴラスさんには「高見沢さま」と勝手に名前をつけて喜んでみる。
長い髪にノーブルな顔立ち。
弓を引く時のカッコよさったら!
作品の評価は3部作全部終わってからにしようかな。
思わず「旅の仲間」を読み始めてしまったところをみると、面白かったんだろうけど。
02年10月
「パニック・ルーム」
ジョディ・フォスター主演。
ほとんどずっと1軒の家の中で話が進行し、照明が暗いのも手伝って陰気な映画。
汗と荒い息遣い、逆流するアドレナリン、緊張と絶望。
面白くないとは言わないが、「観なくていいよ」だなぁ。
「助太刀屋 助六」
真田広之主演。
「ジャズ大名」の監督さんなので期待してたんだが、底抜けかげんがイマイチ。
「観なくていいよ」
「クルセイダーズ」
十字軍の話で私の好きなタイプのはずだったのだが、「スカ」。
始まって5分で大内くんが離脱、私1人で観たけど途中で寝ちゃったよ。
ラスト10分だけ起きて観たら、なんだかそれだけで充分だった。
「寝てもいいよ」という新しい評価を発明した。
「耳に残るは君の歌声」
登場人物たちの歌がうまい。
「エリザベス」「ギフト」「ロード・オブ・ザ・リング」のケイト・ブランシェットがすごい厚化粧で、全然正体がわからなかったよ。
ラストがもっと盛り上がらないか?!、と残念だった。
でも、きれいな雰囲気の映画で、「観てもいいよ」の下の方になんとかひっかかったかな。
「ソード・オブ・ザ・ファンタジー」
「正統派の剣と魔法」と言えば聞こえはいいが、ここまでくるとすでに「ベタ」。
新しいことは何ひとつ起こっていない。
「観なくていいよ」
このジャンル、けっこう好きなんだけどなぁ。
(イチオシは「レディー・ホーク」です)
「ぼくの神さま」
「A.I.」「ペイ・フォワード」「シックス・センス」で一世を風靡した、「世界でいちばん不幸が似合う少年」オスメントくん主演。
んー、彼も、ちょっとオトナになってきて、線の細さがなくなりつつあるような気がする。
「オトナの俳優」になれるかどうか、今後が気になるね。
いい映画だったが、どうもオスメントくんに目が行ってしまって、虚心坦懐に鑑賞するのが難しかった。
そういう意味ではオスメントくんじゃない、もっと無名の子役を使った方がよかったかもしれない。
だがまあ、ラストも気が利いていて、地味な映画ながら「観るといいよ」。
「アトランティスのこころ」
アンソニー・ホプキンスが大好きなので借りてくる。
(ずいぶん老けたね)
予告編など観て期待してたわりには、ちょっとがっくり。
もっと「いい話」になりそうな気がしたんだが、全体に突っ込みの甘い話だった。
でも、やっぱり「観てもいいよ」ぐらいはあげたいな。
「プラクティカル・マジック」
夜中にテレビでやっていたので録画してみた。
サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンが美人姉妹。
田舎町に住む「魔女」の話で「ショコラ」にちょっと似てるかなと思ったが、こちらは本当の「魔法」。
いい画だったので、途中で中途半端なCGを使ったのがかえって浮いてるとは言うものの、伏線のきっちり張られたわかりやすい映画で、私は好きだなぁ。
「観てもいいよ」
02年11月
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル」
息子から強い要望があったので、録画しておく。
だが要望はさらにエスカレートし、「みんなで見る」と言ってきかない。
まあ「クレヨンしんちゃん」は「嵐を呼ぶモーレツ!おとな帝国の逆襲」とか「温泉わくわく大決戦」とかがなかなか良かったので一緒に見てやった。
うん、面白いよ。
しんちゃんのシリーズって、ミョーにオトナを意識して作ってるなぁという印象。
親子連れのニーズに目をつけたか?
だとしたら、その目論見は大成功である。
「ブラックホークダウン」
ソマリア内戦にかり出されたアメリカ兵たちの、バリバリ戦争モノ。
圧倒的な火薬量にめまいがする。
特に有名な俳優さんが出ているということがないので、「全員一兵卒」という感じがかえってリアル。
派手なような地味なような、「観るといいよ」と「観てもいいよ」の中間映画。
「K−PAX 光の旅人」
「アメリカン・ビューティー」や「シッピング・ニュース」のケビン・スペイシー主演。
「つかみはOK」で、なめらかに引き込まれるきれいな映画だ。
SFなのかヒューマン・ファンタジーなのか、ビデオ屋のどの棚に並べるべきなのかちょっともめるね。
オチが定まりきらなくてやや不満が残ったが、HPの掲示板を見に行ったら「エンドロールのあとにもう少し続いている」らしい。(!)
ビデオを借りた人は、最後の最後まで観てください。
「観るといいよ」
「五人の斥候兵」
スカパーの日本戦争映画特集で録画したので、一般のビデオ屋さんには置いてないかも。
これがなんと「太平洋戦争より前の「日中戦争」の映画なんですね。
面白いかどうかより、一種の記録映画みたいな価値があるような。
よく今までフィルムが保存されていたものだ。
映画としては、あまりに素朴で評価のしようがない。
「キャスパー」
テレビでやっていたので録画。
息子に「おばけの出てくる映画見たい?」と聞いてみたら、「こわくない?ふーん、こわくないのかぁ。じゃあ見る」と言われたのでみんなで見た。
キャスパーが息子みたいでカワイイ。
思っていたよりずっと面白かった。
やっぱ、見ないで批判しちゃいかんなぁ。
息子の一番の関心事は、14歳ぐらいの男の子と女の子のほほえましいキスシーン。
「キスしちゃうの?あのとしごろで?」とたまげていたようだ。
「観てもいいよ」
「アリ」
伝説のボクサー、モハメド・アリの話。
私はボクシングがわからないのでちょっとつまんなかったかな。
大内くんは「アリかぁ、好きだったなぁ」と嬉しそうに観ていた。
まあ、なかなかいい映画で、ウィル・スミスの肉体大改造ばっかり観てちゃ申し訳ないかも。
「観てもいいよ」
「スパイダーマン」
これはスゴイ。
アメコミそのまんまの躍動美。
もちろんストーリーは「だから何?」ってやつだが、よくできてる。
息子が大喜びで一緒に見ていたよ。
「考えさせられる部分」なんて皆無だけど、あのアクションを見せてもらっただけで充分だ。
ゆるい映画なのを承知で観てくれるなら、「観るといいよ」。
さて、今年はなぜかビデオをいっぱい観ることができて、例年は60〜70作品ぐらいなのだが、なんと100本を達成してしまった。
テレビシリーズも入ってるとか途中でワイプしたものもあるとか、そういう細かいことには目をつぶって、堂々の100本目は、これだー!!
「E.T.」
なんと、我々はこれを観たことがないという珍しい人種だったのだが、20年特別企画を機に、ついに観た。
ところがどっこい、20年の歳月がいけないのか、全然面白くなかったぞ。
E.T.の造形なんかもダサいし。
(息子は大喜びで「E.T.、おうち、でんわ」と何度も繰り返していたが)
まあ、娯楽映画の可能性を広げるという意味での名作だったのだろう。
難しいなぁ、「観なくていいよ」と言い切ることもできないし。
「観といた方がいいよ」という、あいまいな態度。
これが100本目というのは良かったような気がするが。
「ニューヨークの恋人」
メグ・ライアン主演。
タイムスリップものは難しいんだが、かろうじて水準をクリアしてるかな。
映像がきれいで、私好み。
大内くんと「過去に行くのと未来に行くのとどっちがいいか」という話になった。
音楽や絵画に造詣の深い貴族なら、未来に行くのもいいかも。
過去に行くなら「日蝕」の知識は欠かせないね。
どっちもダメな我々は、この時代でしか生きていけない。(涙)
というわけで、「観てもいいよ」。
「マジェスティック」
「トゥルーマン・ショー」「マスク」のジム・キャリー主演だが、これまでの彼の映画の中では一番よかった、という感想だ。
彼のちょっとヘンな部分を抑えて、「当たり前の兄ちゃん」をやらせている。
ストーリーもほとんど文句ないし、画もきれい。
しかし、どうしてアメリカ人は「町の映画館」にあんなに思い入れがあるのだろうか。
「観てもいいよ」のとっても上の方。
「メン・イン・ブラック2」
息子と一緒に観たが、大ウケだった。
やや短めの「超娯楽モノ」で難しいところが一切ないのがコドモにはいい感じなんだろうが、それでも一応「オトナの映画」を共有できるようになったのに感動した。
「ツイン・ピークス」のローラの親友役をやっていたララ・フリン・ボイルが、清潔な美少女だったのにオバサンになっていてがっくり。
ウィル・スミスは「アリ」からどうやってあの細身に戻ったのか?
と、役者さんのことばっかり気になってしまったよ。
02年12月
「突入せよ! あさま山荘事件」
連合赤軍のたてこもり事件を警察サイドから描いたもの。
もうちょっと期待してたんだけど、なんだか地味な映画だった。
日本の歴史振り返りモノとしては、やや力不足かも。
「観なくていいよ」
「光る雨 連合赤軍事件」
で、連合赤軍側から振り返るとこうなる。
陰惨な話を正面から描き切る覚悟ができておらず、構成で逃げてるなぁという感想。
何もかもスカッとしたエンタテインメントで描け、とは言わないが、もうちょっと堂々と作れよ。
「観なくていいよ」の度合いが「あさま山荘」より強い。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」
これは息子がずっと見たがっていたもの。
オトナが一緒に観てもじゅうぶん面白い。
大内くんに言わせれば「ジブリよりずっといい」とのこと。
不覚にも泣いちまったよ。
「観るといいよ」
「聖なる嘘つき」
ロビン・ウィリアムズはヒューマニズムが鼻につくので避けていたが、これも同様。
「ライフ・イズ・ビューティフル」のオトナ版と言えなくもないが、比べるのに無理があるぐらい、こっちは負けてる。
暗くて退屈だったなぁ。
「観なくていいよ」
「クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望」
しんちゃん映画は後に行くほど良くなってるという印象。
これはやや古いので最近の作ほどではないが、それでも楽しませてもらった。
野原家はいつも家族一緒に行動してていいねぇ。
でも、しんちゃんみたいにすぐ事件に巻き込まれる息子がいたらタイヘンだろうな。
「観てもいいよ」かな。
「ムッシュ・カステラの恋」
なんだかおいしそうな名前のおじさんの恋物語。
とは言えおじさん、奥さんがいるじゃないの。
純情は買うが、「これって浮気だよね」と我々は散文的。
地味なフランス映画なので特にオススメはしない。
「観なくていいよ」
「姿三四郎」
息子に柔道の話を見せてあげたい、と言って大内くんが借りた。
(最初の2分で「おもしろくな〜い!」と逃げ出されたが)
肝心の柔道の部分は、投げられた人が画面の上部を水平に飛んで行き、羽目板をぶち壊している。
これで「人の形に穴があいて」いればもうギャグマンガ。
上から障子が落ちてきて、倒れた人の頭に「コン」って当たるし。
そのうえ、途中を刈り込まれてしまってるので字幕で説明が入るという情けない状態で、これじゃ黒澤が泣くよ。
「観なくていいよ」
「スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」
今年観た映画の111本目にあたるおめでたい作品。
説明無用の堂々SF大作だ。
CGの嵐で、クローン兵が行進したりするとめまいがするよ。
「エピソード4」との関係が徐々に明らかになってきて、「そうか、この人があれか!」と、いっぱい腑に落ちる。
さらに謎が解けるであろうエピソード3が大いに楽しみだ。
「観るしかないよ」である。
「がんばれ、リアム」
イギリスはリバプールの、貧しいご家庭の話。
主人公の少年がりりしくも情けない顔でカワイイ。
なんだろうなぁ、「宗教」と「貧乏」の話かなぁ。
ツタヤの「ミニシアター映画祭」というコーナーで借りたので、たいへん「小さな映画」だ。
なぜだがイギリス映画は好感が持てるが、ほとんど常に「貧乏」。
「観てもいいよ」かな。
「タイムマシン」
原作は、知らない人はいないだろうウェルズのSF。
娯楽作としては悪くないが、ストーリーにちょっと無理があるかも。
いっそラブ・ストーリーに徹したらもっとよかったんじゃないかな。
19世紀ニューヨークの風景は清潔感があって好きだ。
「アイ・アム・サム」
知恵遅れのお父さんと幼い娘のハートウォーミングなお話。
ミシェル・ファイファー演じるキリキリした弁護士さんの化粧がだんだん淡くなるところから推しても、「癒し系」であろう。
実はすごく楽しみにしていたのだが、期待外れだった。
ビートルズ満載なので、カバー集として音楽を楽しんだらいいかもね。
「少林サッカー」
これは底抜けだった。
拳法とサッカーというこの組み合わせに、なぜ、これまで誰も気づかなかったのか。
ゆるくてもいいならオススメだ。「観るといいよ」。
やっぱり中国と日本は細かい文化を共有してるなぁ、と感心してしまった。
「ブレイド2」
前作は99年10月に観ているようなので、3年ぶりか。
最初40分ぐらいあんまり面白くなくて大内くんは離脱。
その後は私1人で観たんだけど、どんどん面白くなっていったので惜しかったかも。
ただ、相当「お約束通り」な映画であった。
敵がむちゃくちゃ強くて、しかもものすごい数出てくるので、まるっきり「エイリアン2」だぞ。
萩尾望都の「ポーの一族」から入った私としては、どうしても吸血鬼に「お耽美」を求めてしまう。
やっぱり吸血鬼モノは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」かも。
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
というわけで借りてきて観る。
うーん、前に観たのは7年ぐらい前だと思うんだけど、正直言って「期待はずれ」。
今日までの間に記憶が美化されてしまっていたようで、思っていたほど「お耽美」ではなかった。
うちの基準に照らすと、けっこう「ゲロゲロ」で「グロい」。。
トム・クルーズとブラッド・ピットはとってもよかったんだけどなぁ。
ま、それでもやっぱり「観てもいいよ」ぐらいの作品ではあるのだが。
原作者のアン・ライスは絶対「ポーの一族」読んでるぞ。(笑)
新年を迎え、大内家ではシネマおさめをして1年を振り返りました。
結局、年間で117本のビデオを観ました。
こんな年はもうないんじゃないだろうか、と思います。
2002年大内家年間ベストスリーは、
1位「A.I.」
少年に点が甘くなる傾向はあるものの、文句なしの大作。
ラスト30分の是非についての意見はいろいろだけど、何度観ても泣ける。
2位「イースト/ウェスト 遥かなる祖国」
やや地味な映画かもしれないが、骨太な力を感じた。
家族の絆、個人の尊厳を大事に扱っている。
3位「スパイダー・マン」
とにかく躍動美。
CGをここまで使いこなした映画が他にあるだろうか。
邦画賞「陰陽師」
野村萬斎のカッコよさがすべて。
男の色気に、背筋がぞくぞくした。
アニメ賞(2作)
「モンスターズ・インク」
スピード感ある映像がすばらしい。
CGアニメの可能性を十二分に感じさせてくれた。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」
お子様向けアニメだと思って軽く見ていたが、これには唸った。
他の作品もいいが、うちとしてはこれを推したい。
外国映画賞「蝶の舌」
少年の微細な感性に得点。
イタリアの田舎の風景も美しかった。
ということになりました。
いい作品が多く、選ぶのに少し苦労しましたが、楽しい苦労でした。
来年もいい映画をたくさん観られますように。
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